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入院をさせてほしいと訴えたりし始める ~とあるOLの乳がん日記【105】
105.
病院に来たからって、精神腫瘍科はやっていないし、誰もいないことはわかっていたし、何がどうなるわけでもなかったけれど、このころの私は本当におかしかったから、どういうやりとりを経たのか覚えていないけれど、なんやかやで、いつも私の相談相手になってくれている看護師さんが出勤しているということがわかって、その看護師さんが出てきてくれた。
看護師さんはどうしたの、と驚いた顔で言って、私はいつもの見知った顔に、救われるような気持ちがして、看護師さんに、夜が来るのが酷く怖いから、もうどこでもいいから入院したいと訴えた。
私は酷いモンスター患者で、自分のことしか考えていないので、看護師さんに何とかしてほしいと言ったら、看護師さんは、電話を取り出して、私の精神腫瘍科の先生に連絡をとってくれた。
先生は休みだったので、もしかしたら繋がらないかもしれないと看護師さんは言ったけれど、結果先生と繋がって、先生は、看護師さんに、電話で色々どうしたらいいかを伝えた。
すぐに入院をしたいのであれば、まずは今通院しているこの病院に入院できるのが、一番よいと思ったけれど、やっぱり今通院している病院に、精神腫瘍科で入院できるベッドはないから、入院させることはできないと言われて、ここではない別の病院を探すことになった。
先生は、電話で病院を紹介してくれる情報サービスを教えてくれたので、そこに電話をすれば見つかるだろうということだったので、看護師さんと母に見守られながら、そのサービスに電話をした。
そうして、電話先の人に、今の状況とか、入院をしたい旨を話して、病院を探してもらうことにした。
でも、今から入院できる病院は、あるにはあるけれど、そこは患者さんが暴れて手がつけられなかったり、患者さんが出歩かないように拘束したり、鍵をかけて閉じ込めたりするところなので、今の状態だと、そっちのほうがストレスがかかることもあるから、電話先の人は、やめたほうがいいんじゃないかと言った。
それを、看護師さんと母に言ったら、看護師さんも、母も、だったらやめたほうがいいと言った。
なので、結局その日は、入院はできないことになった。
その後も、看護師さんに甘えて、なかなか病院を離れられなかったけれど、姉が見つけてくれたメンタルクリニックの予約時間が近づいていたので、仕方なく、病院から移動した。
母は、私のあまりの身勝手な行動に、看護師さんに本当に申し訳ないと言っていたけれど、私はやっぱり、自分のことばかり考えていたと思った。
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