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吉田昌生『1分間瞑想法』で、毎日、少しずつ、気づきのちからを養う。

情報社会や人間関係のイライラやモヤモヤ、脳過労対策のために、毎日、1分間だけ、マインドフルネス瞑想を実践してみませんか?

今回はヨガ・瞑想講師の吉田昌生氏の『1分間瞑想法』を取りあげながら、1分間のマインドフルネス瞑想法をライフスタイルにとりいれるのがオススメなわけについて述べていきたいと思います。

毎日仕事や勉強、家事や育児、介護などで忙しくて、なかなかじっくりとマインドフルネス瞑想を行う時間をとれないという場合は、1分間だけするというやり方がオススメです。


ところで、マインドフルネス瞑想を行う目的は、過去や未来ではなく、「今、ここ」を意識する機会を増やしていくことだといえます。

では、マインドフルネス瞑想を日常生活のなかで、どのように利用していけば良いのでしょうか?

そこで役に立つのが、マインドフルネス瞑想を1分間だけ行うという「1分間瞑想法」なのです。

たとえば、会社や学校、家庭などで、必要以上のストレスを感じてイライラしたり、緊張してドキドキしたりしすぎると、自律神経の「交感神経」ばかりが優位になり、自律神経のバランスは乱れてしまいます。

また、慢性的なストレスは体内で炎症を引き起こし、免疫力の低下にもつながっていきますので、そのような免疫力の低下を防ぐために、マインドフルネス瞑想を1分間だけ行うのです。


ストレス対策としての1分間マインドフルネス瞑想。

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何か自分にとって「嫌な」出来事が起きてしまうと、そのことをきっかけにして、イライラや嫉妬、不安など、心の状態は波が立つように乱れてしまいます。

また、長い人生においては、何をやっても裏目に出てしまうような、不運の連続ともいえる、ツイていない日も、どうしてもあります。


もしそうなってしまったら、そのつど呼吸に意識を向けるようなやり方で、1分間、気息の出入りなど、呼吸の様子を観察しながら、呼吸を深めてみてください。


あまりに慌ただしい場所に身を置いていて、1分間の余裕もない場合は、30秒でも良いので、呼吸に意識を向けて、「自分は呼吸をしている」ことに気づき、呼吸を繰り返してみます。


そのようにして、呼吸による1分間のマインドフルネス瞑想を常に心がけることは、日常生活のなかで生じる困難に立ち向かうためのストレス対策になります。


「いま」に対する気づきを増やしていくための1分間瞑想法。

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また、マインドフルネス瞑想を行う際に重要になってくるのは、「気づき(アウェアネス)」です。

この気づきとは、分かりやすく言えば、イライラしたり動揺したりしている自分に気づくことです。

別の言葉に置き換えると、怒りや憎しみなどの感情にのまれてしまっている自分と距離を置き、その自分を冷静・客観的に眺め、観察することだといえます。

もちろん、「そんなこと簡単には出来ない」、「すぐにいろいろな考えが頭に浮かんできてしまう」「ひとつの思いに囚われてしまう」という意見が出てくるのも確かだと思います。


しかし、吉田昌生氏が『1分間瞑想法』のなかで、瞑想で大切なのは、

「感覚に集中すること」

「集中に途切れたことに気づくこと」

とし、さらに、

「「気づく力(アウェアネス)」を高めることがこの瞑想の目的」

と、述べていることは非常に参考になります。


 瞑想と聞くと、多くの人が「『無』にならなければならない」と思うようですが、必ずしもそうではありません。

 マインドフルネスの目的は「気づく」ことです。「気づき」が連続することで「無」になることはありますが、「無」になることが目的ではありません。雑念が湧いても、それに気づいて、再び集中すればいいのです。

 瞑想で大切なことは、次の2つです。

 感覚に集中すること

 集中に途切れたことに気づくこと

 (吉田昌生『1分間瞑想法』p54)


 まず注意を向けること、そこから注意がそれたら戻すこと、この繰り返しによって、脳が鍛えられていきます。

 このトレーニングを繰り返すことで、脳が普段働いていないところに血液を送り込み、低下していた機能を取り戻すことができます。

 だから、雑念が湧いてもいいのです。

 雑念が湧いたことに「気づく」ことで、それが「負荷」になって、脳が鍛えられていると捉えてください。

(吉田昌生『1分間瞑想法』p55)


(略)瞬間、瞬間に意識を向けていくと、普段は気がつかない様々なことに「気づき」ます。

 これを心理学では「無意識の意識化」と言います。

 身体の感覚であったり、痛みを訴える声であったり、未来に対する期待だったり、過去に対する後悔だったりします。

 普段はなかなか自覚できていない無意識の闇に、意識の光が当たっている状態です。

 自動的に湧いてくる思いや考えも受け流し、客観視し続けていくと、頭の中の声とは別の「ただ俯瞰して目撃している自分」がいることに気づきます。

 マインドフルネスの目的は、この「気づいている自分(=観察者の視点)」を養うことにあるのです。自分の中の感覚や思考を観察することで、「気づく力(アウェアネス)」を高めることがこの瞑想の目的です。

(吉田昌生『1分間瞑想法』p49)


つまり、浮かんでくる想念や雑念を無理になくそうとするのではなく、まずは1分間でもいいのでマインドフルネス瞑想を続けることによって、気づきのちからを養うことが重要なのです。


毎日1分間のマインドフルネス瞑想を続けてみる。

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ここまで吉田昌生氏の『1分間瞑想法』(フォレスト出版)を取りあげながら、マインドフルネス瞑想を行う際に重要になってくるのは、「気づき」だということについて述べてきました。

マインドフルネス瞑想を生活習慣として行なっていく場合、始めたばかりの時は頻繁に思考や雑念が浮かんでしまうことは当たり前ですので、それほど気にする必要はないのです。


それよりも、気づきのちからを養うためのマインドフルネス瞑想を、毎日1分間で良いので続ける習慣をもつことが大切なのです。

そして、だんだん慣れてきたら3分間、10分間と、マインドフルネス瞑想を続ける時間を伸ばしていってみてください。


ちなみに、小さな習慣として始めるのであれば、10秒からでもOKです。


SNSのタイムラインを眺めていて、イラッとくることにすぐに反応しない練習や、人間関係によるストレス対策、情報過多による脳過労の解消のために、こまめに1分間のマインドフルネス瞑想を実践してみてはいかがでしょうか?

もちろん、吉田昌生氏の『1分間瞑想法』を読んでから、そのやり方を実践してみるのもオススメです。


 マインドフルネスは、簡単に言うと、「今、ここ」にある練習です。

 あなたの思考が、未来や過去にさまよっていることに気づいたら、今この瞬間に意識を向けていきます。

 私たちは「今、ここ」にあるときと、「今、ここ」にないときがあります。というより、「今、ここ」にある時間より、未来のことを考えているか、過去のことを思い出していることがほとんどであることに気づくかもしれません。

 マインドフルネスは繰り返し繰り返し、「今、ここ」に意識を向けていき、「今、ここ」にある時間を増やしていく取り組みです。

(吉田昌生『1分間瞑想法』 p46)



ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます。


以下はマインドフルネス瞑想に関する有料記事ですが、途中まで無料で読めますので、よろしければご覧ください(^^♪


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