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レトロな街並み、蕎麦と花芽わさび漬けを味わう奈良井宿(長野県塩尻市)18きっぷ旅



使い切れるか!?2024年青春18きっぷ

今年の夏の18きっぷは、ギリギリまで発表されなかったし、秋にも旅計画をしているので、2024年の夏は18きっぷやめておこう・・・
と思ったのに、いざ、発売の発表を見たら、やっぱり買ってしまった18きっぷ。

今年の18きっぷのテーマは「クラフトビールだ!」と自分で決めて1回目は、安曇野・松本あたりのクラフトビールを飲みに行った。

2回目は、上諏訪方面へクラフトビールを飲みに行ったが・・・
臨時休業だったという・・・
この時点でテーマなんかどうでも良くなったw

もう一回、8月末に甲府へ行く予定でこの時は一泊のつもりでホテルまで予約してあったのに・・
台風が来るということで断念。
そんなわけで全5回のうち2回しか使っていないのに、使用期限の9/10が迫っていた。

というわけで・・・
遠くなくて、楽しみに行けるところを探しまして・・・
今回は、奈良井宿へGO!


古い街並みが残る中山道

江戸と京都を結ぶ内陸の街道として江戸時代に整備された「中山道(なかせんどう)」。
ちなみに、同じく江戸と京都を結ぶ街道で南回りなのが「東海道」。

中山道は東海道よりも距離も長く、峠越えの難所がいくつも待ち構えているるため宿場の数も多い67宿場。

その一つが、現在も約1kmにわたって昔ながらの街並みが残り、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された日本最長の宿場「奈良井宿」です。

長野在住の私は、名古屋へ行く際に中央本線で何度も通ってはいたのですが、「奈良井駅」に降り立ったことはなく、一度立ち寄ってみたいと思っていました。


8:15 長野発
篠ノ井線でまずは松本へ。
9:36 松本着


松本から中央本線へ乗り換えです。

10:20 松本発
中央本線中津川行
11:12 奈良井着

乗り換え待ち時間を入れても長野から各駅停車で3時間。
それほど遠くないな・・という印象です。
18きっぷではなく特急でしたら2時間程度で着くようです。

土曜日ということもあり、電車はかなり混んでいました。
外国人観光客もすごく多い印象です。

駅舎も味があります
駅を出てすぐ左手にある奈良井宿の看板


ランチは蕎麦しかない!?

まずは、混む前にランチにしようと思っていました。
事前に下調べはしてきましたが、どうもいまいち情報があるようなないような・・・という印象だったので、とりあえず現地へ行ってから考えようと思っていました。

駅を出て左手方向に、「あのまちなみ」があるようなので、とりあえずそちらへ向かって・・・

すぐ発見したのが、事前に調べた時に候補にしていた店。
混む前に・・ここにしちゃおう♪

そば処 楽々亭


できれば、そばじゃないものを食べたい・・・
というのも、そばを食べるとその後に胃が痛くなることがたまにありまして・・
そばは、あまり食べないことにしているのです。

が、この辺り、そば屋さんしかない!?
中には丼ものや定食を提供している店もあるみたいだったので、とりあえず入ってみることに。

店内も昔のまま(?)の風情。

エアコンはありません。窓全開。網戸もありません。でも虫もいません!

とても暑い日でしたが、入り口と扉は開けっぱなし。
入ってみると店内は、そんなに暑くない。
天井が高いからなのか、建物内は蒸し暑くはないのです。
不思議〜


そして、メニューはこんな感じ。
まあでも、せっかくのそば屋さんなのだから、そば・・だよねえ・・

盛りそば・ミニ天丼セットにすればそば少なめだなとも思ったが・・・
うわっ!イナゴもある!・・食べたことがない長野県民です(笑)無理無理


めちゃくちゃ暑かったので、とりあえずビールは頼むとして・・・
そばは冷たくて天ぷらも食べたいかな(笑)

