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気分が回復しないまま、3回目の抗がん剤を迎える

101.

会社に行って、カウンセリングの時間になったので、PCのカレンダーに記入されているMTG室へ向かった。
カウンセリングの先生に今の状態を訴えたけれど、でも先生も、私と同じくらい悲しくて、辛そうな顔をしていた。

それから、先生は、ホワイドボードに休日どういうふうに過ごしたか、その行動をしているとき、どういう感情だったかとか、怖さとやる気を数値の0~100で表すとどの数字になるかをひとつずつ聞いてきて、どんどん書き出していった。

今の自分の状態を、客観的に見るための方法なんだろうと思って、一生懸命思い出しながら言ってみたけれど、やっぱりなにか、具体的な解決策があるわけではないので、気は塞いだままで、カウンセリングは終わった。

カウンセリングのあとは、少し仕事をしたあと、今度は精神腫瘍科の受診に行った。
そこでも先生に、自分がご飯が食べられなくて、怖くて、悲しくて、辛いという話をした。

でも先生は、ちょっとくらい食べなくても大丈夫ですよと言って、きっとそれはそうだと、心の中で納得はしていても、このまま食べないでいたら、ガリガリになって、体重も30キロ台とかになるんだと思った。

そんなふうに、胸の奥の震えと、塞いだ気持ちと、お腹が空かないことへの恐怖を感じながら日々を過ごしていたら、気づいたら、もう明日は延長した3回目の抗がん剤の日になっていた。

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3回目の抗がん剤のこの日も、これまで通り会社は休んだ。
病院に着くとまず、採血をした。

白血球の数を戻すために、1回数万円もかかる注射を打ったのだから、ちゃんと白血球の値が戻って、今日は抗がん剤が受けられますようにと思った。
それから、乳腺内科の受診に呼ばれるまで、またじりじりと待合室で待った。

午前中の病院は、いつもすごく混んでいて、広い待合室にずらりと人が座って待っていた。
だから、そういえば手術で入院したときに出会った女性たちと、ひょっこり会えないだろうかと、さりげなく顔をちらちら確認したりした。
でも、そんな都合のいいことは起きなくて、結局見つからなかった。

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やっと診察が自分の番になって、ドキドキしながら診察室に向かった。
先生が、今回は白血球の値が大丈夫でしたよと言ったので、ほっとした。

先生は聞かなきゃいけない決まりでもあるみたいに、抗がん剤を受けますか?と聞いたので、受けますと言った。

あと、4回目の抗がん剤に備えて、白血球が減りすぎないように、また1本数万円の注射を今度打つかどうかも聞かれた。
またお金がかかるし、注射はやっぱり嫌だなと思ったけれど、ここで受けなかったことで、4回目の抗がん剤が延期したら、きっと後悔するだろうと思ったので、やっぱり、明後日注射だけ打ちに行くことになった。

あと、副作用で便秘も酷くなってきていたので、便秘の薬も出してもらえるようお願いした。

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