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あの『カクテル』を再現してみる。(暑い日にピッタリのサントラ盤)

 Cocktail taste


 いや、お酒に関する "note" ではないんです!
 今、『マーヴェリック』が話題のトム・クルーズ主演で、1988年に公開された映画『カクテル』の話なんです。

 あの80年代後半、『トップガン』以降のトム・クルーズは凄い人気だったんですよね~。
 『ハスラー2』ではビリヤードブームを起こし!、続いて主演したこの『カクテル』ではカクテルブームが起きるぐらいの人気で、当然、映画もヒットしてました。

 まあ、映画の内容としては、アイドル青春映画!って感じで、あんまり記憶に残ってないんですが、使われていた音楽は、とっても良かったんです。


 もちろん、サントラ盤もヒットして、ビーチ・ボーイズの「ココモ」やボビー・マクファーリンの「ドント・ウォーリー・ビー・ハッピー」が、No.1ヒットシングルになりました。


「ココモ」ビーチボーイズ


「ドント・ウォーリー・ビー・ハッピー」ボビー・マクファーリン


「ココモ」もそうですが、「ドント・ウォーリー・ビー・ハッピー」の口笛なんか、今でもテレビでよく耳にしますよね。
 ロック色の強かった『トップガン』のサントラ盤と違って、この『カクテル』のサントラ盤はいい感じのリゾート・コンピで、夏の休日、特に暑い午後を過ごす時にピッタリだったんです。(もちろん、冷たい飲み物とともに!)


 最近、むちゃくちゃ暑い日が続くんで、なんか聴きたくなってですね。
 サブスクで探してみたんですが、自分の使ってる ”アップル・ミュージック” では2曲分しか公開されてませんでした。

 聴きたい時に無いのは辛い…

 と、残念に思ったんですが、

 まあ、収録曲でプレイリストを組めばいいじゃん!  と思って、やってみたんです。


【『カクテル』サントラ盤:収録曲一覧 】

1.「ワイルド・アゲイン」 スターシップ
2.「パワフル・スタッフ」 ファビュラス・サンダーバーズ
3.「シンス・ホエン」 ロビー・ネヴィル
4.「ドント・ウォーリー・ビー・ハッピー」 ボビー・マクファーリン
5.「ヒッピー・ヒッピー・シェイク」 ザ・ジョージア・サテライツ
6.「ココモ」ビーチボーイズ
7.「レイヴ・オン」 ジョン・クーガー・メレンキャンプ
8.「オール・シュック・アップ」 ライ・クーダー
9.「オー・アイ・ラヴ・ユー・ソー」 プレストン・スミス
10.「トゥティ・フルッティ」 リトル・リチャード

 組んでみると

 10曲のうち、3曲が見つからない!

 ガ~~ン💦 
 無いのは太字の曲なんですが、きっと、映画のためだけに収録された曲もあるんでしょうね、中途半端に足りないのです。

 7曲はそろってるのになぁと、ちょっと諦めるのは勿体ない感じなんで、代用の曲を入れてみたらと思ったんです。

 ほら、カクテルって、レシピがそろわない時は代用品を使ったりするじゃないですか!
 例えば「ダイキリ」は、ラムにライム・ジュース、砂糖を少々なんですが、ライム・ジュースが無い時はレモン・ジュースで代用したりしますよね。
 あれと同じ感覚で、足りない曲の代わりの曲を使って『カクテル』のテイストを再現してみようと考えたわけです。

これはなかなかの妙案かも!

 ということで、サブスクで見つからなかった3曲
 No.3 ロビー・ネヴィルの「シンス・ホエン」、No.7 ジョン・クーガー・メレンキャンプの「レイヴ・オン」、No.9 プレストン・スミスの「オー・アイ・ラヴ・ユー・ソー」について、代用曲を考えてみることにしました。

 では、まずは、No.3 ロビー・ネヴィルの「シンス・ホエン」の代用曲について考えてみます。
 ちなみにオリジナルはこちら

「シンス・ホエン」ロビー・ネヴィル

 ロビー・ネヴィル懐かしいですね~。
 自分ら世代ですよね。
 あの80年代後半、「セ・ラ・ヴィ (C'est la Vie)」のヒットで知られるシンガーです。
 どちらかというとソングライターやプロデューサーとして活躍した人なんですが、幸い、当時のアルバムを公開してくれているので、その中からテイストの近いものを選曲してみました。

「サムバディ・ライク・ユー」

 制作時期も近いし、いい感じにテイストが似てるんじゃないかと思ってるのですがどうでしょう。
 うん、悪くない!(きっと… )

+  +

 さて、次は、No.7 ジョン・クーガー・メレンキャンプの「レイヴ・オン」についてです。
 ちなみにオリジナルはこちら

「レイヴ・オン」ジョン・クーガー・メレンキャンプ

 ジョン・クーガー ➡ ジョン・クーガー・メレンキャンプ ➡ ジョン・メレンキャンプと、名前の変わっていったシンガーですが、自分の中ではジョン・クーガー・メレンキャンプの時代がジャストです。
 アルバム『スケアクロウ』の時期なんで、その中から別の曲とも思ったのですが、この「レイヴ・オン」という曲は、もともと、いろんな人のカバーが存在してる曲なんで、もっとも有名なバディ・ホリー版を代用とすることにします。

「レイヴ・オン」バディ・ホリー

 実は、この選曲は迷いなし!です。
 アルバム全体にも融和性は高いと思ってます!

+   +   +

 さて、最後は、No.9 プレストン・スミスの「オー・アイ・ラヴ・ユー・ソー」についてです。
 実は、代用を考えるのに、もっとも難しかったのはこの曲です。
 ちなみにオリジナルはこちら。

「オー・アイ・ラヴ・ユー・ソー」 プレストン・スミス

 これまで、「シンス・ホエン」なら同じロビー・ネヴィルの曲、「レイヴ・オン」なら同じ曲の別カバーで代用曲を選んできたのですが、この曲はけっこう難しいです。
 まず、プレストン・スミスが分からない!
 調べてみると、テキサス出身のアメリカンブルースのシンガーらしいんですが、あまりにも情報が少ないのです。
 かなり悩みましたが、私の中でテキサス出身のシンガーと言えば、”ウィリー・ネルソン” しか思い浮かばないんですよね💦ww
 ならば、原曲のようなレゲエっぽさはないけれど、ウィリー・ネルソンの比較的軽快な「オン・ザ・ロード・アゲイン」なんてどうだろうかと考えました。

「オン・ザ・ロード・アゲイン」ウィリー・ネルソン

 か、かなり、こじつけなんですが….
 『カクテル』という映画自体、挫折からの再生という、青春ものの王道テーマがあるんで、ある意味、映画の内容には合ってるんじゃないかと…


+  +  +  +  +  +


 そして、苦難の末、誕生したのがこちらのプレイリストです。

「カクテル」サントラ盤《≒》

 

 聴いてみると、まあまあの再現率のような気がします。けっこう、考えるのは楽しい作業でした!
 ただ、やっぱりニアリーイコール版なんで、あのサントラ盤のテイストを楽しむ程度に活用してもらえればと思います!



(サントラ盤再現プレイリスト関係note)

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