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今年8個の自分語り

あっという間にもうクリスマスも終わり。
同時に年々小さく可愛くなった正月飾りが販売され始めた。
今年ももう終わりだ。
今年のすきあらば自分語りも、この記事で最後のつもり。来年はもっと自分語りを文章化したいな。

今回は今年面白かった、興味を持ったコンテンツ8個を自分語りして締め括りたいと想う。
買ってよかったもの、見て面白かったもの、興味のある事柄などなど。
どうぞ。


1、書籍:三体シリーズ

去年の暮れあたりから読んでいた、全5冊の大長編SF作品。
高度な知性を持ち、圧倒的な力で地球を侵略しにくる、という一見平凡な宇宙SF作品のようなあらすじにしか今は語れないが、その宇宙SFにおける設定の緻密さ、人間ドラマに圧倒された。
元は中国語であったが日本語への翻訳にあたり、かなり気を遣って丁寧に翻訳されているため、中盤からはページをめくる手が止まらなかった。
全5冊という大ボリュームに手が出そうになければ作者が別だが「プロジェクト・ヘイル・メアリー」も宇宙SFとしてお勧めしたい。

2、自律神経

去年の11月頃に引っ越しをした直後から、隣の号室から聞こえる奇声に悩まされていた。
丁度今年の2月にわたしの自律神経はその臨界点を超えた。
耳は常に緊張し、ベッドの上は眠れる場所ではなくなり、もともと睡眠障害を長いこと患っていた体が自律神経を通して粉々になってしまった。
その後の大家さんと協議の結果、退去費用を隣の号室に押しつけ実家に帰ることとなったが、夜に聞こえる人の声、首筋から耳にかけて痺れるような緊張感、そして壊れてしまった自律神経を元に戻すべく、心療内科へ通院しながら自律神経の勉強を始めた。
自律神経への理解が深まり、適切な対処法で今やほぼ日常的に生活が送れるようになった。
眠れず怖い思いをした夜も、身体に合う薬のおかげで緩やかに過ごせるし、アニメ・ドラマの中でなら男性の叫び声も大丈夫になった。
「何となく」「何か」の調子が悪い人は是非、自律神経系の簡単な本に目を通して見るのも良いかもしれない。ヒントが書かれているのかも。

3、e-spoetsが日本として定着してきていること

今年、FPSゲーム「VALORANT」においてチーム「ZETA DIVISION」が大きな功績を上げた。深夜3時にもかかわらず世界大会の視聴者数は日本から配信している番組でさえ4万人を超え、FPSをやっていない別ジャンルのゲーマーも、その奮闘ぶりに熱狂した。
今までe-sportsにおいて日本全体では、あるいはゲーマー全体からでは「ただ大会に参加しているチームがある」という認識だった人が多かったはずだ。
今年のZETA DIVISIONは世界3位という日本初となる快挙を上げた。わたしがさらに興味を持ったのはそこだけではなく「選手がオシャレ」というポイントだ。
特に同チームDep選手はすごい。ピンク色に髪を染め上げ、左腕にはタトゥーが入っている。チームメイトであるLaz選手の派手ではないが見た目に気を遣っているような印象も、ファンが多い理由だろう。
表舞台に出るようになった選手たちは選手としてだけでなく、身なりを整え、オシャレでかっこいい、多くの人の憧れとなり始めている。
彼らを見て育ち始めた次世代の登場にも目が離せない。

4、台東区周辺

都内住みだった経験もあるが、実家も都内に行こうと思えばすぐ行ける距離だ。
その中でもわたしは台東区によく通う。
コロナの影響もあり、年々姿を変えていくが新宿や渋谷ほど人が多過ぎず、程よく街並みを楽しむ人たちが行き交っておりお気に入りのスポットだ。
上野へ行けば上野公園を散歩しつつ美術館へ寄れるし動物園もある。浅草はおばあちゃん家の実家だ。そこではもんじゃ屋を営んでおり、ごくたまにお邪魔して鉄板焼きとビールで過ごす。
もちろん、浅草寺も歩いていて飽きない(商い、だけに!)。
台東区は意外と植物が多く、季節ごとに姿を変えて楽しめるので紅葉を見に行ったり、6月には毎年上野公園で紫陽花の撮影をしに歩いたりもする。
都内に近い特権だ。都内住みの頃は頻繁にリフレッシュしに台東区周辺へ足を運んだ。
ちょっと行けば秋葉原もあるし、台東区・千代田区はわたしのお気に入りスポットであり、今後も変わらず足を運び続けると思う。

