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展示会に行ったのに、「ココは歌舞伎町なのか?!」と、感じたものすごい違和感

こんにちは。

先日、東京ビッグサイトで開催された展示会「Japan IT week 2022」に
今後の仕事のための情報収集になればと思って行ってきました。

結果的に、多少の情報収集はしたものの、会場を回ってる間も帰った後も、
ものすごい違和感と疲労感を感じてしまいモヤモヤして帰りました。
これについていろいろと感じたことありましたので、投稿します。

1,展示会場が歌舞伎町だった

 その違和感の最大の原因は、会場での集客方法でした。「IT week」という名前の展示会なのに、集客はモロにアナログなものでした。それほ、まさに、日本でも有数の繁華街、新宿の歌舞伎町ではないかと思ったほど。
下記、そう感じた主な点をご紹介します。

・キャッチセールスのような声掛け
 展示会の会場に入るといきなり、右から左から、次から次へと人が寄ってきては、
「〜(製品やサービス)は、いかがでしょうか?」
「パンフレットだけでも、どうぞ」
「お名刺交換された方には、オリジナルグッズをプレゼントしてます!」
など、セールストークを浴びせてこられました。ましては、このご時世だというのに、お構いなしで声掛けを行ってくるため、来場者としては、この時点で少し引いてしまいました。

 私も10〜15年くらい前の会社員の際は、このような展示会に出展していた側でしたので、当時もお客様へのお声がけは、確かにこのような感じで行っていたなと思い出しましたが、その頃から、全く変わっていないのだなと感じてしまいました

・キャッチのセールストークだけではよく分からない
 ブースの前を通る短時間で、自社の製品やサービスの謳い文句だけを手短なキャッチフレーズにした言葉で、声掛けをされてもそれが自分にとって大切なのかどうか判断できず、お話だけでもとという圧力だけを感じてしまい。さらっと通り過ぎてしまいました。

 物理的にそこにある製品の展示会、例えば、車や家電製品、日用品、衣服、家具などは、目からそのものが情報として入ってくるので、興味があるブースや製品を見つけやすいのですが、今回のような、システムやアプリ、ソフト、クラウドなどの目に見えない製品の場合は、そのブースに書かれているキーワードと図、そして、社員の声がけの情報から自分が興味があるかどうかの判断をしなければならない。さらに、その声がけの圧力によって、より短時間で判断しないといけないと感じました。

・大量の配布物

 来場者への声掛けと同時に行っているのが、大量にばら撒く、パンフレットやカタログ、袋、バッグ、そして、もらうことと引き換えに行う名刺交換の行為。キャンペーンガールを採用されているところもまだまだ多くあるようでした。
 これは、IT Weekの展示会ですよね。ましてや、IT化やDX、ペーパーレスなどによる業務効率、環境問題対策などを目的としたサービスを提供している出展者が大量な紙面やノベルティなどを配布しているのです。これには、ものすごい違和感を感じてしまいました。

上記の3点だけでも、違和感と疲労感を覚えてしまい、結局自分が欲しい情報は、ほとんど得られずその会場を後にしてしまいました。こちらも、事前に良く下調べをして、行くブースを決めてから行けば良いのかもしれませんが、この開催方法や接客には疑問を感じました。

2,来場者の負担が大きい展示会

 この類の展示会は、事前に来場登録すれば無料で招待券を入手することができます。ですので、実際来場者は、そこまでの交通費などはかかるにしても、タダで展示会に入ることができます。出展社からの出展料で成り立っているのでしょう。その影響もあるのか、展示会自体が、出展側にとって都合の良い場になってしまっているような感じがします。出展料を支払っていますので、アピールの場として、活用することは当然だと思いますが、このような開催では、来場者が大変で負担が大きいように感じました。
 入場は無料だとしても、会場までの移動時間、会場内での移動時間や接客による時間、そして、移動による体力消耗を考えると、もう少し、効率的な開催方法があるのではないかと考えてしまいました。

3,どうしたら良い展示会になるのか

 今回の来場でこうなったら良いと感じたことをまとめてみました。

・欲しい情報元がわかる案内
 来場される方は、何かしらご自分のお仕事の課題解決や今後の成長のために、来られている方が多いと思います。その課題を解決するための情報を提供してくれる出展者のブースを教えてくれるような、案内を紙の地図ではなくて、ITを使用して、ネットやアプリで情報提供してくれたらよいと思います。すでにあるのでしたら申し訳ないですが、そのような案内はなかったと認識していました。

・キャッチセールスは控えまたは、方法を変える
 次から次へと人から話しかけられるだけでも、大変疲れます。そのたびに会釈や多少の会話をしなければなりません。感染リスクも考えると、基本的には、無くして欲しいです。
 それでも行うのであれば、自分たちの製品やサービスの内容をコンパクトにまとめてキャッチフレーズや内容の無いフレーズを変えて、来場者によりそった声掛けをしてみてはどうかと思います。
「ECの運営で、何かお困りごとはありませんか?」だけでも良いと思うのです。困っていること、課題があるから来場しているので、何かしら具体的なことがお客様から聞くことができるのではないでしょうか。一方的に、自分たちをアピールするのではなく、相手に寄り添った接客が大切だと感じます。
 
・配布物は無し
 今は、ネットで情報提供できますから、QRコードでアクセスして閲覧できたら、それで良いと思います。ノベルティも用意するならネットで活用できるもので良いと思います。名刺交換は致し方ないとしても、電子名刺の交換サービスもありますので、そういったものを活用した方が良いのではないか。

4,それでも良かったブースはありました

 2時間ほど滞在しましたが、中には一部ですが、とても良いブースもありました。特に、サイボウズさんのブースはとても良かったです。kintoneの紹介ブースでしたが、そこは過度なキャッチセールスが無く、穏やかにブースに入ることができ、訴求パネルやデモPCで実際にサービスに触れることができ、接客も「何かお聞きしたいことがありましたら、お声がけください」「今のお仕事で何か役に立てそうでしょうか」など、お声がけをいただき、じっくりと閲覧しお話をお聞きすることができました。

 実はそのあと、同施設で開催されていた「ファッションWeek」にも行ってみたのですが、こちらは、衣服や雑貨など目に見える製品をご紹介されていましたが、雰囲気がまったく異なることに気づきました。キャッチセールスは、全くなく、むしろ来場者が積極的に話しかけているブースがほとんどとても穏やかな雰囲気でした。業界や業種によっても異なるのかもしれませんが、あまりの違いに驚きました。

5,まとめ

 展示会は、主催者も出展者も大変な作業や費用をかけて、行っていることも理解していますが、来場者も大変な負担をかけて情報を得ようとしていることをご認識いただき、新たな展示会の方法も検討していただきたいと感じました。
 最近では、オンライン展示会も大分増えてきましたが、HPの延長上の資料やコンテンツと商談予約の手間やコミュニケーションに手間がかかったりタイムリーにできないことを考えるとこちらもこれからの発展を期待したいところです。
 リアルとオンラインを上手に組み合わせることで、利用される人にとって喜ばれるイベントがもっと増えたらとても嬉しいと思います。

 歌舞伎町は、新宿だけのものでお願いしたいものです。
 


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