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【リバース1999】自称世界一わかるキャラクターの元ネタ考察&解説まとめ【随時更新予定】


まずこのゲームではキャラクターを展示物として表現しており、UTTUというカタログに記載されている。理由は価値がある人間は芸術品だからだそうです。

キャラクターの設定についてだが、キャラクター一人につき元ネタは一つだけではなく複数存在する。
【本源】はキャラクターのルーツに関するもの
【ミディアム】は中媒のこと(簡単に言えば調味料とか部品とか)
”ご飯”で例えるなら、【本源】は”お米”【ミディアム】は”水”ということになる。

・サイズは縦✕高✕奥行きをヤード法で表している。
ソネットのサイズは[62 63/64 × 29 13/16 × 8 17/64インチ]だがら
計算式で表すと――
身長:2.54✕(62+63✕1÷64)=159.98cm
幅:2.54✕(29+13×1÷16)=75.72cm
奥行:2.54×(8+17×1÷64)=20.99cm
(奥行きは足のサイズかもしれない)

下記URLの中国サイトではキャラのサイズを自動計算してくれているので、知りたい方はそちらで見てください。

・展示年数は年齢、展示開始日は元となる人物や関連する記念日だったりする。展示された年代と展示開始日は関係性がない可能性があり。



下記に元ネタをまとめていくが個人的な備忘録なのものなので、かなり雑に記載しています。詳細がわかったものから随時個別に記事を作っていきます。


【星6】

・リーリャ

【ミディアム】ウォッカ=旧ソビエト連邦
【本源】空飛ぶホウキ=航空機
【展示開始日】11月14日 =彼女の誕生日のテキストからソ連航空機だと
             思われるがどの機体か不明
【TIPS】
名前や服装などの元ネタはソ連のエースパイロット:リディア・リトヴァク
乗っているホウキ『レッド38』は『バレンツ海のメス』事件をおこした、
ソ連戦闘機Su-27 機体番号36 通称イビル・アイのネタが設定に多く盛られている。

・サザビー

名前の元ネタ=オークションハウス:サザビーズ
服装の元ネタ=エリザベス1世(真珠を愛した女王)
テュポーン人形=ミッキーマウスorオズワルド・ラッキー・ラビット
【ミディアム】エメラルド=エメラルド・タブレット
【本源】ポーション=ポーツマス文書
【展示開始日】4月15日=???
[TIPS]
サザビーの錬金術師要素について――
1936年にサザビーズからポーツマス文書というアイザック・ニュートンの錬金術関係の本が出典されている。
ポーツマス文書の中にはニュートン英訳のエメラルド・タブレットがあり、錬金術師に於ける聖書でもあるエメラルド・タブレットを作ったのは最初の錬金術師ヘルメス・トリスメギストス。
彼は商人の神ヘルメースと同一神であり、ゼウス(ジュピター)と共にテュポーンと戦います。
この事からサザビーには錬金術師に纏わる著名人から神の要素が習合された存在といえる。

・エターニティ

【本源】
シャコガイの不変=不変の美を持ち真珠を象徴とするアプロディーテ
神秘学道具の押し売り=裸の王様→童話
【ミディアム】
青い血=カブトガニ/白人貴族/結核
【展示開始日】
20世紀90年代=チチュウカイベニクラゲの不死のメカニズム発見時期
【展示場】
エクセター町から米州各地で活躍=結核によるサイコパニック
【TIPS】

ミディアムの青い血液は結核関連だと思われる。
結核罹患者の吐く血は静脈のものなので青い。
また結核の検査に用いられるカブトガニの血も青い。

そして文化1は結核にまつわる奇談、『マーシーブラウン吸血鬼事件』が大元のルーツであるが、青い血液の上に大きな貝が覆っているという内容から、泡から産まれ貝に乗ったヴィーナス=アプロディーテが関係していると考えられる。