5、平成ゲーム世代へ送るリメイク・アーカイブ

わたしたち平成初期生まれがターゲットにされている。
Nintendo directを見ているとひしひしと伝わる。
星のカービィ64のアーカイブ配信から始まり、今やロックマンエグゼシリーズが現行機で遊べる時代だ。この先配信予定の007なんていわゆる「友達の家で遊んで面白かったけど自分の家にないゲーム」であるため、今からせっせと公式が発売した64コントローラーを握っている。
そもそも、わたしはゲームキューブ世代のために64を持っていなかった。周りでは64を持っている友達が多かったがわたしの家では64そのものを持っていなかったので64コントローラーが家にあること自体が幸せだ。あの時遊べなかったゲームが大人になって遊べる。
あるいは、やり込んだゲームがまた遊べるというのは大人になったわたしたちにとってどういった感情を作ってくれるのか。懐かしい、だけでは済まない新しい体験が一つのゲームデータに詰まっている。

6、チェキ

チェキといえば、(有料で)アイドルと写真を撮って手元に手軽に残せる写真媒体のことだ。
フィルムカメラの現像よりも小ぶりで丁度よく、ねむい感じ(印刷業界用語:ぼやけていたり色がくっきりしていないようなこと)がウケている。
最近では透明なスマホカバーに推しのチェキや、キャラクターをチェキにしたものを差し込み、スマホと一緒に持ち運ぶ、なんてことが流行っているらしく、チェキ用紙を買いに行くも最寄りの電気屋では品薄になっている。
わたしがチェキにするのは主にスマホで撮った写真やゲームのスクリーンショットだ。「プリントス」というおもちゃがスマホ画面をチェキにしてくれる。気に入った写真だけでなく、わたしの生活に密接しているゲームのお気に入りのシーンまでチェキにしてくれるのだ。今では遊戯王のデッキ2つ分くらい山になっており、特に気に入ったチェキは壁に貼っている。
眠る前に薄暗い部屋で布団に潜りながら、壁のチェキを眺めるのが日課だ。
オタクの自室は壁がなくなりがちだ。

7、ドラマ:岸辺露伴は動かない

2020年よりドラマ化された「岸辺露伴は動かない。」
今年つい最近になって配信され視聴したがその完成度に圧倒された。漫画家:岸辺露伴の癖のある性格、図々しさが高橋一生さんによってかなり高密度に再現されている。
岸部露伴の編集、泉京香も飯豊まりえさんによって素敵な愛想の良い女性として演じられている。ドラマでは進行に当たり、わからない疑問を投げかけ岸辺露伴に答えさせるというスムーズな進行役としてキャラクターが立っている。可愛い。
そして製作陣によるこだわりにこだわりを追求した美術背景、衣装、設定だ。特に岸辺露伴のスタンド(ドラマ作中では“天からのギフト“)であるところのヘブンズドアーの再現には驚かされた。
ヘブンズドアーを受けた人間によって書籍媒体が異なる。編集の泉は元々ファッション誌編集希望だった事からファッション誌風書籍になってしまったりと登場人物にゆかりのある書籍媒体になる。
わたしがヘブンズドアーを受けたらどんな本になってしまうのか…。多分、ほぼ日手帳に雑に上手くない字で記憶が書き込まれているのだろうか…。あまり見られたくないものかもしれない。

…ところで当記事を読んでいる読者の皆様は「くしゃがら」という言葉の意味をご存じだろうか。

8、作品制作

今年は実家に帰ることによって、また自律神経を1から学ぶことによってかなり調子が良くなった。
おかげさまでこうしてエッセイをほぼ月1で更新することもできるようになってきたし、グッズの制作や、新しい働き方への挑戦もできるようになった。
タブロー(画材を使って製作した平面作品。絵画。)の製作も再び取り組み始めた。
体がきちんということを聞いて作りたいものを考え、手で触れる作品になる。これほど物作りに携わっている人間として満足感の高い瞬間はない。
そのためには、より良い作品を作ってさらに満足感・達成感を得るためには精力的に様々な活動をしなければいけない。
漫画を描くのであれば取材、タブローを描くのに相応しいモチーフ探し、そしてエッセイに書けるような体験。
制作した作品を形にして、人に一目見られることによって次の作品製作に取り掛かる熱になり、エネルギーを循環させ続ける。
わたしの場合自己満足で製作している所もあるが、人から頂いたリアクションは今でいう「特別な栄養」として今後の作品製作の糧になる。


今後とも当エッセイ、並びにグッズをよろしくお願いします。

良いお年を。

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