ママだけが頑張る時代から共育てへ
我が家には6歳と4歳の男児がいます。
共働きで子供を育てていますが、この「子育て」の環境がリアルに変化している事を、最近強く感じています。
2010年頃
私の「母歴」は6年ですが、13年前に結婚し数年間は「不妊治療」をしていました。
地元(田舎)の友人は、出産を機に仕事を辞める子が殆どでした。
職場(東京23区)では、30代で子育てと仕事を両立している女性が数人いる程度で、全体の8割位は「バリバリ稼いで独身生活を謳歌している女性」という感じでした。
ロールモデルが少ない中、私が向かった先は「本の中」でした。
書店に並ぶ沢山の「ロールモデル」。
勝間和代さんの本を読むと
そんな感じの事が書かれていました。
その他にも太田彩子さん、森本千賀子さん、沢山の「働くママ」の本を読んでは、励まされるという気持ちと、どこか息苦しさを感じていました。
この当時を思い返すと、女性だけが仕事と育児を両立するために奮闘して、男性の育児参加を促す風潮が少なかった気がします。
2015年前後
①男性の育児参加
私が長男を出産する頃には、「イクメン」という言葉が一般的になっていました。
夫は育児に積極的に参加してくれる人でしたが、保育園に行くようになると、パパが送迎をしているご家庭も多く「こういう時代なんだな」と肌で実感しました。
それでも商業施設のベビールーム等で夫がオムツ交換をしていると、見知らぬ年配の女性から「いいわねぇ、うちの夫はこんな事してくれたことないわ」と声をかけられました。
又、職場の大先輩(60代位)からは、私が夕方や土日に仕事をしていると
「子供、旦那さんが見てるの?理解があって良いね」と言われました。
②育休も時短も「妻」だけ
確かに夫は私が働く事に理解はあったし、積極的に子供の面倒も見てくれましたが、メインで子供の世話をするのは私でした。
私も友人も「時短勤務」をするのは妻の方だったし
長男、次男が「赤ちゃん」だった頃夫は忙しく、SEなので「障害で今日は帰れないかも」とか、日曜日に呼び出される事もありました。
基本的に帰宅が遅かったので、保育園の送迎も殆ど私。
帰宅が遅くて出発ギリギリまで眠る夫。
一方で4時でも5時でも夜明けと共に起床する子供。
朝二人の子供の相手をしながら食事、支度をして保育園に送り
どんなに仕事が途中でも投げ出して保育園にお迎えに行って
夕食準備、夕食、お風呂、寝かしつけを1人でやっていました。
夫が自宅にいる時間は10時間もなかったので仕方ないとと思いながらも、同じような境遇の友人とこの話をした時に
「仕事のことだけ考えていれば良いって楽だよね」
と言った友人の言葉に強く共感をしました。
③保育園の新設ラッシュ
私が住む町は、2010年頃から「大規模マンション」が乱立した地域です。
その為、商業施設には沢山の子供がいて、「ベビールーム」は大混雑。
保育園も毎年数か所新設される勢いでした。
横浜市が「待機児童ゼロ」を達成する等、とにかく「保育園を増やせ!」という空気が凄かったです。
私も同時期に出産した女性とは保育園情報や倍率についてよく話していました。
2020年代に入って
共働き共育て
2020年にコロナ禍へ突入し、空気は一変しました。
緊急事態宣言が発令された時は「夫婦共に在宅勤務」というケースも多く、この時に「外に出て働く事が当たり前」から「在宅勤務なら育児や家事に余裕が生まれる」という事を身を持って感じて、社会全体の価値観が大きく変わったと思います。
身近な人の中にも「夫はほぼ在宅。妻はほぼ出社」というご夫婦も多く見かけるようになりました。
徐々に「男性の育児休暇取得」を積極的に促す風潮になり、先日見かけた日経新聞の記事で「時代は大きく変わってきてるな」と感じました。
保育園・幼稚園の変化
あんなに「待機児童」が叫ばれていた保育園も、最近では「定員割れ」という声をよく聞くようになりました。
又、近所の幼稚園でも1学年3クラス程度が当たり前だった人気の幼稚園が徐々に1学年1クラスをギリギリ維持…という状態まで来ている様です。
通っているスイミングスクール等でも、ベビークラスや未就学児クラスの人数が目に見えて減ってきています。
う~ん、寂しい。
これからの子育て環境がもっと良くなってほしい
不妊治療の保険適用、育児休業3年、男性の育児休業取得、出産一時金増額、子供手当拡充、子供の医療費無償化を18歳まで…等
私が長男を出産した頃よりも、制度はどんどん整ってきています。
でも「制度」だけでは足りなくて、夫婦の意識や社会の意識もどんどん変わってきてほしいなと思います。
そして「子育て中の夫婦」にとっては、自宅にいる時間も「勤務時間」並みに創意工夫の連続であるという事も理解してほしいですよね。
もう子育ての一番大変な時期を過ぎつつある私は
岸田首相の「異次元の少子化対策」が歴史的な転換点になる程のインパクトを与えてくれる事を切に願っています。
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