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どんなに理想を思い描いても「他のお子さんと比べてどうですか?」って聞いてしまう。モヤモヤした心の現在地。


5歳児検診、何か言われました?」

療育も結構混んでるみたいで、予約しても何か月も待つ事が多いって聞くので、待つ位なら早い方が良いかなと思ったんです

面談とか、時間作るんで」

次男(年中)のを保育園にお迎えに行った時、担任の先生に声をかけられた。

その日は保育園の帰りに幼児教室へ行く日だった。

幼児教室で授業を見学しながら、ずっと心に重たい気持ちが残っていた。

先生はやんわりと「療育へ行った方が良いと思います」と伝えたかったんだと思う。

そうか、療育か。
色々な意味でハイレベルな幼児教室なんて通っている場合ではなかったかな。

その日からずっと、何だか重たい気持ちが続いていた。

次男の現在地


次男は予定日より1か月早く産まれた。
とは言え、体は小さめ(2400g)なものの特に検診で指摘をされたり、何か病気があったりすることもなく、順調に成長していた。


ただ、言葉については長男と比べるととても遅かった。

長男は2歳を迎える前には2語文どころか3語文位喋れた。
一方で次男は2歳を過ぎても単語だった。

長男は月齢の早い女の子に囲まれて過ごしていたから発達が早かったのでは?という気がしていたので、次男が遅いのかどうかが分からなかった。


5歳になった今、私が気にしている事は3つ。


1つ目は、ヨダレが多い事。
パズルとか、図形問題とか、何か集中している時に唇にタラーンと雫ができている。
本人は集中しすぎて気づかないので「ヨダレ!」と声をかけると引っ込める(笑)
昔に比べたら大分減ってきてはいるし、自分でヨダレに気付いて勝手に拭いてる事も多いので、無自覚ではないと思うけど、ちょっと気になっている。


2つ目は、滑舌が悪い事。
「さ行」が圧倒的に弱い。

「まつく」 → ますく
「いてゅ」 → いす
「ついか」 → スイカ

という感じ。
あいうえおポスターを見ながら「さ・し・す・せ・そ」とかオウム返しするように練習させても、全然上手くいかない。


3つ目は、大人にベタベタすること
保育園の先生に対してベタベタする。
クラス担任ではなく、フリーでたまにしか来ない先生に対してピッタリくっついてニコニコしたり。
長男の学童の先生、幼児教室の先生、ご近所の人など、割と50代位の女性に対してやる事が多い。
私から見ると「この人なら拒否されない」と無意識にジャッジしている事が分かる。
たまに調子に乗ると、エレベーターの中で小中学生に対しても妙なハイテンションで絡んだりして、「人当たりの良い子」「無邪気な子」なのかちょっとオカシイ子なのかが分からない。

先生から見ると

面談で、担任の先生と、主任の先生から保育園での様子を教えてもらった。


ヨダレの事はあまり言われなかったけど、滑舌についてはやはり気になるよう。

園の中で次男が先生に何か話かけても聞き取れない事が多く、何度か聞き返すうちに次男が「もう大丈夫」と諦めてしまう場面が多々ある。
それが凄く申し訳ないなと思って」と繰り返していた。


他には朝の会等で「次は〇〇をして、××に行って」みたいな指示をしてる時に、1人だけ反応がなく、何度も次男に「分かった?」と声をかける画面が多いとのこと。
「耳が悪いとか言われました?」と聞かれたけど、特に指摘された事がない。
大体そういう時は、そもそも先生の方を見ていないそうなので意識がどこかへ行っちゃってるような気がした。


そして、あまり友達と遊ぶ様子が見られない。
最近は仲良しのお友達ができたけど、中々お友達の輪に入れなかったりする。
1人で黙々と折り紙したり、塗り絵したり、マグフォーマーで何かを作ってる事が多い。

確かにそれは私も感じていた。
お迎えに行った時に「1人で遊んでる率」が高い。
家でもお友達の名前が出てくることが少ない。

グレーゾーン?

5歳になってもヨダレたらして、親でもない人にベタベタ抱き着いて
「やめなさい」と言いながら
正直「この子、ちょっとオカシイのかな?」と思う瞬間が多々あった。

それでも、先生から「指示が中々入らない」「耳が悪い?」と言われた時には違和感を覚えた。

幼児教室に行くとこんな指示行動がある。

名前を呼ばれたら、手をまっすぐ上げて大きな声でお返事します。
黄色いコーンの前に立ち、先生が手を3回叩いたら平均台の上を歩きます。平均台から降りたら気を付けの姿勢で3秒止まって、戻ってくるときは片足ケンケンで戻って下さい。
戻ったらまた、気を付けの姿勢で3秒とまって、お友達の後ろを通って元の位置に戻ります。

