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かつて輝いたホテルのドキュメンタリー映画はスラムの生活を描くものだった

1955年、
モザンビーク共和国の
ソファラ州ベイラ市にオープンした

Grande Hotel da Beira

【グンドゥ・オール・ダ・イラ】

こと
「ベイラ・グランド・ホテル」

当時アフリカで最大・最高級
と言われたホテルでした。

ベイラ市は首都マプトに次ぐ第2の都市で、
位置はこちら。↓

https://ja.wikipedia.org/wiki/ベイラ_(モザンビーク)

ホテルの位置はこちら。↓

もっと寄ってみると...、

間違いなく好立地だということが見て取れます。

オリンピックサイズ・プールを完備した
それはとても立派なホテルでした。

https://www.semanticscholar.org/paper/The-Colonial-Hotel%3A-spacing-violence-at-the-Grande-Sarmento-Linehan/68fc299679674eca586c16521d4a416f04ff49fd
https://www.messynessychic.com/2013/05/22/anywhere-but-here-the-grande-hotel-of-mozambique/
https://sometimes-interesting.com/the-grande-hotel-of-beira-mozambique/

これらの写真 ↑ は1960年代初頭のものですが、

この巨大な宿泊施設は
残念ながら満室になるほど盛況とはならず、
早くも1963年にはホテルとしての営業は休業となり、

レストランや商業施設、
そしてプールが
市民の憩いの場として利用し続けられました。

ポルトガル人社会で影響力のあった
ジャルディン家の令嬢パトゥッシャさんの
挙式もここで開かれました。

https://www.youtube.com/watch?v=_mb1B37pTp8
https://www.youtube.com/watch?v=_mb1B37pTp8
https://www.youtube.com/watch?v=_mb1B37pTp8

しかし
1964 年には独立戦争がはじまりました。

独立戦争は1974年9月8日(停戦日)まで続き、
モザンビークは1975年6月25日に独立国家となりますが、
2年後の1977年には内戦が勃発し、
1992年に包括和平協定が結ばれるまで
紛争が続いたのです。

そして独立後、ホテルは
盗難や破壊行為に遭い、

やがて不法占拠され、
今では3000人とも4000人とも言われる
貧困層の人々の住む
いわば「垂直スラム」と化してしまいました。

https://www.youtube.com/watch?v=z-G1yGXaf6k

まるで軍艦島のようですね…。

https://www.youtube.com/watch?v=z-G1yGXaf6k

↑ 全300室、内106室がスイート、レストラン2店、
映画館とカジノもあったのだとか…。

https://sometimes-interesting.com/the-grande-hotel-of-beira-mozambique/

挙式の写真にもあった階段ですね…。

そして
もはや電気も水道もないこの空間で
ン千人とも言われる人口が
生活を営んでいるのです。

https://www.youtube.com/watch?v=z-G1yGXaf6k
https://www.youtube.com/watch?v=z-G1yGXaf6k
https://www.youtube.com/watch?v=z-G1yGXaf6k
https://www.youtube.com/watch?v=z-G1yGXaf6k

それでも、そこには
子供達の笑顔があり、

https://www.youtube.com/watch?v=z-G1yGXaf6k

インド洋の日の出は
相も変わらず美しいのです。

https://www.youtube.com/watch?v=z-G1yGXaf6k

そして2010年には、
このホテルの過去と現在についての
ドキュメンタリー映画も製作されています。

それがこちら。↓
(このサイトで予告編が観られます。)

AFP通信のリポートもどうぞ。
(「YouTubeで見る」をクリックして下さい。)


これらのサイトにも
見る価値のある写真が多く載っています。↓


かつて
世界はどんどん便利で豊かになっていくのだと
信じて疑わなかった時代がありました。

今は
「よもや21世紀にもなってこんなことが」
と思わざるを得ないことが
あちこちで起きています。

歴史はやっぱり繰り返すのでしょう...。

時代は逆行することもあるのでしょう...。

それでもいつかは平和で
誰もが豊かで幸せな人生が送れる世界が
実現されることを願って止みません。

本日もお読み頂き、誠にありがとうございました!


※ 「誰もが幸福になりますように!」、こと、
「癒しの魔法使い 猫」はこたつぶとんさんの作品です。


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