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『月世界征服』(1950)【この映画に注目!】

―――月面戦隊、爆誕!!☆(笑)

赤 = バーンズ(事業家)
黄 = セイヤー(将軍)
青 = カーグレイブス(博士)
緑 = スウィーニー(無線技師)

『月世界旅行』(1902)、『月世界の女』(1929)ときて、
ようやく現実味を帯びてきた、月世界描写

この時点で、ボストーク1号から10年以上前だけど、
人類がまだ見ぬ青い地球の姿が映し出され、
宇宙へのロマンを掻き立ててくれる。

「戦争は始まっている。我々も手を打たねば…!」

月面で、最初にミサイル基地を配備した者が
世界を制するのだ!
―――S・D・I! S・D・I!☆

何しろ“月に行く”なんてのが、まだまだ
絵空事の域だった時代。
スポンサーを募った席でも、物笑いのタネにされる始末。

初心者用レッスンとして用意された、
ウッドペッカー主演のプレゼンアニメが楽しい。♪

かくして、笛3回吹いたら飛んで来て人型に変形しそうな
ロケットが無事完成。☆(笑)

燃料ロケットエンジンではなく、原子力ロケット
それも核熱ロケットじゃなくて、蒸気機関推進!?

「神と合衆国の名のもと、ここに月の領有を宣言する!」

←何か『アギーレ/神の怒り』の虚しさを思い出したぞ。(笑)

ところが、着陸時の失敗で燃料を使い過ぎて、
帰還の際の重量がオーバー
機体を僅かでも軽くするために、月面にガンガン不法投棄!

この絵面が可笑しいんだけど、命掛かってるからもう必死。☆

そして、地球のスタッフが無線で伝えた計算の結果は…

「月の引力圏を出るために、
あと50kg減が必要」

…さあ、どうする?どうなる!?

『2001年宇宙の旅』の源流という事だけど、物語的には
『ゼロ・グラビティ』『オデッセイ』辺りだね。
いや、それらに決して引けを取らない、素晴らしい作品。♪

This is the end of the beginning…!


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