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渚に埋めた涙の秘密...(There is a Song)

『海』:芳本美代子(1990)


 『』は、桑田佳祐さんの作詞・曲で、1984年に、今は懐かしいジューシー・フルーツへ提供された曲です。同年、サザンオールスターズのアルバム「人気者で行こう」にも収録されました。
 その後、1990年に芳本美代子さんらがカバーした曲でもあります。

 残念ながら、ジューシー・フルーツ版は見当たらなかったので、今回は芳本美代子さんのカバー版で紹介します。



 ひと夏の淡い恋心を歌っていると思われるこの歌

 歌詞の最後には、涙と共に、秘密の想い出を渚に埋める場面が描かれています。

渚に埋めた涙には秘密の想い出が
言葉じゃ言えない
“好きよ” Let me kiss you now...



 ただ、秘密の想い出がどんなものなのかは、ちょっと分かりにくいんですよね。

 恋した相手に、別の好きな人が出来てしまって、ふられてしまったのか?

 それとも、自分には他に恋人がいたのに、出会ったその人を好きになってしまったのか?

 1番の歌詞では、出会いの場面が描かれています。

移り気なアナタに
抱かれてしびれた
ほんのチョットだけで
こんな気持ちになるなんて
悪い人だと思うけど

Sha la la 夢のように暮らしたものさ
心から恋してる

 冒頭の「移り気なアナタ」ってとこは伏線なのか...

 ただ、意味が取りづらい部分は、2番の方の歌詞にあるのです。

海辺へ向かう道
真夏の出来事
ほんのチョットだけで
心変わりがするなんて
他の誰かを愛してる


Sha la la 見つめ合ってその気にさせて
今頃はどこにいる

 この「心変わり」したのは、出会ったその人なのか、それとも主人公の方なのか... そこら辺が微妙なんですよね。

 その後の「他の誰かを愛してる」は、その人が「心変わり」したのなら、自分ではない別の人を指すんですが、自分が「心変わり」したのならば、別に恋人がいながら「他の誰か(その人)を愛してる」と、とらえることができるのです。

 どっちなんでしょうね...


 最後の歌詞で「秘密の想い出」ってしてる辺り、やっぱり「心変わり」しちゃったのは主人公の方なのかな...

 海って、サヨナラを捨てに来る場所なんですよね~
  ↑
 それは大阪の海やろ!w




(桑田佳祐さんの提供曲関係"note")
カモメのアン・ドゥ・トロワの謎
私はピアノの謎
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意味シンなシャワーの後に
恋人も濡れる街角って、どこにある...