ということで、天ざると瓶ビール、そして「花芽わさび漬け」も気になるので注文。


じゃーーん!
なんと!!! 大瓶!!! (狂喜乱舞)
昼からいただいちゃいまーす♪

キンキンに冷えたビールが暑い日にはぴったりなのだ
花芽わさび漬け


ワサビの茎は自分でも調理したことがあるし、食べたこともあるのだけれど、"花芽"とは初めてです。
ワサビの花芽を漬けたもののようでしたが、シャキッとした茎部分と、歯応えもありつつ柔らかい花芽の食感がとても良い!
そして、あのツンと来る辛味もいい!
こりゃ、酒のアテにもってこいだね。
木曽の酒「なかのりさん」でもよかったなー(笑)

大瓶であることにニヤニヤしながら手酌していると・・
「つまめるように、先に天ぷらお持ちしました。」と
天ぷらを先出してくれる神対応!
素晴らしすぎる!

揚げたてサクサクの薄い衣が最高


土曜日だと、昼間からお酒飲んでいても、堂々と飲めていいな(笑)
平日は、会社員の人とかいるような店で、ランチにビール飲むのは非常に気が引ける・・・

ビールとアテを堪能していると、そばが登場〜
つゆも、甘さはなくキリッとして私好みでした。

そして、あの花芽わさび漬けをそばに乗せて食べるのもめちゃくちゃ美味しかった〜

少なめでちょうどよかった!!
そば湯はサラッとした感じでした


いや〜
着いてそうそう、堪能しました。
もう帰ってもいいくらいwww
(まだ駅とこの店しか見ていないのにw)

それにしても・・
汗をかいた後に大瓶(633ml)は、しみました。
いい感じのほろ酔いです。



宿場の町並みを見に行く

そば屋が、宿場の入り口のため、まだ1ミリも宿場の町並みを見ていない。
さてさて、最大の目的である町並みを見に行きますか。

奈良井宿の通りはこんな感じ。
実はこの案内図、駅では見つけられなくて・・
後で町中で発見。
最初に欲しかった〜

楽々亭さんが駅の隣だということがよくわかる
奈良井宿の碑も蕎麦屋より先にあるという・・
どんだけ、食が先やねんっ


ここからが、いよいよ宿場町です。


この角度が有名な撮影スポット
二階を少しせり出した出梁(だしばり)造りという建築様式だそう
青空と緑の山と黒いまちなみのコントラストがリアルにかっこよかった
できるだけ電線などを見えなくしているんだろうなあ・・
お店や宿だけでなく、地元の方の住宅もあってびっくり


この日は、たまたまコスプレイヤーさんのイベントがここであったらしく、ガチのコスプレイヤーさんが何人もいました。
そして、インバウンドが盛り上がっていますから、外国人旅行客の多さよ。

できるだけ人が写り込まないように写真を撮ったけど、結構混んでいました。
でも、いいことだよね。
コロナの時は本当に大変だったもの。
(当時、飲食店やっていたから切実な思い出)



至る所に湧き水が流れ、雄大な山を背負っているのがよくわかる

歩いていると水場が至る所にあります。
山からの湧水だそうで、水量が豊富です。
飲める水ではありますが、そのまま飲むのはよくないみたい。


水の量が豊富なのは山がたくさんの水を蓄えてくれている証拠ですね。

また、この通りにはお寺、神社、資料館等も建ち並んでいて、立ち寄りどころはたくさんあります。

1kmほどの宿場町を抜けた先には鳥居峠(標高1,17m)があり、ハイキングコースが用意されているようです。

全6.4kmほど。所要時間は約3時間で鳥居峠を抜けて反対側に降りると、中央本線「藪原(やぶはら)駅」へ行けるようです。
奈良井駅」のお隣の駅です。
ということは、もう一度峠を戻ってこなくても電車に乗れるということ。
確認はしていないけれど、藪原駅前には何かあるのかなあ・・

鳥居峠は途中、茶屋や神社などもあるみたいなので、季節の良い時にハイキングをするのも良いかもしれません。


峠には行かない私はというと・・
カフェみたいなお店でお茶タイムにしたかったのですが・・・
帰りの電車が13:25か、その次は15:57

2時間半?

