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Thinking Baseball 慶應義塾高校 "野球を通じて引き出す価値”から学ぶこと

!!野球は好きですか!?

どうですか皆さん?私は好きです。実際に子供の時から結構しっかり取り組んでましたし、地元では甲子園出場経験のある一応強豪と言われてた野球部に在籍してました。(あ、全然ベンチ入りメンバーとかじゃないですよ。全くかすりもしない (笑) )

それだけにこの本は響きました!自分の中で野球の読み物で一番といっていいですね~。高校野球を通して、野球の価値を見直そう!大人が見失ってないか?指導者の役目は何かを教えてくれました。

ここ数年で投球数や休養について、そもそも野球界全体の悪しき慣習の問題が昔よりも議論されてはいると感じています。それでも野球人口は減り続けこの先大丈夫!?と心配になる状況です。

野球経験者も、野球ファンも保護者も選手もみんなに読んでもらいたい一冊でした。

学ぶところが沢山ありすぎて細かく説明してたらとんでもない文字数になりそうなので、ここではメチャクチャ選んで特に伝えたい3つに絞ってお伝えしたいと思います。
自分なりに考えた事も書いてますが、あくまで一意見なのでご了承ください)

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いきなりですが

野球の価値とは(結論)

1・困難を乗り越え成長を経験する

2・自分で考えて行動する楽しさ

3・スポーツマンシップを育む

それでは、この3つについてお伝えしたいと思います。

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1・困難を乗り越え成長を経験する

困難というものがケガしても苦しくても、なにもかも根性で乗り越える!という昭和野球的な価値観とは違います。むしろ逆だと思います。

乗り越え方が上意下達ではなくて、双方向型 つまり指導者と選手(ここでは高校生)がお互いに話し合える環境を作ることが大切ということ

そうはいっても高校生と40代以上の指導者が友達のような関係性はほぼ不可能と書いてますし、自分も最低限あったほうがいい距離感が存在すると思ってるので、あくまで一方通行な教え方はいけない。ということで理解してます。

選手が指導者と共に壁や困難を論理的・建設的に乗り越えることを経験してこそ本当の成長の手ごたえを手にすることができるのでしょう。

技術的にも知識でもすぐに調べられる時代ですから、指導者がマウントとって教えてやるというスタイルは現代の子供達には受け入れないでしょう。

だからこそ常に大人側がアンテナを敏感にし、いろんなことを試して、失敗したり成功したりしながら学び続けることが重要だと確認できました!
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2・自分で考えて行動する楽しさ


◾️楽しさについて。選手達自身が主役と思ってもらう為に

甲子園というものに囚われすぎてないか?はたしてそこを目指す事だけが成功ですか?この本のでは『甲子園の呪縛』とけっこう強い言葉で問いかけてます。

社会に出てからの為に成長する場として高校野球があるのに、いつの間にか周りの大人、マスコミも甲子園に行く事だけを目標にしがち。

もちろん結果(勝利)を求めて練習するし、試合には勝ちたいに決まってる。それに加えて人間的成長も追求するのが指導者の使命。

だから楽しくプレーするには、指導者の意識改革からですね。野球はプレーしてる選手たちのものだから。

小学生から酷使しすぎですよ。たぶん強いチームほど。保護者の負担も大きいし親御さんが野球を敬遠するのもわかる。→ 競技人口減少につながる

◾️選手を大人扱いする(考えて行動する為に)

長期的視野で人生のプラスになる指導をする心がけをしたら、選手を大人扱いしましょう。そうすればいろんな部分で成長を促せる。

・責任感(チーム内、仲間への立ち振る舞い)
・人生の選択肢へのアプローチ(将来への行動)
・社会常識を身に付ける(一般社会での飛躍の為)

そうして自分達で考えてプレーし、結果が出ると最高に楽しいと思えるわけですね。

結局野球に勝つことだけ教えて仮に勝つことができても、それって指導者のエゴなんじゃないかなと。

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3・スポーツマンシップを育む

高校野球においての土台となる考え方です。ですが、みんなわかってるようでそこまで具体的に言えなくないですか?自分は厳密に言語化できないということに気づかされました。

【尊重】【勇気】【覚悟】

この三要素でできているとあります。ここのページ読んでなるほど!と思いました。確かにこれで説明できるから。

尊重 ~ 仲間、相手、審判、ルール

勇気 ~ 失敗を恐れずに挑戦すること(結果であれプロセスであれ)

覚悟 ~ 最後まで全力を尽くしどんな結果も受け入れる

どうですか?素晴らしく要点が集約されてるし、これを念頭に置いて行動してたら人間としても素晴らしく育っていくでしょう。

この精神の上にスキルやフィジカルが乗っかって強くなっていくのが理想のチームビルディングだと確信しました。簡単なことじゃないけど自分がもし指導する立場になれるならば目指したいところではあります。

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ここまで読んでいただきありがとうございました。

甲子園にとらわれず、選手のスキルと人間的成長を促し、しかも

「勝ちにも価値にもこだわる」というすたいるを追及してらっしゃる著者の

森林先生は教育者としても監督としても尊敬します。

ぜひとも、特にスポーツに関係してる皆さん。プレーしてる人も、見るのが好きな人も、いろんな考えがあっていいとは思いますしこの本に書いてあることが絶対正解だと押し付けたいわけじゃありません。(著者もそう言ってる)

ですがこれからの時代に改めて高校野球の価値を高めるために、末永く子供たちに楽しんでもらえるように今一度自分の固定概念を見直すいい機会になるはずです。

ありがとうございました!

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《最後に心に残った部分を紹介したいと思います。》

選手に対して『任せて、信じ、待ち、許す』という態度を指導における信条としている

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