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『チコタン ぼくのおよめさん』(1971)【この映画に注目!】
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あのトラウマ合掌曲のアニメが、この21世紀に
4Kリマスタリングされ、数十年の時を経て、
まさか映画館で上映される事になろうとは…!
(2021年・岡本忠成監督特集上映)
この曲は、「悲しむ」だとか、そんなヤワで悠長な感情に
浸る隙など与えてはくれない。
ただただ、「唖然」「呆然」。それのみだ。☆
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それは、あの最終・第5楽章。
うねる様なマイナー調の旋律が哀しくも美しい…。
さらには、悲痛極まる叫びにも似たそれが容赦無く
押し寄せ、畳み掛け、聴く者の身を凍り付かせる…!
自分も、小学校5年生時の学習発表会で合唱したのだが、
難易度は結構高い方だと思う。
我々素人のガキンチョ連中に、あの
西六郷少年少女合唱団のクオリティを求めるのは、
少々酷というものだ。
大人社会の理不尽に翻弄され、打ちのめされた
小学生の主人公が、この後、いかなる人生を
歩んでいく事になるのか…?
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この曲を世に送り出した、
作詞・蓬莱泰三先生と、
作曲・南安雄先生の思いとは?
この曲を生徒に合唱させた、わが母校をはじめとした
各地の小学校教師の意図は?
学習発表会でコレを聴いた、
保護者、来賓方々の胸中は?
大人達への、警告・啓発なのか。
子供達への、社会の理不尽に立ち向かえる
強い人間になれ!というエールなのか…。☆
コレが今回の特集上映のトップバッターだもんねぇ。
映画館へ観に来た方々の不安な胸中、
察するに余りある。(笑)
「エビ・カニ・タコ専売で日本一の鮮魚店を目指す!」
←などと、70年代当時なら、子供の戯言と一笑に附されて
いた様な構想も、現在の進化したマーケティングにおいては
現実味もあるかな。
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