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【夜遅くに出歩かない方が良い!?】台湾の知られざる旧暦7月「鬼月」の過ごし方と「中元節」について!

こんにちはARCHです!

突然ですが皆さん、台湾では新暦と旧暦(農暦)の2種類の暦が用いられているのをご存じでしょうか?

例えば、「お正月」といえば日本では1月1日です。台湾でも新暦の1月1日に軽くお祝いはしますが、台湾でメインとなるお正月時期は旧暦の時期で、だいたい一月下旬~二月中旬(年によって異なる)というように日本の時期とはズレがあります!

そんな旧暦も用いる台湾では、旧暦7月が「鬼月」とされています。なんだか恐ろしい名前のこの時期には、なんと地獄の門が開いて鬼が出て来るのです!

そんな鬼月の時期にはタブー行為もあるそうで、「知らず知らずのうちにタブー行為を犯してしまっているかもしれない」としたらちょっと怖いですよね..

そんな事態を避けるためにも、ぜひ本記事を参考にしていただけたらなと思います!

では早速見ていきましょう!



鬼月って何?

旧暦の七月は「鬼月(Guǐyuè)」と言われています。
これは旧暦の7月1日に台湾各地の廟で鬼門(地獄の門)が開き、霊/お化けである鬼(グエイ)が出て来ることに由来します。日本で一般でイメージされる「鬼」とは違うのです。

地獄の門が開くのは日本でいうお盆にご先祖様が帰ってくるというようなイメージに近いかもしれません。
しかし、その鬼は決してご先祖様だけではありません。

鬼の中には「好兄弟(Hǎoxiōngdì)」というもともとは死者の魂でしたが、供養してもらえず仕方なく「鬼(グエイ)」になってしまった存在がいます。中国語で良いことを表す「好」の文字はついていても、彼らは飢えていて危険な存在だと言われています。

鬼月に避けるべきと言われていること

そんな「好兄弟」が彷徨う月だからこそ、避けるべきと言われていることがいくつかあります。

  • 海や水辺の近くに行くこと

  • 夜遅くまで外に残っていて早く帰らないこと

  • 夜に写真を撮ること

  • 虫を叩いたり殺すこと(好兄弟の生まれ変わりである可能性)

  • 開業・開店・転職

  • 結婚などおめでたいことを行うこと

などがあります。
夜や水は避けるべき内容が多い印象ですね。
ちなみに住んでいる街によってもタブーが少しずつ違うとか。


中元節と普渡

ここまでを見ていくと、ただただ怖くてなす術がないように思えます。
しかし、ご安心あれ!身を守る方法はあります!

それは、「普渡(Pǔdù)」というお供え儀式を好兄弟たちに対してするというものです!!

こんな感じでお供えがされています

銀行もその他あらゆるお店も、果物やお菓子など様々な食べ物を外に並べて、その横で「お金を送る」という意味で紙幣を燃やしたりして好兄弟たちに満足してもらいます。
また、好兄弟が顔を洗うための水など見かけられるもの全てには意味があります。

このような準備をすることで先祖と無縁仏の霊を祀り、彼らが人に対して危害を与えるリスクを減らすことを祈るのです。

特に旧暦の7月15日はあの世の門が大きく開かれるので「中元節」となっており、この日に先祖や無縁仏の霊を祭る「普渡」が行われます。普渡自体は旧暦七月であればいつでも行えるので、中元節に行われる普渡を特に「中元普渡」と言うこともあります。

ちなみに2024年の中元節は8月18日日曜日となっています!

そして旧暦の7月30日に地獄の門が閉まり、鬼月が終わります。


中元節の有意義な過ごし方

一見怖く感じてしまうかもしれないこの旧暦七月。
しかし、せっかくの日本にはない文化ですから有意義に過ごしたい!
ここではいくつかの旧暦七月の過ごし方をご紹介します!

過ごし方その一 街を巡ってみる
街を歩いていたらかなりの場所で普渡のお供えが見かけられるのではないかなと思います。そのそれぞれのお供えにはどのような意味があるかを探求してみるのも面白いかも?!

過ごし方その二 買い物
この時期はそのお供えのためもあり、スーパーなどでは中元節セールというように安売りされる時期にもなっているので、このタイミングで買い物をするのも良いと思われます!

過ごし方その三 中元節祭り
基隆市の「鶏籠中元祭」や屏東県の恆春、宜蘭県の頭城で行われる「搶孤」は中元節祭りの大切な行事となっています!

詳しくは以下のサイトを参考にしてみて下さい!


おわりに

いかがでしたでしょうか?
旧暦という日本人にはなかなか馴染みのないものではありますが、台湾では実は旧暦7月にこのような「鬼月」の文化があります。

この時期に街でよく見かけるあの光景には、実はこのような文化が関係しています。ぜひ街を歩き回ってみて日本のお盆ともまた少し違った文化を感じてみてください!

この記事がまた一歩台湾が身近になるようなものになれば幸いです!

最後までお読みいただきありがとうございました!

執筆:Eito、サムネイル:Natsumi

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