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映画録

みなさんおはこんばんちは。
突然すぎますが今回は回顧録ということで、今まで超映画フリークの友人R氏と観に行った映画を振り返ってみようと思います。


▶ブライアン・シンガー監督『ボヘミアン・ラプソディー』(2018)

高校生の時、QUEENばっかり聴いていた学生でした。大学4年生になり、映画が製作されるということで観に行きました。
結果Live Aidのシーンは涙で前が見えない…
あとロジャー・テイラーちゃんの再現度高すぎて笑いました。

パンフレットもこうた

▶豊島圭介監督『三島由紀夫VS東大全共闘 50年目の真実』(2020)

コロナの足音がかなり大きくなってきた頃封切りになった映画でした。
三島由紀夫の思想だけではなく、いわゆる「左派」の思想にもドップリ浸かれる、ある種バランスのいい映画だったと思います。
この頃ナレーション東出氏は不倫騒動があり、それもホットな話題でしたね。
これもパンフレットこうた。

大阪ステーションシネマにて
帰りに飲んだコーヒー

▶ルキノ・ヴィスコンティ監督『異邦人』(2021)

元は1967年に公開された映画で、アルベール・カミュ原作の映画化です。
ヴィスコンティ監督ともあって割と期待値が高かった作品。
こちらは京都シネマにて。
主演にマストロヤンニを起用した不条理劇で、カフカの『審判』が頭をよぎる映画でした。
叔父に観に行ったことをすごく羨ましがられた思い出。
原作も教授にいただいたのでそのうち読みます、そう・・・そのうち・・・いつになるんだろ・・・

▶大島渚監督『戦場のメリークリスマス』(2021)

先述の『異邦人』を観に行ったときに大島渚氏の映画作品がアーカイブされるとかで最後の上映とかなんとかいうポスターを見て観に行きました。先日坂本龍一氏が亡くなられたのでここ最近追悼上映やるようですね。もうやってるのかな?
感想はこちらでもちょろっと書いてますが、

坂本龍一のびっくりするほど下手演技(まじで二度見した。これが終盤になれば慣れてくる不思議)、まさかの内田裕也、若き日の内藤剛志、デヴィッド・ボウイの美しい顔とアンニュイな雰囲気、トム・コンティの「普通」ぽさ、ジャック・トンプソンのイメージ通りなアメリカ人、ビートたけしの大根だけど緩急のついた人柄などなどなど、印象に残る俳優陣をキャスティング。
カメラワーク・構成の美しさや、ストーリーは烈しいままかと思ったら切なさを余韻にのこしてゆき、ストーリーに乗せられる坂本龍一の音楽がその切なさをより一層かきたててゆくようでした。

だいたいコーヒー飲んでる

▶ヴィットリオ・デ・シーカ監督『ひまわり』(2022)

1970年公開の映画です。メイン・テーマはよく舞台でも使われているメロディアスな曲ですね。
演劇ユニット花色もめん主宰山本善之曰く、「お前は『ひまわり』は泣くやろうなあwww」
R氏曰く、「さおりさんは『ひまわり』を観れば絶対に泣く」
と、私が確実に泣くと言われる映画なんですが、そこまで言われたら逆に気になっちゃうじゃない。
前職にいた当時、スペインを拠点にしておられた画家さんと『ひまわり』の話になった時に「ソフィア・ローレンがとてもよい。あと冬場のシーンはスペインで撮られたものだ」と教えていただいたものでした。
ソフィア・ローレンの相手役は先述の『異邦人』でも出演していたマルチェロ・マストロヤンニ。顔がいい。
そんなわけでこちらは京都みなみ会館へ観に行きました。
結果、泣きました。
観に行った当時、プライベートもかなりガタガタしていてボロボロだったので完全に追い打ち・・・。
それでも1点うーんだったのは、ジョバンナがソ連でアントニオを見つけた後からラストにかけて・・・あれは蛇足だったんじゃなかろうか、と思います。かといってどうオチつけるんだと言われたら、うーん。わからん。駅で見つけたんをどうにかすれば電車で去る所で終われるかも・・・。
購入したパンフレットを読むにつけ、デ・シーカ監督も同じところから後は蛇足だと思っていたようですね。プロデューサーとソフィア・ローレンの関係など、いろいろあったようです。
とにかく、アントニオを探すジョバンナ、ソ連で見つけた時のジョバンナの顔といったら!ここが一番泣いたなー。
そこから荒れたり冷静になったりするジョバンナに心を揺さぶられました。
最後、家庭を守り、アントニオをソ連に帰す選択をするジョバンナ。女性の心の強さと言ったら言葉は簡単ですが、ふんぎりのつけ方というのを学んだ気がします。

パンフレットこうた

▶ルイ・マル監督『死刑台のエレベーター』(2022)

先述の『ひまわり』を観に行ったとき、R氏が「これやるんやったら見に行きたい」というのでわたしもあやかることにしました(笑)
京都みなみ会館にて。
オシャレサスペンスなフランス映画です。
白黒なのがよりオシャレですね。
オシャレサスペンスというのは、サスペンスはそうなんですけどトリックがとにかくガバガバなのです。
ただ、年ごろの不倫カップルが企てる犯罪と、少年少女の逃避行に起こる犯罪がクロスするストーリーは面白いです。
トリックはガバガバです。(大事なことなので二回言いました)
が、おしゃれなので許す。
ちょっと舞台演劇チックな演出や演技にも注目です。
あともう一つのおしゃれポイントはなんといっても音楽!!!
日本では「モダン・ジャズの帝王」とも呼ばれるアメリカの巨匠、マイリス・デイヴィスが音楽を担当。しかも映像を見ながら即興で音楽を作っているんです!めちゃくちゃかっこいいしトリックがどんなにガバガバでも映像と音楽がちゃんと入ってきます(笑)

▶ケン・ラッセル監督『Tommy』(2019 or 2020)

1975年発表のイギリスのミュージカル映画。・・・ミュージカル?これが?
ロックバンド「The Who」のロックオペラアルバム『Tommy』を映像化した作品です。
ざっくりしたあらすじは、あるトラウマから盲目・聾啞の三重苦に陥った少年が、あるきっかけから富と名声を手にし、失敗から転落し、真の自由を得る的な話なのですが、まーーーーーー疲れる笑
ある意味異常者の話を、ラッセル監督特有の原色を使った少々派手めな演出で描くので、ちょっとした視覚的インパクトが延々続いていくのが少々堪える、痛々しいシーンも実は結構あったり・・・
あとあくまでも「ミュージカル」なので、セリフが一切なく、言葉は歌詞によって、ほとんどは俳優の動きによって、登場人物の心情を読み取らなければいけないので頭を使うんですね。疲れる笑
なので観終わったあとの疲労感はけっこうすごかったです。R氏と長い時間ぐんにゃりしてた記憶が笑
音響監督はメンバーのピート・タウンゼント(作中の音楽は映画のために再録しているそうな)、主演はこれもメンバーのロジャー・ダルトリー、作中にはエルトン・ジョンが出てきたり音楽ファンには楽しい刺激もある映画です。
わたしは・・・・もういいかな・・・・笑(PVも観ただけでぐんにゃりしてしまいました笑)

これ以降の映画録はnoteに記事にして書いてゆきますので、更新されたらまたご覧いただければ幸いです。

映画の感想等々を集めたマガジンもあるので、もしよろしければご一読ください!

それではまた~!

さおり。

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