これは『コリントの花嫁』と関連性があり、吸血鬼の少女がヴィーナスの呪いを受けて蘇るという話があるので、つまり文化1は『マーシーブラウン吸血鬼事件』と『コリントの花嫁』の物語がミキシングされた文章であることが解る。



・ナイト

【ミディアム】無名の血=不在の騎士
【本源】騎士の魂 =デュランダル
    騎士の技量=ローランの歌
【TIPS】
大本の元ネタはローランの歌。彼が持っているデュランダルは2つ説があり、天使から直接もらうパターンとユトムンダスと云う巨人から奪うパターンがあるが、ナイトの設定にはどちらの説も加えられている。
ミディアムの無名の血は、イタロ・カルヴィーノ著:不在の騎士
こちらもシャルルマーニュ伝説が元ネタになっており、主人公のアジルールフォは中身のない鎧で、肉体を持たない意志だけの騎士。正義感が強くユーモアな性格などナイトと類似点は多い。


・ドルーヴィスⅢ

【ミディアム】樹木=ヤドリギ
【本源】ワンド制作=ドルイド司祭

【TIPS】
彼女はウェアーハウザーのご令嬢であるが、ウェアーハウザーという林業を営んでいる会社は実在している。しかし火事の事件については調べることができず。
彼女の名前のドルーヴィス(Druvis)ですが、これはドルイド(Druid)の語源となっている"オークを知る者(dru-vid-s)から。
また彼女が姿を変えるシーンがあるが、三日月とヤドリギの冠を付け、ワンドが金色へと変わっている。これはケルト人のドルイド司祭の格好に合致する。

ドルイド達が崇めるケルト神話の女神ダヌ/アヌが元になっていると考えられ、かの神は草木の成長を促進する能力や、心が不安定になりやすいという性質がある。
女神ダヌ/アヌは戦争の神モリガンと同一神とされているが、炎の女神ブリギッテとも同一神とされている。
(髪色が赤毛になったのはブリギッテの神性を宿したからだと思われる。)
つまり話をまとめると、彼女は女神ダヌをルーツにしているが、心がネガティブに傾いている時は戦争の神モリガンとして神性が強くなる。
だが4章にて仲間のために戦うと意志を決めた時は、心がポジティブに傾いたことで守護の神ブリギッテとして神性が強くなったのだと考えました。

・メディスンポケット

【本源】ベル=ビーグル
ミディアム】治験体質=自己実験
【TIPS】
1930年にユタ州にてビーグルプロジェクトが始まり、実験用のビーグルの繁殖が開始された。
ビーグルは多産で大人しく従順なため実験用の90%以上がビーグル犬と言われている。
彼の出身や行動からして大本の元ネタはビーグル犬と思われる。

・ピクルス

【本源】犬哲主義=犬儒学/ディオゲネス
【ミディアム】哲学的思想=ニヒリズム/ニーチェ
【Tips】
子犬が原因で死んでしまった父親を持つニーチェと、犬のように生きたギリシアの哲学家ディオゲネスと大きな接点がある。


・トゥースフェアリ-

【ミディアム】エナメル質(歯)=カニングフォーク/魔女のボトル
              /ビディ・アーリー
【本源】歯の妖精育成=鎮痛剤
【ユーディモ】チドリ=トロキラス
【展示場】カニングフォーク関係?
【誕生日】国家医師助手の日?
歌や歯の収集などから中世の白魔女と関連性があると推測。
その中でもアイルランドの白魔女『ビディ・アーリー』との接点が多い。
彼女はアイルランド語で”歯”を意味する”フィークル”という村でハーブを用いた民間療法を行っておりました。

彼女は女神ダヌの子孫と言われており、妖精と会話することが出来たという神話があります。
また彼女は肌見放さず持っていた”ボトル”を医療を行う前に水晶のように見つめていたとされ、その”ボトル”は彼女の死んだ息子が妖精から貰らい母親に贈った物だと言われております。

