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記事一覧
Peace Keeping Orchestra(memo)
「また憎しみから逃げるつもりか!宮本!」
将軍と呼ばれる女、伊藤歩は詰め寄る。
「違う。憎しみは何も生まない」
宮本と呼ばれた男はそう答える。
「教科書通りだな宮本。優秀なことだ。だが人が人である限り憎しみは生まれる。憎しみが生まれることはしょうがないことだ。ならばそれとどう向き合うかで答えはいくらでも変わる。違うか?」
「伊藤。確かに君の言う通りかもしれない。だが、子供たちの未来、希望
Peace Keeping Orchestra(memo)
宮本、常任理事国入りと言ったな?
それはブルーの夢だ。
ブルー?それは誰です?
Peace Keeping Orchestra(memo)
カザンを連れてPKO日本支部に戻ってきた。
まずは宮本に会いにいく。
「止せと言ったのに、覚悟はあるんだろうな?」
「行ってこいって言ったじゃないっすか」
「両方言った。まぁ書類仕事がめんどくさくてさ。手続きは済んでる。後はこの書類にサインを入れておいてくれ。君がカザンか、死神を宜しくな」
「お兄ちゃん、この人も日本人?」
「この宮本という人は日本人。僕はフランス人と日本人のハーフ。」
Peace Keeping Orchestra(memo)
僕とカザンは文通をしていた。結局、血縁関係は掴めず孤児院に入ることになったのだ。日本語を勉強したいと明るい声を上げた彼女は僕に手紙を出すことを願った。それを叶えた僕は王子様かな。
ところが突然、文通が途絶えた。僕が何か悪いことをしたのだろうかと思いはじめていた矢先、孤児院の院長からの手紙でことを知った。彼女を襲ったのは病魔、小児癌だった。
孤児院では治療ができない、死を待つだけだとの知らせを受
Peace Keeping Orchestra(MEMO)
ここは難民の受け入れ所、僕ら日本のPKOが派兵されて3ヶ月。僕、【死神】こと”白土・ジャン”は任期が終わって後少しでここを離れる。
そう、僕は昼食の配給の列に並んでいた。すると僕のシャツを掴んではなれない女の子がいた。
「アナタニホンジン?」
僕はニホンジンとフランス人のハーフだよ。と返す。
「アナタニホンジン。お母さんがいってた。ニホンジンやさしいって」
いやだから。僕は日本人とフラン