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【リバース1999】ドルーヴィスⅢの髪色が変わった理由を徹底解説&考察

今回は儚げな麗しき美女ドルーヴィスⅢのルーツに関して、考察を交えて解説していきます。

彼女は作品内の設定ではウェアハウザーという林業を営む企業のご令嬢だが、ウェアハウザーという会社は実在しており、1900年に設立された歴史ある企業です。
しかし作品では破産したと事になっておりますが、実際はそんなことはなく、寧ろ世界恐慌後には輸出産業でアメリカ経済を支えた功績があります。
また火事の事件に該当する史実はありませんでしたが、実際のウェアハウザーは設立当初から森林火災対策に率先し消防署と協力していたようです。

ではここから彼女のルーツを辿っていきます。
彼女の【本源】はワンド制作【ミディアム】は樹木です。

この2つとも彼女の出自からしてケルト文化に通じていると思われます。
そもそも彼女の名前のドルーヴィス(Druvis)ですが、これはドルイド(Druid)の語源となっている"オークを知る者(dru-vid-s)から来ています。
thaadが付いているのはおそらく祖先にケルトの血が流れていることを表しているのだと思います。

そのドルイドと言うのはケルト人社会に於いて司祭を務めていた人たちのことを指します。
彼らはオークの森を神聖な地と崇め、また彼らがヤドリギの木から作った杖は金の杖とも呼ばれる魔術道具でした。
彼らは頭に三日月を象った物とヤドリギで作った冠を頭に乗せているのですが、これは洞察2のドルーヴィスの頭に載っているものと同じです。
このように彼女の洞察2の格好はドルイド司祭の特徴を多く取り入れています。

・何故彼女の髪が赤毛に変わったのか?

ただここまでの情報では何故彼女の髪色が変わったのか不明なままです。
ではここから彼女の姿が変わった理由に焦点を絞って解説していきます。

ドルーヴィスと初めて出合ったとき、APPLe先生がかなり古い神秘学を使っていると言っていた事から、彼女は神話に関係しているのではないかと考えました。

そして彼女の性質が、ケルト神話の女神ダヌと似ていることに気付きました。

女神ダヌは全ての命の母とされており、ヤドリギで出来た金の杖を使い木々を急成長させる能力を持っているのですが、これはそのままドルーヴィス嬢の能力に引き継がれているでしょう。
続いて、女神ダヌは不安定な性格故に女神アヌという2つの顔が存在します。そして女神アヌは戦争の神モリガンと同一神とされています。

一方女神ダヌは炎の女神ブリギッテと同一神とされています。
(娘でもあるが、ケルト神話は複雑なので説明は割愛)
ブリギッテは炎の神という点から、囲炉裏を守る者とされ、それが転じて『家』の守護者ともされています。
髪は炎のように赤く、エメラルドの瞳などケルト人の特徴を濃く引き継いでおり、白いドレスを纏っています。
これは洞察2のドルーヴィスの姿と言っていいでしょう。

つまり話をまとめると、彼女は女神ダヌをルーツにしているが、心がネガティブに傾いている時は戦争の神モリガンとして神性が強くなる。
だが4章にて仲間のために戦うと意志を決めた時は、心がポジティブに傾いたことで守護の神ブリギッテとして神性が強くなったのだと考えました。

この考察はドルーヴィスの文化3の会話と当て嵌まる部分が多いので信憑性は高いのではないのでしょうか。
(アメリカンドリームは『努力によって勝ち取る成功』の意味)

最後に彼女のユーディモについて説明していきます。

私の考えではユーディモも星座に関連しているものだと定義しています。

猫については星座はあるものの逸話などはありませんが、ケルト神話つながりでケットシーが当て嵌まるでしょう。

カラスについては先程話に出てきたモリガンが当て嵌まるかもしれません。

しかしカラス座にはこんな逸話がありまして――
ギリシャ神話のアポローンには好きな人がいましたが、彼女が別の男と仲良くしている所を使いの白いカラスが目撃し、アポローンに伝えます。
するとアポローンは男の方を殺してしまいますが、当然好きな人に嫌われてしまいます。
するとアポローンは二人の話を伝えてきたカラスに八つ当たりして、『お前は一生喪に服せ』と言って黒いカラスにされ星座になったという逸話があります。

実はこのアポローンはケルト神話とは深いつながりがあり、豊穣の神はだいたいアポローンと同一神と考えられていました。
また白いカラスはスキルのアイコンと合致しますし、彼女の持つ杖”アナザーワールド”は、羽飾りや螺旋構造などがアポローンが持っていたケーリュケイオンの杖に似ています。

もしかすると彼女はアポローンの神性も宿しているかもしれません。


ドルーヴィスⅢの解説をまとめますが

【本源】ワンド制作はドルイド
【ミディアム】樹木は自然崇拝をしていたケルト文化
名前は"オークを知る者”(dru-vid-s)を表すドルイドが由来

彼女の見た目が変わる理由は、彼女の神秘術のベースはケルト神話の女神ダヌとなっており、洞察1の見た目は戦争の神モリガン、洞察2は守護の神ブリギッテ。
どちらも女神ダヌと同一神とされる神で、精神状態によって神性が変わっていると解釈しました。

ユーディモの猫はケルト神話のケットシー
カラスの方はモリガンか、カラス座の神話に出てくるアポローンの使いである白いカラスが元ネタかもしれない。

誕生日に関しては彼女の首飾りの説明から1911年10月23日と明言されていますが、はっきりと断言できる情報はありませんでした。
強いて言うなら首飾りのドルイドベルが発見されたのが20世紀初頭だったのでそれが元ネタになっているかもしれません。


解説は以上となりますが、如何だったでしょうか?
彼女はストーリーにも大きく関わってくる存在なので、今後の活躍が気になりますね。






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