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共に成長 nose with プロデュース物語②

こんにちは。NOSE COMPANY のななえです。
NOSE COMPANY は30代の女3人が札幌を舞台に立ち上げた、できたてほやほやの合同会社です。

私たちは、自分の「好き」を仕事にしたい方の応援をしています。

その方の幸せな生き方を共に考え、「好きなこと」や「やってみたいこと」を形にしていくためのプロデュースを行なっています。

現在、プロデュースを通じて共に成長している仲間の一人の物語をご紹介しています。

第1弾ではNOSE COMPANYと山本光佳さん(以下みかちゃん)との出会いをお伝えしました。


今回は、具体的なプロデュースを始めてからみかちゃんにどんな変化が起きたのかをお伝えしていきたいと思います。


やりたいことを明確にするお手伝い

NOSE COMPANYがまず初めに取り掛かったのは、みかちゃんの思っていることを "とことん聞き出す" ということです。
今どんな生活をしていて、何を感じているのか。何に興味を持っていて、どんな時に幸せを感じているのか…
たくさんの質問を投げかけ、時には一緒に知識を広げながら掘り下げていきました。すると、彼女のある経験がこれからの生き方を考えるキッカケになっていたことがわかりました。

それは【娯楽がない田舎での暮らし】です。
20代前半の頃に、みかちゃんは転勤がきっかけで何もないと言われる土地での暮らしを経験しました。娯楽がないため自然と多くの時間を家の中で過ごすようになり、室内での生活を充実させたいという思いから手芸を始めるようになりました。

長い時間手芸に没頭することで感じた ”作る喜び” 
外から与えられる刺激や、目に見える物質的な豊かさではなく、創作を通して自分の内から生まれてきた楽しみに心が満たされていきました。

モノを買ってこなくても自分で作ることができるんだ!という充実感。
次第にみかちゃんは日々の生活に豊かさを感じるようになったそうです。

このような経験について掘り下げていくことで、みかちゃんが今後大事にしたい生き方の軸が見えてきました。

1. 生きていく中での"豊かさ"とはなにか考え続けたい
2.「生活」を通して様々な本質に目を向け追及したい

この二つの軸が、彼女のやりたいことに近づく鍵であることがわかってきました。


スキを仕事に。ハンドメイド雑貨販売イベントへの挑戦

みかちゃんは趣味で手芸をやっているうちに、次第に友達から「こんなもの作って!」とリクエストをもらうことが増えました。

リクエストに応えることで自分も嬉しくなる。贈り物を通して生まれる幸せの連鎖に、次第に魅力を感じるようになりました。

そんな時、その幸せの連鎖を多くの人と共有するチャンスが訪れます。

友人から本と雑貨のお店で行われるイベントで、ハンドメイド作品の出店をしてみないか?という誘いを受けたのです。

自分にとっての豊かな生活を見つけるきっかけを与えてくれた”手芸”で新しいことにチャレンジしてみよう。

半年後に控えたイベントに向けて、みかちゃんは動き出しました。NOSE CONPANYとしてもその挑戦を全面的にバックアップさせてもらえることになったのです。

本業の事務職の傍ら、売り物づくりに励みます。

しかし、好きなことをしているはずの時間でなぜか心が弱っていきました。

みかちゃんはそんな自分の気持ちや状態をNOSE CONPANYとの打ち合わせで素直に話してくれました。

好きなはずのモノ作りが、楽しくできていないという事実。

原因を探るため、たくさん重ねた会話の中で見えてきた答え。

みかちゃんが手芸を通して感じていた作る喜びは、”人の思いに応える” という要素が加わることでより大きくなっていたのです。

これまでに自分で作った作品をプレゼントしてきたのは、求められていたことに応えていく作業でした。

そして届けた時に相手の顔いっぱいに広がる笑顔が、作り手のみかちゃんの心の栄養となっていました。

その作業を繰り返すことで、作る素晴らしさに夢中になってきた。優しい気持ちの循環の中でみかちゃんは満たされてきたんですね。

出店という初めての挑戦にどれくらい売れば売り上げになるか?何個作ればいいのか?等、考えなければいけないことはたくさんありました。

追われているうちに、みかちゃんのモノづくりにとって欠かせない大事な思いの部分が置き去りになってしまい、心が悲鳴をあげたようでした。

しかしこの出来事を通じて今回のイベント出店という挑戦は、知らない誰かに笑顔を届ける新しい機会になるのではないかというワクワクもうまれてきました。

しっかりと心の悲鳴に寄り添い向き合ったことで、みかちゃんが作ったモノを通して「自分から届けたい思い」が見えたのです。

これから出会うお客様に、自分から届けたい思いがある。作品と共にどうやってその思いを届けるか考えることになりました。

作品とともに伝えたい思いを言葉に

みかちゃんが見つけた”豊かさへの気づき”を自分だけで終わらせるのではなく、多くの人に伝えたい!という気持ちが次第に大きくなっていました。

今回巡ってきたイベント出店という機会。

心を込めて作った手芸作品と共に、みかちゃんの伝えたい思いを届けることができれば、作品を手にした人との間に最高の幸せの循環を生み出せないだろうか。

そこで、思いを込めた言葉を並べたショップカードを作ることにしました。

みかちゃんは既に自分でブランド名を決めていました。その名も 

『 生 活 』

みかちゃんが自分の生活で見つけた大切にしたいこと。

あなたにとっての大切なものはなんですか?

ただ過ぎていくだけになってしまいがちな一日一日の生活に、改めてしっかりと目を向けるきっかけになるように。

たくさんのヒヤリングから見えてきた思いをつなぎ合わせて、ショップカードに載せるあなたへの素敵な手紙ができあがりました。


生活


みんな生活をしている

だけど、ちゃんと”生活”していますか?

と聞かれると、

ちょっとドキッとする。

生活をするってどういうことだろう。

豊かな生活って、どんな生活のことだろう。

何もないと言われる土地に暮らす日々で、

少しずつ自分の中にある

好きを見つけ出していったとき。

人に優しくされるたび、針と糸を手にしている自分に気が付いたとき。

与えられるだけでなく

自分で創り出す楽しみに

贈る喜びに、

わたしは豊かさのヒントを見つけたのかもしれません。

夢中になって針仕事をしていると

浮かんでくるのは

優しくしてくれたあの人の笑顔。

わたしがいて、あなたがいる。

あなたがいて、わたしがいる。

互いに存在を感じ、

あたたかな巡りの一端となりますように。

私の「生活」をあなたの生活に贈ります。


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Day:2020.2.1(sat) -2.2(sun) Open:10:00-17:00

ヒシガタ文庫  札幌市東区北25条東8丁目2-1


50を超える思いのこもった作品と共に、あなたをお待ちしています。



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