見出し画像

キラリと光る子は確かに存在する。

「集団の中で、キラリと光る子になるための講習です」

数年前。
長男は「お受験塾」に通っていた。
小学校受験は秋が本番の為、夏期講習は甲子園児並みにハードな日程だった。

その夏期講習の中には「自立」「行動」等の名前の講習があった。
一体何をやるのかは未だに不明だけど、その講習の紹介文に「キラリと光る子」という表現があり何とも表現しがたい気持ちになった。

ただ、今になって「キラリと光る子」という表現はこういう子に使われるのか?と少し分かるようになってきた。


待ち方が違う


長男と次男は、週に1回体操教室へ通っている。
1チーム最大8人程度で構成されていて、近くで見学できるので自分の子も他のお子さんの様子もよく分る。

未就学児クラスはどんどん下の世代が減ってきていて、最近は1チーム3~4人になってきた。

3歳位の子達はそもそも親から離れられなかったり、まともに話を聞けない子が沢山いる。

それが少しづつ慣れてきて、次男も参加している「年長児のチーム」になると「差」が出てくる。


それは、「自分が体操をしていない時の態度」が明らかに違うのだ。

鉄棒や跳び箱など、自分の番を待っている間。
大抵の子は前後の子とふざけ合ったり、ジャンケンをしたり、遊んでいる。

待ってる時どころか、先生がお手本を見せたり話をしてる時もこの調子だったりする。

一方で、自分が体操をしていない時も他の子の様子をジーっと見たり、周りと一切喋ったりふざけ合わない子がいる。

こういう子は体操座りをする時の姿勢も綺麗だし、先生が話している時はきちんと目を見てるし、挨拶もしっかりできる。

こういう子こそ「キラリと光る子」と言うんだろうな…と感じる。

コーチだって人間なので、こういう子にはとても優しい。
明らかに態度が変わるタイプの人もいる(笑)

どうしたらキラリと光るのか?


正直「キラリと光る子」は、そもそもの素質が違う気がする。

体操に来ている間は、とても集中している。
そう、キラリと光る子の正体は「集中力」だと思う。


今は、お手本を見る時間。
今は、コーチの話を聞く時間。
今は、人の体操を見る時間。
そして自分の出番!

と、すごく上手に切り替えができている。


療育に通い、支援級か?通常級か?で選択を迫られている次男。
この「集中」と「切り替え」がとても苦手だ。

体を動かす事が好きで、公園に行けば他の同学年の子よりも「うんてい」が上手だし、逆上がりもできる。

だけど、集中と切り替えが下手な次男は「人に習う」場面にはめっぽう弱い。


「キラリと光る子」は一体どうしてそうなれたのだろう?

体操が好きで、すごく上手になりたい!という動機なのか。

それとも体操でもプールでも、勉強でも、同じような姿勢で臨めるのか?

単なる「早熟度」の問題なのか?

年齢ではなく「個性」なのか?


正直、全く分からない。

親の本音を言えば「キラリと光る子」になれたら嬉しい。

コーチに注意をされている時間が少ない程、どんどん子供の順番も回転して練習できる時間が増える。

逆にコーチに注意をされている間は、回転が中断してしまうので他のお子さんにとても申し訳なく感じる。

「肩身が狭い」ってやつだ。

これがテストの点が良いとか悪いの話であれば、他のお子さんに迷惑をかけないので気にならない。

でも、集団の場ではそうもいかない。
だから心穏やかではいられない事は、きっと誰でも多々あると思う。

例えば、集団スポーツチームなどは最たるものだろう。



自分の子供も、他のお子さんにも「その子だけの特別な良さ」がある。

その「特別な良さ」を発揮できる場所は、もしかしたら違う場所なのかもしれない。

まだまだ子育ては前半戦だ。

どんな場面に遭遇しても、冷静に自分の子の良さを見つけよう。
決して「条件付きの愛情」にならないように、気をつけようと思う。

〈あとがき〉
最後は自分に言い聞かせました(笑)
色々な子を見てるとやっぱり女の子は全体的にしっかりしてる子が多いな~という気がします。
では、自分はしっかりしていたのか?と考えると決してそんな事はない気がするので、残念ながら血筋かな(笑)

今日もありがとうございました。





この記事が参加している募集

頂いたサポートは書籍や体験に使わせて頂き、またnoteでお返しいたします!