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幕が開く (二)


それはあるとき

あるとき傍観していてふと気付いた

名作の主人公は、本当の主人公ではなかった


主人公を通して描かれる脇役こそが、本当の主人公だった


いけずするにも優しくするにも腕がいる

脇役の方が重要だった  難しかった


それを私の人生で置き換えるなら

君が、君こそが本当の主人公だったんだ


私は脇役が出来ないから、主役をやるしか、なかったんだ

私の人生のシナリオライターは、私を通して 本当は君の事が描きたいらしい

君ばかり魅了的に描かれる   羨ましいと思うのは、そのせいみたい


私はただただ踊らされてるだけだったのね

だから私は 今日もここで主役を張るしかないみたい


自分の力不足を棚に上げて言わせて頂くわ

…だって私 主役しか出来ないんだもの!!

大声出して言わせて頂くわ  主役はこの私!  主役はこの私!

舞台の袖でじっとしている人間に向かって叫ぶわ

「いつでも役を奪いにいらっしゃい!」

ステージは私のもの  超ロングランのヒット作

世界中の批評家たちが私にメロメロ  頭痛持ちはクラクラ

酔っぱらいはフラフラ ヘロヘロ

脇役がのびのびやる為に 主役は看板張らなきゃならない


いつか私ものびのびやらせて頂くわ

あなたの人生にキャスティングしてね

もちろん脇役として   きっと名脇役になるはずよ

だけどまぁ、せいぜい 喰われないように頑張って


今日も目覚まし時計のブザーで幕が開く

頼んでないけど、選ばれたのなら  やるしかないのね


2016年9月29日(木) 制作


それではまたのちほど(* ̄∇ ̄)ノ


この作詞は二部構成になっております。第一部はこちらから。


こんなんも書いてます。

「マガジン」→「ちゃんとしてないやつ」より。

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