これはやばいでしょ?
計画した時は、帰りの電車は行ってみてどれだけ見る場所があるかによって決めようと思っていました。

正直、もう少しゆっくりしたいと思いました。
でも、2時間半も時間を潰すのはそれはそれでしんどい。

というわけで、早い方の電車に乗ることを決断。

こういった景色、好き


ちなみに・・・
帰りの電車はものすごく混んでいて、座れず・・
松本まで1時間弱立っていました。

奈良井宿であの後、さらに2時間半散策した後の電車1時間立ちだったら、相当キツかったなー
早い方の電車に乗って正解だったわ。
それでもしんどかったけど。


13:25 奈良井発
中央本線松本行
14:14 松本着

14:30 松本発
篠ノ井線長野行
15:49 長野着

16時前に長野着。
今回は、早めに帰宅してゆっくり休みました。


奈良井宿の感想と注意点

とても素敵な町並みでした。
一度はおすすめしたい観光地です。

お天気も良くて、暑かったけど気持ちよかった〜
長野から行くのも日帰りでちょうど良い距離です。

今回は、18きっぷだったので全行程各駅停車でしたが、特急を使えばもう少し気楽に行けますね〜

◇食事
食事どころが、ほとんど蕎麦屋さんです。
そば苦手、そばアレルギーのある人は注意です。
定食がある店もあるので、店前の看板をチェックしてみるのが良さそう。
ネットで事前情報があまりなかったので要注意。

カフェもあるのですが、定休日や営業時間を確認しておいた方が良さそうです。
ネット上の情報が古い場合もあり、現地で確認するのがおすすめ(笑)

◇支払い
キャッシュレス決済できない店もたくさんあります。
現金を用意していきましょう!

◇お土産
木曽漆器、お六櫛(おろくぐし)、お酒が多い印象でした。
漆器は嵩張るし高いので、お箸やお椀あたりがおすすめ。
奈良井宿観光案内所で檜箸を作る体験もできます。(要事前予約・現金払いのみ)

お六櫛も有名だけれど、なかなかの値段です(笑)
この辺りは、日本酒も有名なのでお勧めしたいところですが、持ち帰るのに重いのが難点。電車移動なら厳選して1本とかかな。
木曽の酒は美味しいので、おすすめめ。
(やはり、色気より食い気・・)


◇交通
車で行く場合は、最寄りICから30〜40分。
駅前駐車場は有料(500円)
木曽の大橋駐車場、道の駅は無料で停められるようです。

電車で行く場合は、時間要注意です!
必ず帰りの電車の時間を確認しておきましょう。
乗り遅れたら2時間半来ないこともあります(笑)
かといって、2時間半も奈良井宿で何する?ってなります。
計画的に行くことをお勧めします。



最後に

長野県民ですが、奈良井宿は初めて行きました。
心残りは、「木曽の大橋」を見に行けなかったこと。
駅から遠くはないみたいだったけれど、距離感が分からず・・・
電車に乗り遅れたら2時間半待ちだと思ったら、キケンすぎて行けなかった。

そして、奈良井宿って木曽だと思っていました。
塩尻市だったのですね!(驚)
ごめんなさい。
そんな長野県民です・・・


さて。
あと2回残った18きっぷ。
どうしましょうか。

「もう元は取ってるから、別に5回全部使いきれなくてもいいんだけどね。」
と思いつつ・・
どこかへ行きたい気持ちもありあり(笑)

からの・・結局、使ったんですけどね。
それはまた次回。

最後まで読んでいただいてありがとうございます。


今回もお疲れちゃん、あたし。帰りは寄り道せず家飲みしました。


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