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『グルメホラー 血まみれ海岸・人喰いクラブ/地獄のシオマネキ・カニ味噌のしたたり』『地獄のシオマネキ 巨大蟹のしたたり』(1980)【この映画に注目!】

―――喰われるか!? 喰い倒れるか!?

…この邦題、あの『死霊の盆踊り』と同じ人が
タモリ倶楽部の企画で付けたのだとか。
なるほどの妙ですな。

「プロのカニ俳優たち」?スゴイねぇ。
養成所みたいなトコで育成されてるワケでしょ?
需要があるんだね。この世にはまだまだ知られざる
カニ映画がたくさん存在してるんだなぁ。

撮影が終わったらまさか、「スタッフが美味しく頂きました」
とかじゃないだろうな…。☆

「コンピューター制御の巨大ガニ」?
1984年版『ゴジラ』のサイボットゴジラみたいなモン?
あれも全くアレだったけどねぇ(笑)
ていうか「グワォーーーッ!」って吼えるのかカニ。☆

そんな潤沢な予算があるなら、残り8本の脚もワラワラ動くようにして、
下にシャシー付けて移動可能にすれば
かなりイイ線いってたと思うんだけど。
こんな酷評を受ける事も無かったろうに。(笑)

皆さんがおっしゃってる様に、襲われるというより、
勝手にパニくって自滅するパターンがほとんど。
バンジョー弾きのおっちゃんも凄絶だったけど、
カニ博士の雄々しき散り様にはもう、涙を禁じ得ない…。

1950年代の怪奇植物映画で、動かないツタを演者が自分で
体に巻き付けて苦しみもがく、アレを観てるような感じだね。(笑)

時代は1980年代に突入したというのに、やってる事は
1950年代にバート・I・ゴードン監督が量産した巨大生物映画とか、
あの辺と全く変わらないという。

この映画いちばんのショックシーンは、ハイチ人青年が暗闇で遭遇した
「―――ハァイ!!☆」
だった。
巨大ガニの足が天井を突き破った時よりビックリしたぞ。(笑)

あと、序盤で主人公の青年が、ビールジョッキ2つを乗せた盆を
片手で持ったまま、オバちゃんとクルクルッと一回転半するトコが
何気にスゴイと思った。♪

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