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キッズキッチンレター9月号

8月のキッズキッチンのテーマは「北海道の食べ物」でした。そんな、一つの食べもので括るには広すぎる!北海道の名産はたくさんありすぎて、選ぶのも大変なぐらいですが、関西でも簡単に手に入る食材としてスルメイカを選びました。スルメイカは丸のまま、捌いていかめしを作りました。3歳さんから15歳さんまで、それぞれイカを捌きました。

 さて北海道はオホーツク海、日本海、太平洋に囲まれており、全国に海の幸を提供しています。その中でも日本料理において特に重要なのが、昆布。昆布は全国的利用していることから、どこでも採れそうな感じがしますが、実は、北海道周辺でしか採れないのです。実に95%が北海道産、残り5%も東北産、つまり北海道周辺の海で採っています。外国にも生えて、外国産もありそうですが、外国での昆布の利用は食べることや工業利用が中心で、出汁をとる昆布は世界中を見渡しても北海道周辺にしかありません。しかし近年、温暖化の影響で段々と昆布が減って来ており、もしかしたらまた違った形での昆布の生産が始まるのかもしれません。天然物はかなり数が減っており、買えなくなって来ました。

インスタント食品にも美味しいものがたくさんある今、「出汁をとる」というととても大変なことのように言われてしまいます。しかし昆布はズボラな人にもぴったりの出汁食材です。湿気の高い・低いあまり関係なしに常温で虫にも喰われず放置できます。家庭で食べる分には出汁を出す温度を気にしなくて構いません。水につけて柔らかくなったら煮る、それだけで美味しい出汁がとれます。
我が家は昔から束で買ってきて、ちまちまと切って使っています。利尻島で採れる利尻昆布を愛用しています。(長い方)

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購入場所は こあみなか https://www.facebook.com/こあみなか-163026210461487/

たまに大阪や尼崎に出かけると、羅臼(らうす)など他所の昆布も買うことがあります。昆布やさんも珍しくなりましたが、まだまだ頑張っておられ、そんなところで、見知らぬ昆布を買うのも楽しみです。水につけて柔らかくして加熱する、という食べ方は大体同じですから。
根昆布も売っていれば買います。昆布の根っこ部分で、水に漬けておくと粘る出汁が取れます。

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真っ黒な昆布を放置しておくとマンニットと呼ばれる白い粉が出てきます。カビに見えますがカビではありません。糖アルコールの結晶で、とんがった針のような細かい毛のように見えます。これは旨味成分なので、そのまま洗わず・拭かずにポイッと水に入れてください。

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インスタントの顆粒だしは、出汁カスが出ない、どんな硬度の水にも溶ける利点があり、旅行の時には使っています。ただ、すぐに湿気させてしまい、家にいるときは使いにくく、おおかたの手間が同じぐらいなら、と言うことで昆布を使っています。埃が溜まってもふけないので、ほこりにだけ注意しています。めんどくさがりの方には是非、おすすめの食材です。

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