見出し画像

目覚ましになる果物たち

朝ごはんに楽しみなものがあると、前夜からわくわくする。

寝る直前に翌日のスケジュールを考えるのと同時に、まずは朝ごはんに食べるものを想像する。そうすると、不思議なことにそれだけで気持ちが明るくなり、良い眠りにつけることがしばしばある。

なんなら寝る直前と言わず、夜ごはんを食べている段階で翌朝のことを考えると、夜の食べ過ぎを防ぐこともできる。朝ごはんが楽しみだといいことがいっぱいだ。

***

今年は自分を甘やかして、とにかく旬の果物を食べている。

そして果物を食べる時間帯は、決まって朝としている。起床して、身支度をして、簡単な家事をして、その後朝ごはんに果物を食べるのが最近の日課だ。

毎朝大好きな果物が食べられると思うと、それだけで生活が楽しくなった。そしてなにより目覚めが大変良い。

こんな生活が始まったのは6月頃からだ。

6月になると出回り始めるメロンを皮切りに、今日まで本当にたくさんの旬の果物を口にしてきた。品種もいろいろと試してみた。

食べたのは、メロン(イバラキング、レノン)、キウイ、モモ(あかつき、まどか、ミスピーチ、川中島白桃、幸茜)、スイカ(三浦スイカ、ピノガール)、ブドウ(紅伊豆、巨峰、シャインマスカット)、ブルーベリー、イチジク、リンゴ、ナシ(幸水、恵水、あきづき、新高)、柿などである。

果物の旬は、まるで蛍の命のように短くあっという間に終わってしまう。その都度ベストなタイミングでベストな選択ができるように、消費者としてアンテナを立てていた。

メルカリを利用する機会もあったけれど、地域の直売所もかなり利用した。特に自分が暮らす地域は、メロンとナシが生産量日本一位や二位であるため、新鮮で安いものが手に入りやすい。

ブドウはメッカではないものの、近所で大規模に栽培している農家さんがいて、そこで毎年購入させてもらっている。イチジクとブルーベリーは近所の方からもらうことがほとんどだった。

ちなみに私が世界で一番好きな食べ物はモモである。そのことを知っている母は、毎年誕生日に箱いっぱいのモモをプレゼントしてくれる。

***

今年の夏は特に暑くて、体が自然と果物のような良質な水分を含んだ食材を求めていた気がする。

ここ数日で急に涼しくなって、果物欲は真夏に比べれば減退した。それを考えると、人間の体はすごいと思う。必要な時に必要なものをきちんと食べたくなるようにできているのだ。

これからはもっと気温が低くなっていき、今度はクリやイモなどほくほくしたものが無性に食べたくなっていくのだろう。それまではまだしばらくナシや柿など、秋らしい果物を存分に楽しみたい。

目覚ましになる果物生活は、あと少しだけ続く。

この記事が参加している募集

私の朝ごはん

そのとき必要なことに必要な分だけ、ありがたく使わせていただきます。