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その体には絶対に手を出してはならない

「ジェーン・ドウの解剖」
個人的にホラー映画トップ5に入る映画です。
ホラー映画としてしっかりとしていて、ビックリさせる怖さだけでなく、
知る恐怖、迫る恐怖、様々な怖さがあり最高でした。

ジェーン・ドウの意味

あらすじを紹介しようと思うのですが、その前にジェーン・ドウという意味を知って欲しいので少し解説します。僕は知りませんでした。
ジェーン・ドウとは本名が分からない身元不明死体のことを指すそうです。
女性の場合はジェーン・ドウ(Jane Doe)
男性の場合はジョン・ドウ(John Doe)
参考させてもらった記事を貼っておきます。
由来なども書かれているので気になる人はぜひ。

予告

あらすじ

ベテラン検視官のトミーとその息子オースティンの元に、死因不明、身元不明の死体が運ばれてくる。警察は明日記者会見を開くことになっているため、早く原因を突き止めるように言い去っていく。
二人は解剖を開始するが、いくつもの傷の矛盾が現れたり、胃から花や紋様が描かれた布が溶けずに出てくることに恐怖を覚える二人。
そんな中、彼女の皮膚を剥がしたことによって、超常現象が二人を襲い始めた。地下から脱出しようとするが嵐によって閉じ込められてしまう。

あまりない設定にウキウキして観ていました。それに初めてのジャンル?
解剖ホラーというものを知って良かったです。これ以外に作品を知らないですけど。

観て欲しいポイント

一つ目「綺麗な死体」

この作品の肝
しかし、体の中はズタズタで、舌も汚く切られているのが、不気味で良い。
解剖されていくたびに、不気味な現象が強くなっていくのも面白い。

二つ目「謎解き」

死体の正体や傷の意味が分かっていくのは、ホラーとはまた違った探求心?
が面白い。特に解剖していくたびに謎が増えるというのも、新しく、呪いによって閉じ込められてしまった二人はジェーン・ドウの謎を解くしかない、という状況に持っていくのも設定として良かった。

三つ目「ホラー映画としての最高キャラクター」

これがとても良かった。キャラも多くなく父と息子だけで喧嘩もせず、
死を扱うことを仕事としているおかげか、猫や彼女の死でも冷静な判断してる。あまりないホラー映画のキャラ性ではないだろうか?
その冷静なキャラたちが味わう恐怖とはここまで怖いのかとも思わさせる。
初めは冷たい父だと思っていたが、不可解な現象を味わうたびに人間味が現れていくのもぜひ観て欲しい。

四つ目「動かない舞台」

この映画は基本、地下の解剖室のみが舞台になっているので、それがまた良かった。そのため、常に蛍光との明かりしかなく、窓がないため閉鎖空間としての恐怖も味わえるのが、この映画の魅力でもあると思う。

最後に

全体的にストーリーや設定、キャラの配置なども面白かったです。
それと、何も知らない彼女を出すことで視聴者に鈴の意味や、他の死を見せておくのも良かった。
個人的に無駄なシーンもなく、常に張り詰めた空気感が漂っていて、ビックリするところもありますが、それだけの怖さではないのがこの映画の魅力。

自分たちが着けた死者に着けた鈴が、音を出して二人に迫ってくる恐怖は特に怖かった。死亡確認用の鈴、なれば生きている証拠。トミーのセリフを引用すると、「鈴の音が鳴れば、まだ天国には行きたくないということだ」
しかし、顔の無いものや目と口を縫われたものが生きてるはずもない。

この恐怖をぜひ味わっていただきたい。
Netflixで配信中なのでぜひ観てください。

冒頭少し



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