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「できない私」が自分を守っていた20代(振り返って自分の思考を整理する)

ポジティブか、ネガティブかというと私は自分のことをネガティブだと思う。それは10代、20代もそうだし、30代になった今でもそうだ。ポジティブでいられたらと思うが、考え方や受け取り方(つまり認知)がそのような形になってしまっているのかもしれない。

新卒で病棟看護師になったが、当時は仕事中に先輩から名前を呼ばれるだけで「すみません!」と謝っていた。先輩が私を呼ぶということは、自分が何かやらかしてしまったからだという認識が常にあった。勤務中ひたすらミスに怯えながら働いていた。実際にミスを起こしたり・ミスと出会ってしまい、毎週のようにインシデントレポートを書いていた時期もあった。20代の私の根っこにあったものは「できない私」だった。

「できない私」だからこそ、何度もチェックをしたり、しっかり勉強をした(つもり)。それでもミスはあった。「できない私」だから仕方ないと思いながらも、二度と同じミスを起こさないようにと心に刻んで過ごしてきた。

「できない私」は私の鎧だ。できないから何を言われてもしょうがない・できないからミスしてもしょうがない。諦めのように聞こえるかもしれないが、一方で伸びしろがあると捉えることができてある意味前向きだった。とにかく「できない私」であることで自分を守ってきた。

転職をしてもそれは続く。多分職場内で一番事故報告書を書いたし、上司や他部署に迷惑をかけたことも複数回ある。「できない私」だからしょうがないと思いつつも、歳を重ねていくと後輩もできてくると、いつまでも「できない私」ではいられなくなっていく。

後輩ができて、自分がやってしまったミスを伝えて『私みたいなミスをしないに注意だぞっ!』と伝えてみたりはしたが、多分「そんな初歩的なミスしねーよ」くらいには思われていたと思う。

立場が変わっていくと鎧を付けられなくなってきて、私に残ったのは「ミスをする仕事のできない経験年数だけは中堅」という、若手が頼りたくない先輩第1位に輝くであろう状況だった。

ここからそれを乗り越えられた話ができればドラマティックなんだけれど。残念ながら、30代になった今でも定期的に先輩にミスを指摘されるし、後輩からは私に直接指摘できないからか後輩から先輩にミスが伝わり、先輩から私へ遠回りに指摘される始末(酷すぎる)(指摘もできない存在になってしまったヨ)

入職した頃先輩から「今のうちに聞いておきなよ(経験年数重ねると聞けなくなるよ)」と言われたけれど、私は「できない私」を認知しているので、先輩にはもちろん、後輩にも教えを乞うことはできる(そんなこと自慢することではない。でもむしろ後輩の方が最新のことを教えてもらっているから聞きたいと思う、なーんて笑)
もちろん『こんな初歩的なことを聞いて申し訳ない』という気持ちは大きいが、それよりもミスをして相手に迷惑をかける方が良くないと思う。恥ずかしさよりも間違わないことの方が私には重要なのだ。しかしこんな状況だから後輩からも先輩からも仕事ができないと思われているのは仕方がないだろう。

こんなこといつまで続けるのか。今の場所にいる限り同僚に申し訳なさを感じながらも「できない私」を自覚してしまうけれど。これは私が企業勤をする限り、どこに行っても続くと思うし、何かを行うときは慎重に行なって、できる努力をし続けるしかないかなとは思う。

多分私は白黒思考の傾向があると思う。仕事のことを振り返ると「できない私」と自覚するエピソードばかりが頭をよぎる(これが利用可能性ヒューリスティックか)。
多分仕事の中でできてる部分もあるとは思うけれどよくわからない。わからないというのは私は「できない私(自己肯定感低い)」なので褒められても素直に受け止められないというところもあると思う。評価面談などで例えば「あれよかったよ」って言われたら『ありがとうございます。また頑張ります」とは返答するけれど、内心『とか言いつつ、一つでも褒めなきゃと思って絞り出した結果のこれなんだろうな。実際自分自身は努力したって感じではないし、手応えもなかったから。私のできるところ探しに探した結果のこれなんだろうな、言葉ではよかったとは言うけれど、実際評価してるかどうかは別って感じだよね(オタク特有の早口)』って感じで思ってます。本当に可哀想で生きにくい思考だね。

20代の頃は「できない私」が鎧になって、何を言われてもしょうがないと思えたから気持ちは折れなかったし、業務への注意や勉強の活力につながっていたけれど。年齢も変わって立場も変わり「できない私」ではいけないのに抜け出せない現状。

「できない私」は30代になった今でも続いていて、多分この先つきまとうと思う。なんとかミスをカバーできるレベルの知識や技術を身につけようと勉強したりもしたけれど、人間力が足りないこともあり(?)中々勉強したこともいかせていない苦笑。
20代の頃は良かったけれど、歳を重ねていくとそれではダメなことってあるんだなって身をもって人生1回目の私は気が付きました。これからどんなキャリアを重ねていくかわからないけれど、自分の心を守りながらも、精一杯自分の力を発揮して、社会や企業に貢献できる人間になれればいいなって思います。

こんな風に考えていると、自分にとって仕事ってなんだろうとか、人としての成長ってとか色々考えさせられますね。

(今度はどうして私が「できない私(ある意味ネガティブの塊)」となったのか書いてみようかな)