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終わりのない出会い

人と深くかかわった後は、たとえ直接顔を合わせることがなくなっても、何度も、その人について、その人と自分が出会ったことの意味について、考えを巡らすことになる。そして、生きている限り、心に残された記憶は、何度も塗り変えられる。思い出すたびに、前には気づかなかったことを新しく発見して、私たちは、その人と出会い直すことになるからだ。

『高等学校標準現代文』第一学習社

現代文の教科書に掲載されていたエッセイ『終わりのない出会い』から抜粋しています。当時から改訂されているので、今の教科書にはもう載っていないかもしれません。

大切なことはいつも、後になってからわかる

これをとても綺麗な文章で書き表してくれています。受けた言葉や施しの意味に直ぐには気付けなくても、立場が変わったり、経験を重ねていくうちに少しずつ領得に至ることがあります。それをここでは「出会い直す」と表現していて、綺麗な表現だなあと思いました。

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