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『電子頭脳おばあさん』(1962)【この映画に注目!】

チェコの巨匠、イジー・トルンカが描いたSFホラー。

私はてっきり、序盤に出て来た本当のおばあちゃん
“電子頭脳おばあさん”だとばかり思っていて(笑)、

「おぉ…、実に精巧に造られたロボットだな!
これが未来世紀におけるディストピアの科学力というヤツか…。
危険な吊り橋を渡らせたり、女の子の大事なボールを傘で打ち飛ばしたり、
あげくは不気味な無機質空間へ送り込んだり…。
なるほど、冷徹な機械人間の為せる業だな。恐ろしや…!」

と勝手に勘違いをして、後半に本物の“電子頭脳おばあさん”が
登場するまでの間、筋違いで歪んだ楽しみ方をしていたのだ。(笑)


そして、そこからである。

電子頭脳おばあさんが炸裂させるマシーンワールドの狂気は、
冷徹な機械である所以を存分に見せ付けてくれた。
そしてこの先に待ち受ける、さらなる恐怖と絶望の到来を、
否応なしに予感させるのだった。
さて、結末や如何に…!?☆

「お話の時間です」

…… ←←←コワイヨ…!

しかし、同監督の遺作『手』よりは、まだ希望があるから良いよね。♪

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