ファッション専門人材会社から総合ソリューショングループへ、2代目が継承するDNAと2030年へのビジョン Vol.2:引き継がれるiDAのバトン
こんにちは、ワールド・モード・ホールディングス株式会社(WMH)社長の加福真介です。
WMHは日本で唯一のファッション領域に特化したソリューション・グループです。
人材の採用育成・店舗運営・マーケティング・コンサルテーションなど、ファッション業界の課題解決に必要な各分野のプロフェッショナルがチームとなり、多角的に改善・成長をサポートしています。
このnoteでは、これまでまとめてお伝えする機会がなかった当社のあゆみ、理念やDNA、業界の発展や社の成長に向けて考えていること、仲間が活躍する様子などを社内外に発信していきたいと思います。
▼前回「Vol.1:創業のあゆみ」もぜひあわせてお読み下さい
第2回目となる今回は、父のあとを継いで株式会社iDAを経営してきた私から、さらに次世代へiDAをバトンタッチするまでの物語をお伝えします。
事業承継後のiDAでの取り組み
父は社長時代、「常に時代の先を読んで動け」や「胸をはれる仕事をしろ」とよく口にしていました。
私がiDAを引き継いだ後も、そんな父の言葉をモットーに、競合企業がしていないことを次々と実行していきました。
●求人サイトで、クライアント企業のブランドロゴをお借りして募集する
●クライアント企業に社員が常駐し採用活動をチームとしてお手伝いする
●派遣スタッフから派遣先社員への採用促進
(毎年常時雇用数の1/3近い採用を実現)
●様々な派遣先でキャリアを積む当社正社員、アンバサダー制度の開始
●新卒採用のジュニアアンバサダー/海外採用のグローバルアンバサダー
●派遣スタッフの賞与・退職金制度の導入
●オンライン接客事業部の設置
●次世代販売員の採用・育成
前例がない中で新しいことを始めるのは勇気がいりますが、クライアントやスタッフさんに喜ばれ事業にプラスの影響が出た時は本当に嬉しいものです。
事前に声をしっかり聴いて経営に取り入れ、全社一丸となって取り組むことを徹底してくれた現場で頑張る社員と経営陣のチームワークのおかげで推進してくることができました。
特に、ともに営業からたたき上げで取締役になった浮田勝弘さん、湯浅博昌さんとは幾度となくやってきたピンチを喧々諤々しながらともに乗り越えました。
お互い20代でiDAに入社し人材派遣の営業マンとしてともに走り回り、やがて浮田さんが戦略やマーケティングを担当、湯浅さんが営業本部を担当する役割分担をするようになりました。
私を含めて3人とも派遣事業の担当から離れることになり、私たちは当社が行う派遣事業に誇りをもっており大好きだったのですが、それ以上に事業を拡大して後輩社員たちのキャリアを拡げたいと思っているので、新しい挑戦を続けています。
2014年には、創業時から父が言っていた100億企業になりました。
2018年には、創立20周年を皆で祝いました。
そして父からバトンを受け取ってちょうど10年。
いろんな壁にあたりながらも会社は成長し、2022年3月1日、信頼できる仲間の一人で人材ビジネスのスペシャリストである堀井謙一郎さんへ、今度は私からiDA代表取締役社長のバトンを渡させてもらいました。
(時節柄オンライン会議でしたので、父のように運動会用のバトンを買ってリアルに渡すことはできませんでした。)
堀井さんとは14年来の仲間で、実は、最初は同業他社で激しく競争してきたライバルでしたが、なぜか仕事に向かう姿勢に共感して仲良くしてきました。
そして、お互いの悩める時期に話をする機会があり志が一致したことから、2018年に取締役として当社に参画してくれました。そして厳しかった2020~2021年度に会社をV字回復させる過程をともにしました。
一番褒めないといけないのはもちろん最前線で奮闘してくれた社員ですが、経営陣も結構大変でした。
時には正しい判断をするととんでもない損失が出る厳しい現実を前に、時には難しい課題の解決策を模索し、ともに悩み、議論し合い、頑張りすぎて帰り道の途中で居眠りし…。
そうやって少しづつ互いの理解を深めてきた堀井さんには、心から信頼してバトンタッチすることができました。
当社が大事にしてきた理念は3年間伝えてきましたし、率直に私より知識が豊富で人材ビジネスに関する広範囲な能力を持っている人なので、私が社長を続けるよりも、iDAが人材会社としてさらに飛躍していくことに繋がると期待しています。
残念ながら非常に厳しかったこの2年間で当社や業界に不安を覚えて退社してしまったメンバーも出てしまいましたが、残ってくれた大半のメンバーは今後も大事にしたいと思っています。
「逆境は人を育てる」という言葉どおり、苦境を乗り越えてきたメンバーは一段と強くなり、会社全体の組織力もひと皮剥けたように思います。
ここでは名前を伏せますが、他にも良い役員・マネジメントメンバーが続々と育っており、堀井さんも次の社長にバトンを繋ぐ日が想像以上に早くなるかもしれません。
後継者が育ちバトンを渡す日が来たとしたら、きっと堀井さんも喜びます。
その時は自分たちがさらに成長しながら仲間達と協働して夢を追っていけるよう、堀井さんとともにWMHで別の事業も発展させたいと思います。
iDAのバトンを渡した先にあるもの
今後、私自身はiDAを引退して、WMHグループの代表として更に先を目指します。
父と同じ年齢で私もビジネスから引退すると仮定した場合、現在、ちょうど折り返し地点を回ったところ。
ですので、今まで培ってきた事を土台にしながら新しい事を吸収して、ここから成長を加速していきます。
このようなSNSでの発信力や英語力を磨き、たくさんの方々と人間関係を築けるようにしていきます。そこで多くの考えを吸収し、経営者としてもっと優れた考えや能力を身に着けられるよう自己研鑽していきます。
父が実現したかったこと、
● 「販売員の社会的地位向上を実現する」
● 「ファッション業界の発展に貢献する」
● 「たくさんのWORKING DREAMを実現する」
これらについては、まだまだ道半ばといえます。
だからこそ、人材ビジネスだけではなく、教育ビジネスはもちろん店舗運営の成功やブランド企業のビジネス全体の成功に貢献する為に、あるいは業界全体の発展に貢献する為に、もっと貢献する方法を増やし、実現していきたいと考えました。
そのために私自身はWMHグループの代表に専念し、iDAを含む各社と各事業が成長し、もっと連携していく為に力を尽くそうと思っています。
理想の実現に向けてグループ全体で事業を拡張していくことによって、さらにiDA単体の人材ビジネスの質も上がり、仲間のキャリアも拡がっていくと考えています。
本年2022年度、堀井さんたちiDAの仲間は200億円企業になろうとしており、iDAを含むWMHグループ全体では250億になろうとしています。
私はWMHグループ全体の目標として、2030年までに1000億円企業グループになる事を目指しています。
そうする事が父との約束を果たすことに繋がり、その先も大事な仲間達とともに夢を追い続けていく幸せな人生に繋がると信じています。