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たるみケア

スキンケアで鏡を見た時に「肌がたるんできたかも」と、悲しい気持ちになったことはありませんか?

目もとや口もと、フェイスラインなどのたるみは、見た目の印象に大きな影響を与えます。
顔のたるみが目立ってくると、実際の年齢より何歳も老けて見えてしまうこともあり、多くの女性にとって悩みのタネですね。

皮膚においての「たるみ」とは、加齢などによりハリや弾力がなくなり、皮膚が垂れ下がってしまう状態のことをいいます。

肌がたるんでしまうと、実年齢より上に見られてしまったり、不機嫌そうに見えるなど、外見に様々な悪影響を及ぼす可能性があります。

顔まわりは全体的にたるみが目立ちやすい部位です。
特に頬は面積が広いため、たるみが生じやすい箇所が多いです。
肌がたるむことでシワが目立ち、ゴルゴ線・ほうれい線・マリオネットラインなどが気になるようになってしまいます。

肌がたるむ原因

<真皮にある弾力成分の低下>

人間の体は細胞でできていますが、それは肌も同じです。肌の内側には様々な細胞や成分があります。

肌の内側にある成分のうち、ハリや弾力を保つのはコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸という3つの成分です。

これらの成分は、肌の「真皮」部分にある肌細胞(真皮線維芽細胞)が作り出します。

肌細胞が減少したり、働きが低下すると、表皮を支える成分も減ってしまい、その結果、ハリを失い肌が支えられなくなり、たるんでしまいます。

赤ちゃんや子供の若い肌は、指で触るともちもちとして弾力があります。
これは、お肌の中のハリや弾力を保つ成分がたっぷりとあり、しっかりと肌を内側から支えているからです。

<筋肉の衰え>

身体の筋肉と同様、顔の表情筋も加齢により衰えていくのが自然な現象でしょう。
肌が重力に負けて下がることでおこるたるみ。
加齢とともにたるみが大きくなる傾向があるため、気になり始めたら早めにケアすることが大切。
また、パソコンやスマートフォンを長時間使用すると表情筋をあまり使わないため、さらに顔の筋肉が衰えやすくなるといわれています。

<紫外線>

紫外線の1つ「UV-A」は、肌の奥深くへ到達して、コラーゲンやエラスチンの減少や変形を招きます。
さらに、コラーゲンやエラスチンを生み出す線維芽細胞にダメージを与え、弾力成分の生産を低下させます。
そうなると、加齢とともに線維芽細胞の生産力が低下して、コラーゲンの量が減少します。
紫外線ダメージと重なることで、コラーゲンがさらに減少するため、たるみに悩まされがちになります。

<乾燥>

保水成分であるヒアルロン酸などのうるおいが減少してしまうと、真皮層内の水分が減り、肌にたるみができてしまいます。
これはいわば肌の内側からの乾燥ですが、もちろん肌の外側からの影響も無視できません。
たとえば、湿度の低下や紫外線の影響による乾燥も注意すべきポイント。
うるおい不足の肌はバリア機能が低下し、紫外線の損傷を受けやすくなり、たるみが加速していきます。
特に、目元は保水力が低く、乾燥がたるみとして現れやすい部位です。たるみ対策としても、十分な保水ケアを心がけましょう。

たるみ対策

紫外線対策やスキンケア、マッサージも取り入れ、たるみの悪化を防ぎつつハリ肌を目指しましょう。

<保水ケアを行って肌の乾燥を防ぐ>

肌の乾燥によるたるみを改善するには、言うまでもなく「保水ケア」に力を入れることです。

化粧水だけでなく乳液や美容液、クリームを使い、肌にうるおいを与えましょう。

化粧水による水分の補給はもちろんのこと、水分の蒸発を防ぐために油分を含む乳液やクリームは必須です。
ただし、うるおい不足の肌はバリア機能が低下しスキンケアアイテムの成分が肌に浸透しにくい状態にありますので、導入美容液(ブースター)を積極的に組み込みましょう。

洗顔後すぐに使う導入美容液によって、そのあとに使用するスキンケアアイテムの成分が肌に浸透しやすくなり保水効果が高まります。
浸透しにくい肌状態では、どんなに保水ケアを徹底しても高い効果を望むことはできません。
そこで、まずは保水しやすいように肌を柔らかくすることも大切です。

