『激殺!邪道拳』(1977)【この映画に注目!】
―――山下タダシ vs ボロやん!
―――千葉真一 vs 鹿村泰祥!
電気責め + 薬物中毒が生み出した、
電光石火の拳が唸りを上げる!!
…ぐっはぁ、何じゃこの濃いィさは…!?
『殺人拳』や『地獄拳』程度で喜んで
満足していた自分が恥ずかしい。☆
稲妻の如き必殺拳を体得すべく、千葉は
『ロッキー・ホラー・ショー』のフルター博士みたいな
ボンテージに身を包み、全身に強力な電流をビリビリ流して、
「―――ハッ、シッ、シッ!
フシュ!フシュ!フシューッ!!」
と自虐の苦痛に耐えながら、まるで
『エクソシスト』で悪霊に憑依されたみたいに、
激しくシャドウするのだ。☆(←ただのケイレンとも言う)
最初見た時は、何が起こってるのか
サッパリ理解できんかったぞ。(笑)
その苦痛を耐え抜くためにヤクを常用、
ジャンキーファイターと化す千葉。
見るからに不健康な青いカオで、ヤクを喰って
クチの周りを粉まみれにしながら、敵と闘うのだ!
かのブルース・リーも、過剰な電トレと薬の服用で
死を早めた事を考えると、何か鬼気迫るモノを感じるね…。
当時14歳のピーター・チャンが、
千葉ちゃんを慕い、強さに憧れる少年役で出てるんだけど、
何だかBLの方向を匂わせてしまう可愛さ。♪
最後のアレが、もう最高でね…。☆
そっち系の需要見込んでるよな!(笑)
山下タダシと鹿村さんの濃いィさは、もう言うに及ばず!
ずぅっと見てても飽きない。♪
…ラストはもう、唖然。呆然。
「―――何じぁそりぁああ!?」
と、千葉の心の叫びが聞こえてくる。
無情。非情。救い様の無い不条理エンド。
もう、何もかもが素晴らしい。
時系列がグチャグチャで分かりにくく、注意が必要だけど、
そんな些細な事が最早どうでも良くなるほど、
ただひたすらに素晴らしい。☆(笑)
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