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『ラスト・ブレス』(2011)【この映画に注目!】

低予算製作の隠れた秀作。
知られずに埋もれているのは惜しい!

1936年ボルチモア
不老不病の新薬を開発したカミンスキー博士
その薬は、飲むと死んでしまう。☆
(←え?)

薬を飲んで死ぬ人間から、試験管に採取した“最期の息”
これこそが、秘薬
それを吸った人間は、いかなる病気の末期症状であろうと完治し、
永遠に不老不病となるのだ。(不死ではない)

つまり、
「誰かを死から救うために、誰かに死んでもらう必要がある」
という、呪われた罪な薬。

まだ不完全だったこの薬で、自らの“息”を採取して死んだ
カミンスキー博士。
それを封じた木箱が、時代を経て流れ流れて、
ガンで余命宣告を受けたアンティーク店経営者の女性・
スーザンの元に…。

と、ここまでのオープニング映像が実に見事な演出。
キッチリと丁寧に作られている。

序盤の、死の絶望から解放されてイヤッホゥ!♪な
スーザンの活っき活きした変貌ぶりに始まり、
前半から後半へかけての、秘薬をめぐって展開するミステリー、
サスペンスが秀逸。
そして終盤は一気に、『処刑軍団ザップ』を思わせる、
キチガイ集団殺戮パニックホラーへと突入するのだ。☆

そして、あのラスト…!
低予算製作としては、かなり良い作品ではないだろうか。

『危険な遊び』を観た直後だったせいか、登場人物のひとりコリンズが
オヤジに成長したカルキンに見えて仕方なかった(笑)

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