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カモメのアン・ドゥ・トロワの謎(There is a Song)

『シャボン』:長山洋子(1984)


 最近は、自分にも、ていねいな手洗いの習慣が定着してきたんですが、その時口ずさんじゃう歌があるんですよね。

 いえ✋、ピコ太郎じゃないんです。

 シャボン、シャボン、シャボン、いつもの所で~♪ から始まる「シャボン」って歌です。

 泡いっぱいで洗う手を見てると、つい思い浮かんじゃうのです。


 もともと、サザンオールスターズのアルバムで原由子さんが歌ってたものを、同年の1984年に、長山洋子さんがカバーした曲です。


 好きな歌って、歌詞が気になるもんですよね。

 でも、インターネットの普及してない時代では、歌詞は耳コピしていくしかなかったんですよね。

 判りやすい言葉や、文の流れの歌詞だといいんですが、中にはヒアリングが難しいものもあったのです。

 この「シャボン」は、穏やかな歌なんで、歌詞も聴きとりやすかったんですが、以下の歌詞の部分の、"アン・ドゥ・トロワ" がうまく聴きとれなかったのです... 


とめどなく流す涙で
江の島も揺れる
唇で酔わされて
彼の行方は
カモメのアン・ドゥ・トロワ


 若い英語の先生にきいてみたら、あれはフランス語で1、2、3を表わす "アン・ドゥ・トロワ" だよと教えてくれました。

 なるほど、バレエの練習シーンなんかで使われてるやつだ、あれって、1、2、3ってことだったんだ。

 と、すぐにつながったのですが、

 じゃあ、”彼の行方は、カモメのアン・ドゥ・トロワ” って何?と


 また、新たな疑問が生まれたのでした。


 作者の桑田佳祐さんの歌詞って、音を優先して書かれたものも多いんで、考えても分からない歌詞はあるんですよね。
 たけどニュアンスぐらいは感じたくなったりするのです。

 問題の歌詞の前の ”唇で酔わされて♪ ” の部分は分かるんです。 
 でも、その後、彼の行方はどうなったのでしょう...

 文脈からは、カモメのように、1、2、3で飛び立っていったってことなのかもしれないし、彼が飛び立った後に、空にはポツンとしたカモメが3羽だけってことなのかもしれません。


 まあ、そんなことを考えたな~ってことも、併せて思い出しちゃったんですよね。
  ↑
 結局、わかってない...



(桑田佳祐さんの提供曲関係"note")
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