幸せは今を愛して生きること

今という瞬間を丁寧に過ごすということは、今という瞬間を愛することでもある。

丁寧さの根幹には、愛が存在する。

愛する人と接するとき丁寧な振る舞いをするように、丁寧な行為の陰には愛が存在する。

あるいは丁寧さを心掛けるということは、行為を通じて目の前の対象に愛の意識を注ぐことでもある。

そういった愛の気持ちが自分自身を変えるし、自分が創り出す現象の質を向上させる。

そして、丁寧さを通じて愛を表現し続けていくと、やがて幸せを感じられるようになっていく。

そこで毎瞬毎瞬を丁寧に行うことができるようになれば、生活全般で幸せを感じて生きていけるようになるだろう。

もちろん、生活のすべての行為を丁寧に行うことは難しい。

しかし、丁寧さを心掛けようとする思いを持って、日々を過ごせるようになれば、少しづつ愛に溢れた生活ができるようになり、理想の生活に近づいてけるようになる。

丁寧さを意識して生活すれば、1か月後、3か月後、半年後と徐々に変化している自分に気づけるようになる。

丁寧さは、今を大切にさせる。

人は今を大切にして生きられるようになると、喜びを感じられるようになるものであり、そういった喜びが幸せの気持ちを拡大させていく。

だから、丁寧さを意識して生活するようになれば、人は自然な形で幸せになることができる。

丁寧な行為には、気づきが伴う。

気づきは行為に深みを与えるものであり、深みのある行為は愛のある行為と言い換えることができる。

身近なところから気づきを重ねていけば、視野を広げつつ人生に深みを得られるようになっていく。

そうやって愛の深度を深めて生きていけば、人生のもつれを解きほぐすことができるようになり、自由に生きていけるようになるだろう。

愛とは、喜びであると同時に許しでもあるから、愛の深度を深めれば自然と許しが起き、心に負荷の掛かるような思いを手放せるようになって自由を感じられるようになる。

自由を感じて生きられるようになると、ますます今に集中できるようになって丁寧に過ごす時間が増えていく。

急いでいると、大切なことを取り逃がす。

急いでいると一つひとつの行為の中に潜んでいる、ちょっとした気づきを取り逃がしてしまうから、行為に深みを与えることができない。

しかし、腹を据えて丁寧にやることを意識すれば、小さな気づきを積み重ねていくことができ、そういった気づきによって行為の質を上げていくことができるだろう。

行為の質が上がっていけば、当然、そこに愛が出現する。

愛を持ってひとつ一つと向き合えば行為そのものが心地よくなり、目の前の対象と心を合わせることができるようになるだろう。

丁寧に行うことは、目の前の対象と心を通わせることであり、愛の感情を育むことである。

幸せは、今という瞬間を愛せるようになると感じられる。

丁寧さを意識すれば、どんなときでも今という瞬間とひとつとなって、愛を注ぐことができるようになり、幸せを実感して生きていけるようになっていく。

今を愛して生きるには、丁寧な行為が欠かせない。

丁寧さが、幸せと自由と喜びを体現させてくれる。

丁寧に目の前の物事に向き合う人が増えていけば、この世界のあり方に変化が起こることだろう。

そういった世の中を我々の手で創造していく。