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採用オウンドコミュニティ「Hey!Asobica」を立ち上げたワケ

先日、弊社プロダクト「coorum(コーラム)」を活用して採用コミュニティ「Hey!Asobica」をオープンいたしました。

コミュニティのコンセプトとしては、『深く狭く、そして長く』

状況が日々変わる中で、「いま」Asobicaのメンバーは何を考え、何に取り組むのか、課題を含めて飾ることなくお届けすることはもちろん、交流を生み、Asobicaへの共感の輪を広げ、未来の仲間集めに貢献したい、というのがHey!Asobicaの想いです。
改めて立ち上げた経緯や思いを整理してみました。

そもそも採用活動の目的とは?

当たり前のテーマかもしれませんが、大きくは3点。

  1. 組織を活性化させ、サステナブルな成長を遂げていく

  2. 事業課題の解決

  3. 不足している人員を補う

多くの企業は当たり前ですが、年間の採用計画を立て、戦略戦術の実行を経て、新しい仲間を迎えます。

採用の難易度は「ポジションの希少性×採用決定までの期間」で決まっていくと考えていますので、やはり速やかに人材を獲得できるかは事業の成長因子にもなりますので、非常に重要になります。

採用活動の永遠のテーマ(課題)

数年前までは、よく企業が候補者を一方的に選ぶような場だと揶揄されることも多かった採用マーケットですが、売り手市場とともに逆転現象が起き、ここ数年では、世の中全体のDX推進に伴うデジタル人材やエンジニアといった領域では超売り手市場になっていることも伺えます。

どの仕事もDXに伴う、ROIを意識したアクションが求められ、生産性重視になってきているので、採用においてもいかにOpsやマーケティングが、CX(Candidate Experience)を向上できるかが重要になってきています。

ただ個人的には、もちろんROIを重要視することも重要だが、組織や事業成長において重要な構成要素を含む「人」においては、N=1をどれだけ追求できるかが非常に求められているようにも感じています。

ざっくりイメージ

故に、採用のファネルも変化してきており、とにかく幅広くリーチかけて、タレントリードを獲得する方法よりも、入り口からターゲットを見定めながら、パーセプションを獲得し、ホットタレントに時間をかけていきながら、ナーチャリングしていくことが重要であると考えています。

右図のように、バーティカルな遷移を意識していく。そして、垂直に遷移率を上げていくにはCXの最適化や体験向上をどこまでこだわり抜けるか、しつこいがN=1で捉えられるかが、今の採用活動のトレンドとなっています。(具体のCXは別の機会にnoteに書こうと思います)

現代にアジャストしたリファラル&アルムナイ

そんなマーケットの変化に見事適した採用手法が現れたのが、「リファラル」と「アルムナイ」。もはやHR界隈であれば一般化されたワードですよね。

リファラル:
社員の知人や友人といった人脈を通じた採用活動。
アルムナイ:
企業の退職者や離職者の集まり。アルムナイ採用は、以前働いていた社員を再び採用する活動。

アルムナイは、まだまだ発展途上な点も否めませんが、リファラル採用においては、もはやどの企業でも実践しているといっていいくらいにまで、拡がってきました。いま、私が所属しているAsobicaでも30%程度がリファラルで、メンバーの繋がりを主とした活動になるため、組織との相性や人柄を分かった上でのスタートになりますので、マッチング率も高まりますし、入社後、自らの知り合いが組織にいるというのは、心強いため、結果的に立ち上がりも早いです。

Asobicaでは、リファラルは「ファン作り」の一貫として捉えています。個人的にリファラル採用の素敵なところは、仮にご縁がなかったりした候補者様が、自分の知り合いを紹介してくれることも少なくないです。

社内でリファラル採用PRを行った時の資料から抜粋

先日、メルカリ社がスポットワーク事業に参入された「メルカリ ハロ」もですが、今や必ずしも組織の中だけにいる人間だけで組織を作り上げる時代でもなくなってきていると考えます。採用においても、今後、会社内外問わず、株主だけではなく、応援者や共感者、今まで以上にステークホルダーと共に、Missionを実現するために活動していく未来になっていくと予想しています。

リファラルやアルムナイといった活動は、どちらかといえば、自社の経済圏の中でのアプローチ方法としてのメインストリームになっているが、ファンや共感者、応援者を増やしていくには、経済圏外だが、遠すぎず近すぎずの方々をより経済圏に入ってきてもらい、広義の仲間になっていただくような取り組みをしていきたいなと思っておりました。

そこで灯台もと暗しのように、自社のコミュニティを使うことで、まさに実現できるのでは!?と思い立ちました。

なぜコミュニティ!?

ということで、ようやくここから本題話そうと思っていたのですが、前置きが長くなり過ぎてしまいました。

下図のように、コミュニティのポジションは「深く狭く、長く」が基本です。特に「深く狭く」という点が長期的なブランディングを目的としたオウンドメディアと相性が良く、いいとこ取りができそうという点とリファラルやアルムナイのように、社内に知人がいるわけではない方に対しても、会社を深く、更にインタラクティブに伝えていくことができるのではと推察しました。

今回立ち上げた「Hey!Asobica」では、コミュニティでしか読めない記事コンテンツはもちろん、今まであまり候補者やステークホルダーからは見えていなかったAsobicaな日々を届けていくことが誰にでもできるようになっています。

世の中には、良質な記事が溢れかえっており、もちろんAsobicaでもオウンドメディアだけでなく、ペイドメディアなども活用して、発信し続けております。しかし、そこに何かが欠けているとずっと感じていました。
結果、「会社で働く臨場感」が感じづらいということでした。

採用候補者であれば、選考というタッチポイントを通じて、社員とコミュニケーションをとる機会はありますが、それも会社のほんの一部しか切り取ることができません。間にこぼれ落ちそうな会社での生活に対する臨場感をどれだけ感じてもらえるか、ここにこだわりたいと思い、コミュニティで切り取ろうと思いました。

Hey!Asobicaの狙いと今後の構想

コミュニティ構想はまだまだPhase1でして、今後もさまざまなコンテンツを展開予定です。

現在、構想しているものだけでも、Phaseを複数準備をしており、「思い出を埋める」コンテンツや会員限定コンテンツ、アルムナイコンテンツ等も検討しております。

Hey!Asobicaをセンターピンに置き、Asobicaを取り巻くファンの経済圏を作り、関わる人と共に、Mission実現を追いかけていく未来を想像しています。

「共感の輪」を広げるということは、採用活動において候補者の後押しをすることもできると信じていますし、コミュニティがもたらす価値に共感していただく方も増え、世の中の熱狂を生み出すことに繋がると信じています。

前例が無いからこそ、面白いチャレンジだなと自分でも踠きながらコミュニティローンチをし、走り始めました。まだまだ、課題が山積みです。特に、中途採用者とコミュニティを通じてどうインタラクションを生み出せるかななんて思ったり・・・。

もし、コミュニティのチャレンジ、面白そうだなと思ったりしていただいた方、ぜひ情報交換しましょう。いや、助けてください笑


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