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都内で「狭小物件」の賃貸がブーム?

<はじめに>

 近年、狭小物件がブームなんて聞くことがあります。狭小物件とは、風呂なし物件の様な、広さが3畳程度のいわゆる狭くて小さい物件を指します。地価が高い都市部では住宅に限らず、飲食店でも狭小物件が注目されているようです。従来、活用しにくかった土地の活用という観点でも、良い傾向と言えます。

<なぜ注目されているの??>

年々、増加し続ける相対的貧困率、Z世代に広まっているミニマリスト思考、活用しやすい土地の枯渇など、注目される背景は様々考えられます。

しかし、2017年頃から「作業スペースとして」や「家賃が安いから」などの理由や、居住エリアや立地を重視して物件探しをしている人たち、もしくは近年耳にする断捨離や終活などで、「最低限の物しか持ちたくない」、「物を増やしたくない」という目的で注目を浴びているのも事実でしょう。

狭小物件は主に東京都内に多く有り、狭いスペースを工夫して、デザインと生活空間を考えられていて、条件に合致すれば、三角形や台形などの変形地でも魅力的な物件になるかもしれません。

<狭小物件のトレードオフ>

【狭小物件】のメリット

  • 都市部でも、賃貸が安い
    都市部は、交通機関、医療施設、教育機関や商業施設が充実し、エリアや立地を始めとする高条件のわりに家賃が安いのが魅力の1つです。

  • トータルコストがかからない
    家賃、住居後の光熱費等が抑えられる。更に、新たに物を買わなくなったり、本当に必要なものだけを厳選して買うため、ムダ遣いが減り節約しやすくなります。

【狭小物件】のデメリット

  • 収納スペースが少ない
    そもそものスペースが限られているので家具を置くことも難しく、断捨離が出来ない人にとっては、工夫が必要になります。

  • 『臭い』『湿気』のトラブル
    すべての物件に該当するわけではありませんが、トイレや食事のにおいが部屋中に充満しやすいほか、お風呂場を使用したり、洗濯物の室内干しをしたりすると、湿気がこもりやすい。

<まとめ>

都内は一般的な広さのワンルーム住宅の賃料が高いため、狭小物件のニーズがあると考えられます。狭小物件は急激に増えたのではなく、狭小物件に興味を持つ人が増え、情報の発信も増えたため、ブームに感じているだけかもしれません。

2020年以降、新型コロナウイルスの拡大とともに、テレワークを推奨する企業が増え、狭小物件で暮らす人の中には、仕事とプライベートの切替が難しく、窮屈に感じる人も多いのも現実。快適に暮らしていくには、リフレッシュできる環境や工夫が必要です。

部屋は広すぎても狭すぎても生活がしにくいもの。入居後の後悔はしたくない。また内見時の何もない状態と荷物を運び込んでからでは、部屋の広さの感じ方も異なります。絶対に譲れない条件、我慢できる条件をヒアリングした上で、生活に合ったお部屋を提案・提供できるような、建築サービスを実現いたします。

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