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〖本紹介〗言えないコトバ

こんにちは。18回目の投稿です。

なんか、なんとな〜くモヤモヤしている時ってあるじゃないですか。誰に対してとか何に対してとかでもなく、なんとな〜く自分悩んでるなとか、このモヤモヤって何なんだろうとか。

そんな時、私は益田ミリさんの本が読みたくなるんですよね。なんかそのモヤモヤをすくいとってくれる気がして。
そんなわけで、今回紹介するのはこの本!


言えないコトバ
益田ミリ


【内容】

裏表紙より




【おすすめポイント】

①改めて実感するコトバの面白さや不思議さ。

この本を読むと、つくづく日本語って面白いなあと思います。なんでこういう言葉が生まれたんだろう、この言葉をなんで使っているんだろうと。

例えば、この本に出てくる「さばさば」という言葉。よく、あの子はさばさばしてるよね!とか私ってさばさばしてるから〜とか言う人いるじゃないですか。
私もよく、さばさばしてるよね!って言われるんですけど、内心ではいつも、それって褒めてるの?って思うんです笑。
「さばさば」って男性には使わないような気がしていて、女子なのにって言葉とセットで使われているような気がします。
そもそも「さばさば」って何?って。笑
そう思って「さばさば」の語源を調べてみたりもして。
普段使ってる言葉でも、ちゃんと意味を知らなかったり、語源を知らなかったりする言葉ってまだまだあるんだなと。

この本を読むと、普段使ってる言葉の由来や語源を調べてみたくなります。日本語の楽しさや難しさの再発見をぜひ楽しんでください!



②分かる〜!と思わず呟いてしまう益田ミリさんの考え方。


この本では、人は使っているのに自分は使えない、使いづらい言葉が紹介されているのですが、絶対に共感できるものがあるはずです。

私の場合、特に共感できたのがこれらの言葉。

①「祖父・祖母」
もう大学四年生にもなったので、家族のことを人前で話す時は、父母を使うわけです。
父母は自然と何の抵抗もなく言えるのに、祖父祖母ってなんか言いづらくないですか!?笑
これ私もめっちゃ共感できて。
祖父・祖母のことは、おじいちゃん・おばあちゃんって言いたくなっちゃうんですよね笑。
これ何でかなって思ってたんですけど、益田さんが解決してくれました。

「祖」の漢字が良くないんだって笑。「祖」って付くと、なんだか先祖代々みたいな感じがして重いというか、自分が歴史ある令嬢のような気がしてしまうんだって。
なるほどなーと思いました。確かに、「祖」という漢字が使いづらいのかもしれないなと。たった1文字なのに不思議ですね笑。

②「親友」
親友って言葉も個人的に使いづらくて笑。
これも私、益田さんと同じ考えだったんですけど、もう親友って要らなくない?と。

この歳になって、今日からあなたは親友ね!なんて言わないし、きっと本当に大切な友達のことは、自分の中で何かほかの定義付けを自然としてるんだと思います。だから、別に今必要なのは友達だけでいいんじゃないかなと。今、親友って何人?って聞かれたら、困ると思うし、「親友」という言葉を大人から聞くのはなんだか気持ち悪い気がしてしまうんですよね笑。逆に嘘くさいというか笑。

だから、一人一人の友達を大切にしていくでいいんじゃないかなと。あえて親友なんて言葉をつけなくても、大切な友人は大切な友人なんだと思います。

あと、個人的に刺さったのは、「孤独死」のお話。今一般的に使われている「孤独死」って本当に使い方合ってるのかな?と。亡くなる直前まで、カフェで友達とお茶していても、家で1人なら孤独死と言われてしまう。それって本当に孤独死なの?と益田さんは言っているわけです。

ただ、1つ、本当に孤独死と言えるのは「子供の虐待死」。これこそが本当の孤独死だよと。このお話は色々と考えさせられました。もう一度日本語の意味を考え直してみたくなりますね。

私も将来、「言葉」を伝えるお仕事に就きます。この言葉が人にどう影響を与えるのか、いい意味でも悪い意味でもしっかり考えながら伝えていきたいですね。

そんなわけで、〖言えないコトバ〗の紹介でした。
ちなみに・・・
冒頭で、益田ミリさんの本はモヤモヤをすくいとってくれると書きましたが、益田さんにとっては、「すくいとる」も言えないコトバらしいです。
なぜなら、杏仁豆腐をおたまですくいとる絵が浮かんでしまうから。だそうです笑。
詳しくはぜひ、本を読んで確認してみてくださいね笑。

あ、あと、noteを始めて1年が経ちました👏
まさか1年続けられるとは笑。
これからも自分の「好き」をのんびり発信していけたらなと思っていますのでよろしくお願いします🫶

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