「あなたを決して死なせたくない」必読の記事、必見の番組をまとめました
消えた命、生まれた命
岩手県釜石市の中心街を襲って甚大な被害をもたらした津波。その「38分間」を撮り続けたNHKの通信員がいました。トクさんこと、徳田憲亮さんです。その後も「あの津波を見てしまった者として、復興を見届ける」と被災地で取材を続けていました。
そのトクさんが去年10月、突然の胃の痛みを訴えはじめ……決して「NHKの内輪話」ではありません。記者たちが何を思って被災地を見つめているのか、多くの人に読んでほしい記事です。
自宅の2階に上がり、何とか津波から逃れた女性。足下からは聞いたことがない轟音が。助けに来てくれる人はいない。
「このままではお腹の子も私も死んでしまう」
いつの間にか破水していた……
津波と極寒、絶望的な状況の中でも多くの人の献身で生まれ、守られた命。その子の名前には「春」の文字が付けられました。あの日から12回目の春がやってこようとしています。
これからの命を守る
いずれ、必ずその日はやってきます。
南海トラフ巨大地震などで大津波に襲われた際、保育所や学校に通う我が子や、施設で暮らす高齢の親を守れるのでしょうか。
毎日新聞が国や自治体が公表する津波浸水想定のデータと、幼保施設・学校・高齢者施設の位置情報を利用した「津波浸水想定マップ」などを公開。皆さんの地元はどうなのか、使って調べてみてはいかがでしょうか。
過去の災害のデータを共有することは、未来の防災のためにとても重要。どこでどんな災害があったのかを”日めくりカレンダー”と”地図”形式で公開するテレビ朝日系列26局の「まいにち防災」です。防災グッズや投稿動画も。
国のハザードマップのサイトには十分な情報が載っていない!そこでできあがったのがこちらのNHKのサイト。今回、「津波」「南海トラフモード」が追加されました。
いま「フェーズフリー」という防災の考え方が広がっているといいます。日常と非常時を切り分けないで、買い物バッグがバケツに早変わりしたり、紙コップが計量カップになったり。普段使いから始まる防災を、読売新聞が紹介しています。
そして部屋の「物の配置」も重要。やっておきましょう。
さて、警戒されているのは、時間差をおいて複数回おきる「連鎖する巨大地震」です。南海トラフ巨大地震が発生したら何が起き、最悪のシナリオにはどう対処したらいいのか。NHKスペシャルがドラマとドキュメンタリーの2部仕立てで放送されます。
3月4日午後7時30分~8時48分(ドラマ前半)、午後10時00分~10時54分(ドラマ後半)と、5日午後9時00分~9時59分(ドキュメンタリー)の放送です。(放送後、しばらくはNHKプラスでも見られます)
被災地の復興はどうなっている?
「20代、30代の女性の割合で3県で大きな差が」
「1次産業の働き手が震災前の3分の2に減少」
福島県、宮城県、岩手県の現状を、朝日新聞がデータで検証した記事です。
原発事故で大きな影響を受けた地域はいまどうなっているの?自転車選手でもある読売新聞の記者が、去年9月からようやく通行が可能になった福島県の国道6号線をひた走る異色の記事です。
あの日を忘れないために
被災地を定点観測する映像、決して風化させないという思いでテレビ朝日がこちらのサイトで公開していますよ。
VR(仮想現実)、AR(拡張現実)、AI(人工知能)などを駆使して新世代のアーカイブ・システムの開発を行い、記憶を継承していこう。広島・長崎原爆、ウクライナ戦争、東日本大震災などをテーマとした「デジタルアーカイブズ・シリーズ」を2010年代から開発・運用してきた東京大学の渡邉英徳研究室が、新たな基金を設けて活動をしていくとのことです。
まとめ・執筆:熊田安伸
※サムネイルの写真は2017年8月撮影の「奇跡の一本松」
#防災いまできること
#PrayForTohoku