<リンパマッサージで頬や口元の筋肉を鍛える>

手のひらで顔の中心をやさしく包み、そのまま密着させた状態で耳に向かって流しましょう。
顎からおでこまで少しずつ上に移動し、顔全体のリンパをかき集めるイメージで行うと効果的。 やり方のポイントは力を抜いてゆっくり動かすことと、リンパ節が集まる耳までしっかり流すことです。

また、顔と頭は、一枚の皮膚で繋がっているので頭皮のたるみが顔のたるみに繋がります。
頭皮がたるんでくると、その皮膚はどこに行くかというと当然、顔に下がってきます。
つまり顔のたるみが気になるからといって顔だけをケアしても、効果は出にくくなりますから、頭皮マッサージも合わせて行いましょう。

<頭皮マッサージで凝りをほぐし血流アップ!>

頭を5本の指で掴むように持ち、指の腹で耳上・ハチ部分・頭頂部の順に頭皮を動かします。

気付いたときに30秒ほど、やさしく行いましょう。時間がないときは3秒でも1箇所でも、“動かしてあげる”ということが大事です。

<紫外線>

日焼けやシミ、肌の乾燥だけでなくシワやたるみの原因にもなってしまう紫外線。防ぐためには、徹底した紫外線対策が大切です。
どんなに短い外出の際でも油断せずに日やけ止めを塗るように心がけましょう。
特に油断しがちなのは、洗濯を干す際や車を運転する際、そして意外と紫外線量の多い夕方です。
日やけ止めと併せて日傘や帽子、UVカット手袋を使うとさらに効果的です。

<保水>

たるみの改善と予防のためには、丁寧な保水ケアが必須です。
ピンと張ったたるみのない肌は、ハリとうるおいによって保たれています。

しかし、うるおい不足で乾燥した肌はバリア機能が低下し、紫外線などのダメージも受けやすくなってしまいます。
優れた保水力を持つヒアルロン酸など、保水に効果的とされる成分が含まれた化粧水や乳液、クリームを選び、しっかりとケアしてください。

また、目元の保水には、アイクリームや美容液を使うのもいいでしょう。その場合は、力の入りづらい薬指で、やさしく塗り込むようにするのがポイントです。
目元は皮膚が薄く、血行不良にもなりやすい部位です。
強い力でこすると、摩擦によるダメージで逆効果になってしまうので注意してください。

<生活環境>

栄養バランス、喫煙などの生活習慣の乱れも、肌の乾燥につながり、肌のたるみを加速させてしまう要因となります。
加齢や乾燥などにより失われるコラーゲンは、スキンケアや食べ物から摂取していくのがおすすめです。
コラーゲンの材料となる、タンパク質やビタミンCを積極的に摂取するよう心掛けてください。

まず、コラーゲン生成を助けるビタミンAはスキンケアから肌に補給。
また、コラーゲンの原料となるタンパク質は、卵や大豆食品、お肉やお魚から摂取しましょう。
コラーゲン生成に必須のビタミンであるビタミンCは、野菜や果物からは必要量の摂取が難しいため、サプリメントの併用もオススメです。

いずれの方法も即効性があるものではないので、毎日コツコツ続けることが大切です。
特に食事ではビタミンA(レバーやうなぎ)、ビタミンB群(豚肉、レバー、ヨーグルト)、ビタミンC(レモン、みかんなど)、
ビタミンE(アーモンド、ゴマ)、タンパク質(まぐろ、鶏の胸肉)などを意識してとるのがポイント。

<良質な睡眠>

睡眠不足になると成長ホルモンの分泌が阻害されます。成長ホルモンは名称の通り、身体の成長を促進させるホルモンの事です。

成長ホルモンは「肌のターンオーバーを促進させる」「紫外線による肌の損傷」「精神的なストレスによる肌荒れ」などから肌を回復させる働きがあります。

また成長ホルモンは、コラーゲンやヒアルロン酸等の美肌を維持する成分の分泌を促進させる作用もあります。

成長ホルモンは睡眠時に分泌量が上がるため、睡眠不足になると成長ホルモンの分泌量は減少してしまうため、睡眠不足は肌がたるみやすくなるのです。