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初めて読み聞かせをした絵本

卒園・入学で何となく落ち着かない今日この頃。

少しゆったりした気持ちになれるよう、今日は私が親になり初めて家にお迎えし、初めて読み聞かせをした絵本「ちいさなあなたへ」をご紹介します。

この絵本は私が死ぬまでずっと手放したくない大切な絵本です。

1.ちいさなあなたへとの出会い

10年以上前、書店で偶然見かけてパラパラ立ち読みをして、とても感動しました。

当時私は不妊治療をしていて、どこか切ない気持ちもあり、自分用に購入しませんでしたが、何人かの友人に出産祝いでプレゼントしました。

私が出産祝いで一番よく贈る絵本です。


2.お腹の我が子へ向かって読み聞かせ

  

長男を妊娠した時、何か胎教に良い事をしたくなり、絵本の読み聞かせをすることにしました。

とは言え何を読めば良いのかわからず、唯一自分が好きな絵本はこれしかない!と思い、「ちいさなあなたへ」を遂に我が家へお迎えしました。

寝室で声を出して読み聞かせをしてみたものの、特に反応(胎動など)があるわけでもなく、見た目はただの朗読なのですぐに恥ずかしくなってしまい、1回読むのがやっとでした😂

3.長男誕生後、お気に入りの一冊へ

長男が生まれてからは「赤ちゃん絵本」を読む事が増えて、すっかり飾りと化していました。

でも徐々に物語が読める様になった2歳の時、この絵本を再び読み聞かせしてみました。

2歳の子供はこの絵本の内容を理解するのは難しいだろう…と今でも思いますが、長男はこの絵本を気に入りました。

表紙から連想して、この絵本を「高い高い」と呼んでいました(笑)

「お母さん、この絵本が大好きなんだ」と私が言ったからかもしれませんが、長男も大好きだと言い、読み聞かせの絵本に私がこれを選んだ時に一度も「それは嫌」と拒まれた事がありません。

4.母目線で好きなところ

最初の1ページが私は一番愛おしいです。

生まれたばかりの赤ちゃんの軽さ

こんな小さな指にも爪がちゃんとあるんだと、感動したこと

赤ちゃんのにおい

ふにゃふにゃの体


そう、指1本1本まで、隅から隅まで愛おしいんだよね。

そんな気持ちが蘇ってきます。


思い通りにならない子育てにイライラしても

年齢と共に子供に求める要求レベルが上がっても

周りの子供とつい比べてしまう事があっても


この1ページで、初めて子供の顔が見られた日にタイムスリップさせてくれるのです。

この絵本は、赤ちゃんから子供になり、子供が大きくなる過程で経験するであろうことに母親が思いを馳せる内容ですが、最後の最後、気髪の毛が銀色になる頃の我が子へ向けて

「わたしのいとしいこ。
そのときには、どうか、わたしのことをおもいたわして。」

と綴られています。

このページまで辿り着いた時、私はまだ現在の自分の祖母の事を思い、89歳になった祖母は母親の事を思い出す日はあるのだろうか?

約90年前の世界を想像しては、私が亡き後も長男は生き続けて90年後に何を思うのだろう?

今はこんなに小さくて可愛い我が子が、大人になり、親になり、祖父になる日がくるのだろうか?
私は何歳までその姿を見られるのだろう?
私亡き後に、子供は私の事をどんな母親だったと思うのだろう?

と、色んな感情が湧き上がってきます。

この絵本を読むと、命を繋げた事に感謝したくなるのです。

まだ手に取った事がない方は、ぜひ読んでみて頂けたら嬉しいです。
ご両親へのプレゼントにもおすすめの一冊です。

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