これらのことから【歯、ボトル、医師、妖精】など『トゥースフェアリー』の特徴と関連性があるため『ビディ・アーリー』がルーツにあるのではないかと考えました。



・ジェシカ

見た目の大元のルーツはケンタウロス界1の美女『ヒュロノメ』が元になっていると思われます。
ジェシカは鹿と人間の半人半獣で、下半身が馬になっているケンタウロスとはやや相違点があるものの、『ヒュロノメ』はカールした髪に、バラや菫や白百合を絡ませて編んでいるという逸話があり、これらの花は彼女の洞察2の髪飾りと合致しているので関連性があると思わます。

次に気になるのが、彼女の耳についているタグに『チェンジリング』と書かれているのですが、これは彼女の別名でもあります。

『チェンジリング』とはヨーロッパに伝わる伝承で『取替子』を意味しています。
取り替え子とは、主に妖精やトロールが人間の子供を誘拐して、人間に似せて作った超自然的な存在と言われております。

動画に出てくるジェシカの姿が普通の人間に見えることから、おそらく劇中で”なにか”があって、ケンタウロスのような半人半獣の存在に”取り替え”られるのではないかと予想しています。

そして更に『チェンジリング』という映画があり、これもジェシカと関連しているのではないかと思いました。

これは1928年に起こったゴードン・ノースコット事件という実話を元に制作された映画で、ロサンゼルスで起こった誘拐事件が元になっています。
ことのあらすじはウォルターという少年がとある日行方不明になってしまうのですが半年立っても見つからず、ロサンゼルス市警は事件を有耶無耶にするため、関係のない少年を母親に引き渡し事件を終幕させようとします。

当然、明らかに自分の子供ではない少年を渡された母親は警察を非難しますが、それが警察の癪に障り彼女は”精神病棟”へと送られてしまうというお話です。

この映画とジェシカに関係しそうなのは”精神病棟”というワードです。
彼女の体には精神患者用の拘束ベルトらしきものが幾つも付けられていることから何かしらの関連性が出てくるのではないかと思います。


【星5】

・コーンブルメ

【本源】ボイスキャッチャー=シュタージ
ミディアム】ヤグルマギク=ドイツの右派組織(反ユダヤ団体/ナチス/シュタージ)
彼女のルーツになっているのはナチスをはじめシュタージや反ユダヤ団体に抵抗をした人々が元ネタになっていると考えられる。
持っている本=ベルトルト・ブレヒトの詩集
文化3=ラジオ・グラスノスチ
台詞(衣装)=ユダヤ人の救世主


・パミエ

【本源】法定の審判=教皇ヴェネディクト12世/女神ディケー
【ミディアム】律法=ハンムラビ法典/太陽神シャマシュ
悪霊はシャマシュに取り憑いていた冥界の神エンメシャラ
誕生日:10月10日は死刑廃止デー

【Tips】
名前の元になっているパミエ協会の司祭だった教皇ヴェネディクト12世が大本のルーツになっていそう。
剣と天秤は裁判所の象徴にもなっているテミスか、その娘であるディケーに関連していそう。
彼女のハンブラビの剣だが、ハンブラビに法典を授けた正義と太陽の神シャマシュにルーツがありそう。
かの神がもつ剣はノコギリのようなものだったことから彼女のフランベルジュと合致。
肩に乗っている悪霊は、シャマシュの肩に取り憑いた冥界神エンメシェラ。

・バルーンパーティ

【本源】岩盤の遺物[岩]   =????
    スケルトンバルーン=????
【ミディアム】ヘリウム=????
【TIPS】大本の元ネタ
ゲルハルト・ドーマクという細菌学者の娘が連鎖球菌に罹り、腕を切除しなければならない事態になったがドーマクはサルファ剤を作成し治療を行うことが出来た。
名前のバルーンパーティは連鎖球菌の事だと思われる。

