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『美女と野獣』(1946)【この映画に注目!】

『美女と野獣』実写版、鑑賞その1。
1946年・フランス。

終戦直後の時代に、特殊効果は一切無しで、
野獣が住む怪奇な城の幻想世界を見事に作り上げているね。
ダークファンタジーというか、ゴシックホラー。

パテ盛り(?)された役者が演じてる陶像の顔が
動いてる様子なんかを見ると、我々の世代は
どうしてもハナ肇を思い出す。(笑)

本作が一番、原作に近いのかな?
シンデレラの如く、姉二人にコキ使われるヒロイン、ベル。

演じるは、歴代ベルの中でも随一の美しさと評判の高い、
ジョゼット・デイ。♪

後の映像化作品と比較すると、本作でのベルは慎ましく
か弱い女性として描かれている。
自分の運命を悲観し、涙を流す。
その涙も、宝石になってしまうという…。
どんだけ乙女メルヘンやねん(笑)

いっぽう野獣の方も、割と紳士的。
こんなんで、ホントに愛が芽生えるの?って感じの
二人だったけど…、
うん、やっぱり少々疑問。(笑)

野獣が呪いを受けるキッカケが
あまり詳しく触れられていないのもあって、
ラストはちょっと解釈に戸惑う。

勿論、ハッピーエンドとなるワケだけど、
何じゃソリャ?な無理くそ感が拭えない。
投げっぱなトコも含めて、ある意味
本作が一番ファンタジーしてるかも?

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