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くすみケア

忙しい毎日の中でふと鏡を見ると、顔がどんよりくすんで見える……。
くすみ肌とは、顔全体が本来の明るさよりも暗く見える状態です。

透明感や明るさ、ツヤが失われるため、顔全体が暗く疲れが見える場合は、くすみが原因かもしれません。

肌のくすみが気になり始めたら、日々のスキンケアや生活習慣を見直すことが大切です。
くすみの原因を知って、正しくケアすることで透明感を取り戻すことができます。

くすみの原因

<乾燥によるくすみ>

肌が乾燥していると、ターンオーバーが遅れ肌表面に古い角層細胞が肌の表面にとどまって透明感を失ってしまい、くすみの原因になります。

ターンオーバーが遅れる原因は様々ですが、加齢、睡眠不足や栄養不足などの生活習慣の乱れ、誤ったスキンケアや水分不足などが主な原因です。
乾燥で外的刺激が肌に入りやすく、バリア機能が低いのも特徴です。

<糖化によるくすみ>

糖化とは?

食事などから摂った余分な糖が体内のタンパク質などと結びつき、細胞などを劣化させる現象のこと。

糖化によって作られる「AGEs(エー・ジー・イー:最終糖化産物)」が内臓などに作用し、糖尿病や動脈硬化、認知症などの多くの病気や、ハリの低下・黄ぐすみなど肌の老化の大きな原因になることがわかっています。

偏った食生活、糖質の過剰摂取、野菜不足などが重なると糖化によるくすみのリスクが上がります。

肌をくすませることなどをはじめ、身体の不調や糖化の原因となる糖ですが、「摂りすぎは良くない」という理解は誤りではありませんが、「糖=絶対悪いもの」ではありません。なぜなら、糖は身体と肌にとって大事な役割も担っているのです。

コラーゲンを生み出すために、糖は必須!
糖は、筋肉を動かし、脳の活動を支えるメインのエネルギー源です。
人が健康的に生きていくために欠かせない栄養素ですが、摂りすぎると肌くすみなどを引き起こす糖化につながるため、過剰摂取はよくありませんが、過度に制限してしまうのもNG。
糖を摂らなさすぎると、エネルギーが不足して疲れやすくなったり、集中力が低下したりと、かえって悪影響が出てしまいます。

実は、それは肌にとっても同じ。コラーゲンなどのさまざまな成分を作るために、肌の細胞は糖を必要としています。糖を正しく取り込めないと、肌の細胞はエネルギー不足となりコラーゲンを生み出すことができず、ハリや弾力の低下に繋がってしまうのです。

<血行不良によるくすみ>

疲れ、ストレスによる緊張、運動不足、冷えなどもくすみの原因になります。
血行不良になると、肌の赤みが失われてしまいます。
血液の流れが滞って肌に充分な栄養が届かず、毛細血管が青く目立つことにより、顔色が悪い感じのどんよりしたくすみになるのが特徴です。
また、血液の流れが滞ることで肌に栄養が行き渡らず、古い角質と新しい角質が入れ替わるためターンオーバーが乱れます。
肌のターンオーバーが乱れると、角質肥厚を引き起こし顔全体がくすんで見えてしまいます。美肌成分が配合されているスキンケアを使っていても、肌の奥まで成分が行き届かず効果が十分に発揮できません。

<睡眠不足もくすみの原因に>

睡眠はターンオーバーを促す成長ホルモンが多く分泌され、ターンオーバーが行われています。

夜更かしや睡眠不足が続いていると、ターンオーバーが遅くなり排出されるはずの角質が残ってしまい肌のくすみに繋がります。

くすみは年齢とともに肌のターンオーバーが遅くなることで引き起こされるものと諦めず、しっかりと角質ケアを行い、十分な睡眠をとって改善していきましょう。

くすみ対策

バリア機能の低下による乾燥、血流の悪さ、摩擦による刺激など、さまざまな要因が関係しているくすみ。
対策としてはトータルなケアが必要となってきます。

<しっかりとうるおいを補給する>

乾燥によるくすみには、保水ケアを徹底することが重要です。
肌の水分を保つことで、乾燥によるくすみが改善するでしょう。

化粧水をたっぷり与えて、乳液かクリームでフタをしてあげましょう。
たっぷりの保水でバリア機能が保たれると紫外線ダメージも受けにくい肌になります。

<紫外線から肌を守る>

そして紫外線を防ぐことも大切です。くすみの原因となる、紫外線から肌をしっかり守りましょう。

紫外線は雨でも曇りの日でも降り注ぎ、室内まで入ってきます。できれば1年中、部屋にいるときでも日焼け止めは欠かさないこと。

特に3月から紫外線量は増え始め、日焼け止めの塗り忘れや塗りもれから、“うっかり日やけ”をしがちに。

ムラなく塗ることと、汗をかくような状況では2時間おきに塗り直すといったていねいなお手入れが理想です。

ちなみに肌のくすみに関係しているのはUV-B。UV-Bの防止効果はSPF値で表されています。

普段はSPF25~30程度の日焼け止めで十分ですが、夏場やアウトドアシーンではSPF50を使用するようにしましょう。

<ライフスタイルの改善>

睡眠不足が肌のくすみを引き起こします。
できるだけ睡眠時間を確保することが大切ですが、睡眠の質を高める努力もしましょう。
身体をほどよく疲れさせることもよい睡眠には欠かせませんので、適度な運動を行うとよいでしょう。

さらに血行不良もくすみの原因のひとつです。
入浴はシャワーですませず、湯船にしっかりつかることが大切。

ぬるめのお湯にゆっくりつかれば、血行が促されるだけでなく、ほどよいリラックス効果も得られ、入眠しやすくもなります。

最後に、
肌のくすみは、乾燥や摩擦、紫外線、血行不良などが原因です。健やかな肌をキープしたり、血流を促したりすることで、肌のくすみに対処できます。

加齢とともに、くすみが起こりやすくなるため、気になったら早めに対策をはじめることが大切です。