・ジェイミー

彼女はいかにもスプラッター映画で最後まで生き残ってそうな「ファイナル・ガール」役に相応しい見た目をしています。

彼女は女優のように思えますが、学校で監督科というのを専攻しているようです。
彼女のビジュの周りにはジェイソンらしき人物や、『エクソシスト』に出てくるブリッジ姿勢で襲ってくる怪異に、チャッキー人形などサイコホラーのキャラクター達が書かれています。

・ホラーペディア

彼は分かりやすく言えば『ホラー映画オタク』です。

彼の部屋にはチャッキー人形にジェイソンの仮面が飾られており、貼っているポスターはザ・シングやエルム街の悪夢などホラー映画に纏わるグッズに囲まれています。

個人的にホラーオタクと言えば『シェイクオブウォータ』で知られるギレルモ・デル・トロ監督を思い浮かべました。
彼は少年期に『エクソシスト』を見て映画業界に持ちはじめ、特殊メイクや小道具の製作をしていたりと手先が器用なところなど、ホラーペディアとシンパシーを感じました。
どことなく風貌も似ているので、もしかすればですが関係してるのではと直感的に思いました。


【星2】

・ミス・ラジオ

下記の台詞がベトナム戦争ラジオアナウンサーのハノイ・ハンナと合致。

約束してください。絶対に、わたしのバッテリーカバーを開けないと。
あなたが好奇心に駆られたプシュケにならないことを祈ります。そうすればわたしも、山々を飛び里へ帰る鶴にならずに済むでしょう。

ミス・ラジオ

決して電池カバーを開けないでください。この約束は千ドルの価値があります。あなたがプシュケにならないように、そして私が山の上を飛ぶ鶴にならないように。

ハノイ・ハンナ


・スプートニク

彼女はスプートニクであってスプートニクではない。
また彼女の存在は知られてはいけないようだ。
この事から『コルディーリア兄弟がスプートニクから受信した』というオカルト話が関係していると考えられる。

これは50年代頃にアマチュア無線をやっていたコルディーリア兄弟が偶然、スプートニクに乗った搭乗者が燃え尽きるまでの通信を傍受したというオカルト話。


【マヌス・ヴェンテッタ】

・ミュオソティス

日本語では勿忘草、英語ではforget-me-not

【TIPS】
酒神バッカスと同一神と言われているディオニューソスが元ネタ?
上記の神にはこんな話があり、ゼウスはヘーラーの実の母レアーと交わりペルセポネを産ませ、蛇に化けてペルセポネーに近づき、跡継ぎとしてザグレウスを産ませた。そのザグレウスはディオニューソスの第1形態とされている。
バーを営んでいたり、出自に関しては一致。

・アルカナ

彼女の名前のアルカナだが語源はラテン語で神秘を意味するアルカヌム。
まぁお察しの通りアルカナムとほぼ同じ発音なので、間違いなく神秘学者と大きな関わりがあるのは確かでしょう。個人的には神秘術を齎した人物なのではないかと考えています。

また アルカナは言わずもながらタロットに関するものですが、出てくるキャラクターもタロットのアルカナに関連性が高い人物が数多く存在します。
わかりやすいところで言えば――
バベルは塔、パミエは正義、ナイトは小アルカナのソードの騎士に当て嵌まります。
もしかすると各キャラクターには大アルカナや小アルカナが振り分けられているかもしれません。

【聖パブロフ財団】

・ヴェルティ

背中には月のような瞳のようなものが見えるとアルカナが発言しており、”月と瞳”という言葉からホルスの左目(ウアジェトの目)を思い浮かべました。ウアジェトの目は月を象徴としているもので『失ったものを回復させる、または全てを見通す力』を意味しているようです。

またエジプト神話つながりでタイムキーパーの設定はウアジェトに関係のあるトート神に似ていることに気づきました。
トートは時の管理人であり、また死者を記録する書紀の管理人でもあります。この点は彼女と通じるものがあり、またトートアルカナというものが存在していることから、アルカナとの因縁を感じさせられます。

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