長男、5200本以上のパイプを奏でてみた。
「このパイプオルガンには、目に見えないものも含めて5200本以上のパイプがあります」
春休みのとある日。
長男と、パイプオルガンのコンサート&ワークショップへ行ってきた。
正直、コンサート中は知らない曲が多くて退屈極まりない様子だった長男(笑)
一転、ワークショップで実際にパイプオルガンを弾かせてもらえる時間になったら嬉々とした表情で両手両足を使って演奏を楽しんでいた。
子供向けじゃなかった
キッカケは小学校から貰ったチラシ。
春休み中にパイプオルガンのコンサートが開催されるとのこと。
コンサート終了後、抽選で10名は実際にパイプオルガンの演奏を体験できるワークショップがあると言う。
私は「まず当たらないだろう」と思ってチケットも買ってないのに応募した。
すると、思いもよらず当選してしまった(笑)
あまりよく内容も見ずに応募していたので、どんな曲が演奏されるのか?も分からないままチケットを購入して参加した。
ワークショップがあったのでてっきり子供向けかと思いきや、会場に来てびっくり。
子連れの人の方がはるかに少ない。
コンサートは、私も知らない曲ばかりだった😂
長男も薄暗い中黙ってお利口にしてるのが苦痛だった様で、グネグネ体をねじっては「眠い」「ゴロンてしたい」「まだ終わらないの?」とブツブツうるさかった。
それでも年中の夏に子供向けピアノコンサートを聞きに行った時に比べたら、ちゃんと拍手もするし、一応静かにしなければという多少の自制心は向上した気がした。
コンサート、結局知ってる曲は1つもなかったけれど、重低音から高音まで色々な音色を聞く事ができて、私にとっても良い体験になった。
ワークショップ
コンサート修了後、ワークショップ参加者だけで再度ホールへ。
ついさっきまで2階席まで埋まっていたホールにたった数十人。
この「特別感」に長男もワクワクした様子だった。
ワークショップには、コンサートで演奏されたアーティストさんが講師として登壇された。
コンサート中と違って、「品の良い教育番組のお姉さん」みたいな雰囲気(?)で進行してくれる。
まずは、「ピアノとパイプオルガンの違い」について。
と、パイプオルガンの構造について説明してくれた。
このホールでは、ステージ中央にあるパイプオルガンと、高い場所にあるパイプオルガンが連動していて、壁面にあるパイプから音が出るそうだ。
実際にパイプオルガンを近くで見てみると、4段の鍵盤以外にも左右に音の操作をするスイッチが沢山。
足元にも無数の鍵盤があり、これを弾きこなす事も、楽譜で表現する事も、相当な知識を要する気がした。
ちょっと調べてみたら、手足を使うパイプオルガン用の楽譜に辿り着いた。
む…難しい💦
右手と左手、別の動きをするだけでもすごい事なのに、ここに足2本も加わるなんて(^_^;)
サーカスを見に行った時も感じたけれど、これは「凄さを想像できる年齢」や多少経験がある人の方が楽しめるタイプのジャンルなのかもしれない。
初ステージへ
一通りの説明が終わり、いよいよ実際にパイプオルガンを弾いてみる事に。
何と、コンサート中は飾りのようだった2階のパイプオルガンを弾けるとの事。
数人づつ保護者も同伴で高い場所にあるパイプオルガンの近くへ。
長男は自分の番が来ると嬉しそうに座った。
何のメロディーも弾かなかったけど、手元の鍵盤は1段づつ全て音を出してみて、足も低音から高音まで色々な場所の音を確かめていた。
コンサート中「僕、長靴で来ちゃったけど大丈夫かな?」と心配していた長男(笑)
無事、音を出す事ができてニコニコで体験を終えた。
最後は、コンサートや体験で感じた「音色」をパイプオルガンの塗り絵で表現するという、芸術的すぎるワークをして体験を終えた。
最後のインタビューで「どんな音が印象に残りましたか?」と聞かれた長男は、まともに思いつかなかったらしくフリーズし、かなりの間を置いてから「お…大きい音」と感想をひねり出していた(笑)
でも楽しかったらしい。
パイプオルガンを長男が習う事はきっとないだろうけど(笑)
そもそもパイプオルガンを実際に目で見て触る事すら中々できない経験なので、今回はとても幸運でした。
ヤマハすら展示されているショールームが凄く少ない。
私は弾く事ができなかったけれど、子供がワークショップに参加できなければ私も近くで見る事ができなかったので、とても良い経験でした。
これぞ子育ての醍醐味。
今日も有難うございました。
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