『新しい鉄』(1956)【この映画に注目!】
『ウルトラセブン』でも始まるのかと思った。☆(笑)
八幡製鉄所の産業PR映画。
戦後の経済成長を支えた、新しい鉄 = 薄板。
さらにその薄板にメッキ加工を施した、
ブリキ、トタン、ボンデ鋼板、珪素鋼板。
我々に身近な製品となってきた自動車、洗濯機、缶詰など、
用途に応じた様々な製造工程を紹介していく。
60年前ながら、現在とほぼ変わらない製法で、
我々の生活を支えてきてくれた鉄。
この映画で特筆すべきは、何と言ってもその、
不穏な危機感を煽るパワフルなBGM。そして映像。
様々な用途を終えて堆積した、錆び付いたスクラップの山。
70~80年代の、ACのCM広告を思わせる恐怖感。
ドォーン!と爆発音の響く中、真っ赤に灼けた
ドロドロの鉄が、工場のラインを走る。
人間など、触れただけで消し炭から煙となるだろう。
まるで60年代の特撮モノ。
この時代特有の、必要以上にパワーをアピールした作り。
トラウマ級!!☆
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