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3児の育児・家事と事業経営との両立奮闘記#010 本多静六氏の「私の財産告白」時流に左右されない一般論の深み

本多静六氏をご存知でしょうか?

日本の林学者、造園家、株式投資家で日本の「公園の父」といわれる方です。苦学して東大教授になり、「月給4分の1天引き貯金」を元手に投資で巨万の富を築き、大学定年退官と同時に全財産を寄付した人物。

主な略歴
代表的な業績に明治神宮の森の造営、日比谷公園の設計などがある。 帝国森林会、日本庭園協会を創設して会長にも就任。

本多静六氏を知らない方でも「論語と算盤」や昨年大河ドラマにもなった渋沢栄一氏はご存知の方も多いはず。渋谷栄一氏・本多静六氏ともに埼玉の田舎で生まれ育って、両者とも日本を代表する偉人として語り継がれている程の人物です。
本多静六氏の著書「私の財産告白」の中でも、渋沢栄一氏から影響を受けたというエピソードも記されています。ちなみに渋沢さんの方がちょっと先輩みたいです。

人生の最大幸福は職業の道楽化にある

現代を生きるわれわれに、いまなお新鮮に響く、
日本が生んだ最高の「お金持ち哲学」って感じでかっこいいですよね。

この言葉はこう続きます。
「富も、名誉も、美衣美食も、職業道楽の愉快さには比すべくもない」

本多氏は「4分の1天引き貯金」という独自の蓄財投資法と生活哲学を実践して一代で莫大な財産を築いた人物でもあります。そして晩年期には全財産を匿名で寄付されています。

生き方や在り方がカッコ良すぎるーーーーー!!


人生即努力、努力即幸福

上記モットーのもと、松下幸之助や本田宗一郎氏など非凡な人間だけができる特殊論ではなく、凡人でも実践できる一般論を論じている点が本多静六氏の魅力的な点です。

「平凡人はいついかなる場合も本業第一たるべきこと。本業専一たるべきこと。一つのことに全力を集中して押し進むべきこと」

「これが平凡人にして、非凡人にも負けず、天才にも負けず、それらに伍してよく成功を勝ち得る唯一の道である」

「しかも職業上の成功こそは、他のいかなる成功にもまして、働くその人自身にも、またその周囲の人々にも人生の最大幸福をもたらすものである」と述べています。

まさに本多静六氏は、自らが実際に体験したことに基づいて、ご自身の社会の最終結論とされています。

金儲けは理屈でなくて、実際である

計画でなくて、努力である。

予算ではなく、結果である。

その秘伝はとなると、やっぱり根本的な心構えの問題となる。

この辺はとってもリアリスト。そんな本多静六氏も、渋沢栄一氏のことを徹底した現実主義者と語っています。

ただし、最初は理屈。その後は情に溢れる人物だとのこと。両者はまさに論語と算盤のようにバランス感覚がとれた方だったんだろうなと感じます。

名著と言われる長く語り継がれる本は、世の中の原理原則が散りばめられているなと、何度読み直しても、考えさせられる内容でした。

日本公園の父:本多静六氏 ご存知ない方は「私の財産告白」をご一読されてみるのはいかがでしょうか。

今日も奇跡の1日を、慈悲の心で過ごしてまいります。日頃の感謝を込めて。


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