こんな感じの指示を、見本を見せてもらわなくてもできたりする。
勿論、「気を付けの姿勢で3秒」とか忘れてしまう部分もあるけど、他の子と比べて極端にできていないような様子は見られない。

お受験用のプリントをやっても割と理解している。
模擬テストの結果だって、平均点より高い。

きっと保育園での「指示」の方が、難しくないはず。
そう思うと、次男はよっぽど空想の世界に行ってるのかもしれない。
自分も授業中に全く話を聞いていない子供だったので、よく分かる
💦

長男と比べて、他のお子さんと比べて…と言ってしまう


「他のお子さんと比べてどうですか?」
「うちの子だけが、指示が1人だけ話が分かっていない感じですか?」
「他のお子さんはあんなに騒がしくないですか?」

と、面談中に何度も『周りと比べて』というキーワードを使ってしまった。

先生はきっと物凄く言葉を選んで、他のお子さんを比較対象にしないようにして話してくれている。

でも私は、「性格」「個性」「その子らしさ」で片付けられるレベルなのかを確かめたかった。

わざわざ「面談」を申し入れられた時点で、きっと普通ではない。
長男の時は私からお願いする事はあっても、先生から何か言われた事はなかった。

長男が保育園に通っていた頃、ママ友との会話で
「療育をすすめられた」という話題が他のママから出る事があった。

発表会や運動会では、毎年必ずどこかのクラスに「絶対出たくない!」と演技に参加しないお子さんがいた。

長男に至っては療育をすすめられたことも、行事に参加しない事もなく、受験をする時も前向きだったし、落ちて結局公立に行く事になった今も特に問題もなく楽しく通っている。
保育園でも、小学校でも、先生からは「遊びのリーダー」「周りの面倒をよく見てる」と言われる事が多い。

長男と比べたら、次男は滑舌も悪いし、ヨダレも出るし、相変わらず平仮名は読めない文字の方が多いし、友達も少ない。

色々な個性がある中で、比較対象が長男1人では分からない。

だから、つい「他のお子さんは?うちだけですか?」と聞いてしまう。


何て嫌な母親だろう。
言ってる側から自分に対して不快感がこみ上げてきた。「個性」「その子らしさ」「多様性」そんなキーワードをいつも並べてるけど、「普通てあってほしい」と思う自分がいる。
「普通ですよ」と「みんなそうですよ」と言ってほしい、安心したい。


滑舌が悪い事も、ヨダレが多い事も。
きっと長男がそんな感じだったら、色々調べて何か手をかけていた。
次男の事は2人目あるあるだと思うが、二の次になっていた。
家の中でいつまでも「一番小さい子」である次男を赤ちゃん扱いして接していた。

私の母は次男の様子が気になっていたみたいだけど、私は大らかな気持ちで次男を見守ろうと思っていた。
気にしすぎないようにしようと思っていた。

でも、気が付いたら5歳になっていた。

5歳の長男と5歳の次男と比べたら圧倒的に幼い。

さて、どうしようか。


次男はきっとお友達と仲良く遊びたい。
でも、お友達に対して何か話しかけても聞き取ってもらえない場面が多い。
だから、あまりお友達と遊ばない。

自分でも滑舌が悪い事が分かってる。
だからこそ、ふざけてみせる。

次男はとても大らかな性格をしている。
「もう1回言って?」と聞き返してもニコニコ笑ってる。
ゲームに負けても涼しい顔をしてる。
トイレに失敗しても、オネショをしても、あっけらかんとしてる。


実は既に5月に療育へ行っている。
その時、理学療法士さん、医師に診てもらい
「滑舌が悪くてもお喋りがとても好きだし、今はまだ変に意識させて話すのを嫌がらせるより、そっとしておいた方が良いと思います。
年長さんになっても変わらなければ、また連絡下さい」

という回答だった。

私も意識させたくなかった。
次男の大らかで優しい性格を大事にしたかった。

でも結局、自分の言葉が伝わらない事を自覚している。

保育園のお友達はみんな別の小学校(バラバラ)へ行き、1年生になったら「知り合いゼロ」という環境の中で、相変わらず滑舌が悪いままで会話が成立しない、上手く付き合えない。

そんな状態になったら可哀想な事は間違いない。


「療育に電話してみます」

面談の最後に出した結論はコレだった。
前回も、電話してから診てもらえるまでに2ヵ月かかった。

舌が長いとか、歯並びが悪いとか、筋力が弱いとか、物理的な問題であれば早く解決したい。

「子供の成長を待つ」
「子供の成長を見守る」

ありきたりだけど、本当に難しい事なんだと実感。


世の中には、もっと深い悩みを抱えているパパやママが沢山いる。
自分の子供の事となると、弱いな。


この件を、帰宅時間が遅かった夫と話す事もできず
モヤモヤした朝を迎えて、長文になってしまいました(笑)


長文にお付き合い頂き有難うございました。
今日も素敵な一日になりますように☆彡








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