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98.安心感が人を成長させる

大谷翔平選手がMLBで二度目のMVPとなりました。

しかも、二度とも満票での選出は史上初の快挙だそうです。

大谷翔平選手は、日本人のプロスポーツ界の中で、もっとも飛翔している選手だといっていいでしょう。

彼の活躍が、これからも日本を活気づけてくれるはずです。

とはいえ、大谷選手は彼の力のみで、ここまで飛躍できたわけではありません。

やはり、大谷選手を影で支えた家族の存在が大きかったのではないかと思います。

大谷選手に限らず、プロスポーツ界で成功している選手の背後には、必ずといっていいほど家族の支援があります。

大谷選手と同じく、今年からMLBのボストン・レッドソックスで活躍している吉田正尚選手も、家族からの温かい支援があったという記事を読んだことがあります。

プロスポーツ選手は、若いうちから社会人として生きていかなければならないので、精神的な部分での成熟が必要であり、そういった精神的な成熟には家族の支援が欠かせないといっていいしょう。

逆にいえば、そういった支援があるからこそ精神的な成長を早めることができるのかもしれません。

支援してくれる家族がいるからこそ、自分の視点だけでなく家族の視点で物事を考えることができるようになるため、その結果、若い年齢でも精神的に大人になれるのでしょう。

では、具体的に家族はどういった支援をすればいいのでしょうか。

支援には様々なことがあると思いますが、そのなかでも一番重要なのが、支援する側もされる側も、一緒になって同じ方向を向くということなのだと思います。

子どもの気持ちと親の気持ちが一致できるようになってはじめて、本当の支援ができるようになるのではないかと思います。

そういった思いの一致感が、支援される側の子の精神を成熟させるのではないかと思います。

もちろん、支援を受ける側が主人公となります。

なので、支援する大人の側が、子の気持ちを尊重し寄り添ってあげることが大切であり、それさえできれば、両者が同じ方向を向けるようになると思います。

子どもにとって重要なのは、支援されているという安心感を得ることです。

そういった安心感を持つことができれば、子はのびのびと自分自身に集中できるようになっていくものです。

しかし、支援する側とされる側に齟齬があったりすると、される側は不安な気持ちを持つことになり、自分自身に集中することができなくなってしまいます。

自分自身に集中できないということは、今すべきことが疎かになってしまうということであり、当然、いい結果を生み出すことができなくなってしまいます。

そして、いい結果を出すことができない状態が続くと、今度は自分自身に対する自信を失ってしまうことになってしまいます。

つまり、支援される側とする側が、同じ方向を向くことができるかどうかの違いだけで、得られる結果が大きく変わっていってしまうものなのです。

人は、今に集中できるようになるだけで、最大限の力を発揮できるようにななるものです。

このため、安心して生きられるという環境をつくって貰うことができれば、誰でも自分自身に集中できるようになるため、結果が出るようになるのは当然のことといっていいでしょう。

しかも、人は安心して自分に集中できる環境をつくって貰えると、自然と感謝の気持ちが湧いてくるものであり、そういった気持ちが人を成熟させます。

また自分に集中できることが素晴らしいことだと知ることができると、今度は、他者にも同じような環境をつくってあげたいと思うようになるものであり、支援を受けた子が大人になったときに、自分と同じよいうな環境をつくってあげたいと思うようになっていくものです。

大谷選手が、小学生に野球のグローブを寄付したのは、自分が受けた支援を今度は次の世代に繋げていきたいという思いがあったからなのだと思います。

大谷選手が、両親や家族から受けた支援が、今度は大谷選手が支援する側にとして引き継がれたといっていいでしょう。

子ども時代や思春期に受けた支援の経験は一生残るものであり、後の人格形成に大きな影響を与えることになります。

同じ方向を向いてくれて安心感を与えてくれる人が、一人でもいるだけで、それが生きる勇気となって、その後の人生を実りあるものにしてくれるものです。

どんなときでも何があっても大丈夫であるということを指し示してくれる人がいるだけで、人は自分自身を生きていけるようになっていくものです。

生きていく上で大切なことは、「安心感の中で生きられる」ということであり、そういった安心感によって自分に集中できるようになれば、自分自身を生きられるようになっていきます。

そういった意味でも、支援する側が文字通り、大人にならないといけないといけません。

大人とは、気持ちに余裕があって安心感を感じさせてくれる存在です。

そういった大人が増えれば増えるほど、子どもが自分に集中することができるようになってのびのびと生きていけるようになることでしょう。

もちろん、誰もが大谷選手や吉田選手のようになるわけではありません。

しかし、人は支援を受けた経験によって、自分自身を築く力を身に付けることができます。

この自分自身を築く力を身に付けることができれば、それが十分な支援となるものであり、そうやって得られた経験が、次の世代に受け継がれていきます。

そのためにも、大人が子どもと同じ目線に立って同じ方向を向いてあげられる余裕を持てるようになることが大切だったりします。

とはいえ、現在の日本人があらゆる分野で活躍できているのは、こういった環境作りがすでにできているということもできます。

なので、現在の我々がすべきことは、これからも子どもがのびのびと育ち、自分に集中できるような安心感のある社会をつくっていくことです。

利他は利己に繋がります。

大人が今の子どもに安心感を与えることができれば、その子供たちがいずれ様々な方面で活躍し、我々を楽しませてくれることでしょう。

そんな時代がいずれやってくることでしょう。

大谷選手は、そういった意味でも現代の日本のいいお手本になっていると思います。

日本人がMLBで2度も満票でMVPを獲るという快挙を成し遂げたのです。

こういったことを成し遂げるまで、我々は成長できています。

大谷選手の活躍は、これまでの日本人が創ってきた安心感のある社会があったからこそなのです。

そういった意味でも、今以上に誰もが安心して生きていける社会を生み出すことが我々の使命なのかもしれません。

子どもが安心感の中でのびのびと育つ社会をつくることができれば、世界は必ず平和になることでしょう。

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