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誰かと出会って、何処かに行って。

やっとGWが過ぎ去り、今朝は久しぶりに早朝の海岸へと車を走らせました。海岸にはすでに沢山の車が停まっていて、各々がサーフタイムを満喫してました。水温がまた若干冷たくなっていて、ジャージフルで入れる日が待ち遠しいこの頃。波も程よく、ラスト一本がGWをフルに働いたご褒美的な祝祭的な波のフェイスにタッチしてからのターンで上がりました。海から上がると不思議な事に、それまでグルグルと回っていた思考や、身体の緊張などなど流されてリセットされた自分がいます。海岸から家までは車で20分くらい。帰りの車中で聴いていた音楽に身を委ねながら風景を眺めたり。睦沢町に入ると緑が多くなり視界が開けて快適なドライブタイムとなります。窓から入る風、流れる光、ここにいるようで、どこかにいるような休日の朝。家から20分の海岸だけど旅をした感覚。サーフィンならではの恩恵。

長らく日記を書いていなかったのですが、森喫茶は先月5周年を迎えました。
これまでの間にお店に来てくれた皆さん、発送パンセットのご注文を頂いた皆さん、本当にありがとうございます。
5周年記念グッズを制作しています。もう少しカタチになってきたらお知らせしますのでしばらくお待ちください。僕自身、ものすごく楽しみにしています。

先日とある打ち合わせに渋谷へ行きました。渋谷って何年ぶりだろう。改札出て目の前にスクランブル交差点が現れた時は、そこに飛び込むまで躊躇しました。だってペースが倍速で進んでいるのです。とにかくテンポよく歩けるまで時間がかかった。無事に打ち合わせも終わり、めちゃくちゃテンションが上がったまま代々木公園まで足を伸ばしました。緑が濃くて、レジャーシートを敷いてピクニックしている人が沢山いました。そして犬と一緒に遊んでいる人も沢山。
僕は16歳から20歳くらいまで代々木公園のすぐ近くに住んでいて、高校に通う途中に一服したり。ルヴァンの富ヶ谷店でハードなパンと玄米のキッシュを買って、カセットウォークマンで音楽を聴きながらのんびりと代々木公園で過ごしてました。明治神宮の参道の脇道から公園に繋がる道があって、当時そこに大好きな一本の大きな木があり、その木に寄りかかりながらウトウトしてた。とか、なんだかんだと思い出の多い公園で大好きな公園です。いつか息子とハリィを連れて行きたいな。

代々木公園から渋谷に戻り、友人と待ち合わせ。10年ぶりに会ったけどそれほど久しぶりな感じがしないのはSNSでチラチラと近況を見ているからかな。それでも実際に肩を叩き合ったりすると、ウォーって感情が湧いてきた。睦沢町で10年かかって会う人の数を渋谷で1日で会った気がするけど、それだけの人々がいる中で「友人」と思う人はたったの一人なんだなって。人との出会いは貴重だし、どれだけ月日が経ってもその人との思い出や過ごした時間は全く色褪せない。

その後、電車で移動して友人宅の近所にある居酒屋へ。久しぶりの生ビールに感動して、終始音楽の話にお互い熱く語った。10代の頃、ハードコアパンク一辺倒だった僕は、この友人と初めて「山で鳴るテクノ」に開眼したのであります。
当時のパーティーは情報が全くなくて、あるのはフライヤーだけ。テントと寝袋、ガスコンロと鍋をリュックに詰め込んで、電車とバスを乗り継いで到着した山の中のキャンプ場。見るからに怪しい人々。踊り狂う夜。降り落ちてくるかのような星の煌めき。途中の記憶はグニャグニャとしているけど、断片的には強烈に覚えてる。
とにかくそこから何かが始まって、それ以来友人とは様々なパーティーに足を運びステップを刻んできました。そして僕の中では、その情熱が今一度燃え上がっているのです。まだまだこれからだよ!うちらの音遊びは!って。

友人と何度目かの生ビールを呑んでいる時に、「僕にとってお店をやっていてグッとくる瞬間は、お客さんがグッドヴァイブスで共鳴し合っている時に、僕が愛する音楽が流れている時なんだ」って話したら、「それチョーわかる!」って言ってくれた。その時に、この人がいてくれて僕は今までどれだけ励まされてきたことかって再認識しました。その後友人宅へ移動して、焼酎とコンビニで買ったおつまみお菓子をポリポリ齧りながら音と戯れて夜がふけました。翌朝はお土産に持っていったパンを一緒に食べて「美味しい!本物のパンじゃん!」って。

ほろ酔いオジサン二人

明香とよく話すのが、「会いたい人に会う、行きたいとこに行く」そこにはエネルギーが必要になるけど、その行動を通じて僕はクリエイティブな流れに辿り着くのです。つまり、誰かに会ったり、移動して出会う場所からのインスピレーションがあるからエネルギーが湧いてくるのであります。
そして、田我流ってラッパーのリリックにもありますが「人生は一回、たった一回しかないんだ」ってこと。その人生の中盤を迎えて、同世代の病や死が多くなってきました。いつか会いたいって思っていても、次にいつ会えるなんて保証はない。
だから「今」しかないですよね。