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カフェで1食分を吸収してしまった話

地下鉄から地上に上がると熱風がまとわりつく神保町。
2月に退職した会社の同期と久々に会った。

たくさんのカフェが並ぶ中選んだのは、サンドウィッチとカレーの軽食を提供している落ち着いたカフェ。

炭水化物以外を選んでちゃんと吸収しよう、と考えていたけれど‥炭水化物しかない。

仕方なくサンドウィッチを注文した。

同期は、去年から仕事をしながら自分がやりたかった分野の専門学校に通い、今年度になって仕事をやめ専門学校と元々働きたかったお店で今働いている。

今になってやりたいことがたくさん芽生えてきた私にとって、憧れの存在。
「正社員」という肩書きから離れて、
自分のやりたいことに突き進んでいる彼女が眩しい。話は尽きなかった。

13時頃から食べ始め気づいたら14時。
パンなんて速攻で流れてしまう。

「あーー吸収してしまった」と思いつつ。
同期が働いているお店の系列店に行ってみるべく会計を済まし外に出た。

そこで感じたこと。
「あ、、なんか身体が安定している」

体が軽い。体が食べ物を欲していない。
精神的にも安定している‥?

久々の感覚だった。

普通に食べられていたら、

ダイエットを始める前の食生活では、


この感覚が「普通」なのか。

毎日毎日食べたくてしょうがない。
その欲求から逃れたくて、用事を詰め込みたくなる。
「暇な時間=食欲を必死に抑え込む時間」だから、やることがない時間は苦しくてしょうがない。

だからこそ、なんでみんなそんなに暇な時間・ゆっくりと流れる時間を過ごせるのか、理解できなかった。


そうか、身体が食を欲しない時間が私にはなかったのか。
栄養が回るとこんなにも落ち着いた時間が過ごせるのか。

拒食のときは、余裕を作ると自分の偏った雑念が湧き起こるからそれから逃れたくて敢えて食に自分を縛り付けていたけれど。

今は他にやりたいことがある。
お金もこれ以上失いたくない。
彼や家族と食事を楽しみたい。

そろそろ「摂食障害」を、

「食へのこだわり」を、

終わりにしたい。


もう少し自分の食生活と向き合ってみようと思った2020年夏。


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