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【ホームスクールをはじめるまで】カウンセラーさんの名言

これまで、近所にある、自治体が運営している教育関係の相談室に通って、こどものことを話しては助言をもらって来ました。 

多いときは週に一度通っていましたが、今は二週間に一度です。

もう六年目なのでこれまで三人のカウンセラーさんに担当していただきました。

どの先生もそれぞれにタイプは違うけれど信頼出来る方々で、話に行くと、思っていることを整理出来るし、なるほど~!と毎回頭を上下するような気付きをもらえるし、何より話を婉曲することなく聞いてもらえる存在がわたしには必要で、聞いてもらえるだけで、すごく支えになってきたなと思います。

ママ友とランチをしても、発達の専門的なことは言えないし、わたしの悩み、時々重たいし、うちのように特殊な育児に必要な情報は入ってこないので、わたしにとってはスクールカウンセラーさんと、時には笑いながら、時には泣きながら話す時間が良いリフレッシュです。

話を噛み砕かなくても通じるってのはポイント高いですよね。

通い出した頃は長男の学校生活のことで心底悩んでおり藁にもすがる思いで行っていたので、談笑なんてなかったけど、最近の我が家は安定期なので、本当に雑談が多いです。

ところで、そんなカウンセラーさんたちにこれまで、たくさんの助言や経験談を聞いたなかで、このnoteを通して発信したい言葉たちがあります。

みぃが幼稚園を行き渋り出した頃、なんとか説得して30分だけでもと通わせたりしていたとき、みぃはイヤイヤ期が戻ってきたかのように、癇癪を起こすようになりました。4歳児の癇癪はパワーもすごくて手に負えません。

カウンセラーのS先生は、「幼稚園は義務教育じゃないし行かなくてもいいんじゃないですか?しばらく休んだら?」とサラリと言いました。

今のわたしからしたら、「そりゃそうだ、行きたくないなら休ませてあげればいいっしょ」としか思わないのですが、当時のわたしには目から鱗。幼稚園は毎日行かなくてはいけない、という固定観念の糸をプツンと切ってくれる言葉でした。

そこで、1週間丸っと幼稚園を休ませたところ、癇癪がスルスルスル~と魔法のように消えたのです。

ただ休ませただけで、数ヵ月の第二次イヤイヤ期デラックス、が消失し、本来の優しくて可愛いみぃがカムバック!

この体験はわたしにとっては大きいもので、ストレスを取り除くことの大切さを実感したのでした。

それからは、月の半分くらい行ったり、それが減って月に三回になったり、行事だけ参加したり、最終的には休園の手続きをして行かなくなって…でも、卒園前のラスト1週間だけ本人の意思で登園し卒園した、という流れてす。

ここでようやく名言です。そんな中、休園中だったと思うのですが、S先生が、

『幼稚園は、楽しきゃ行きます』とおっしゃいました。

この言葉、如何ですか?笑

名言感はないですか?当たり前だと思った方は、既にこども目線になれている素敵な保護者さん。

わたしは、なんだか、妙にスカッとして、そして、確かに!!と膝を打ちたくなりました。

「普通は家にいたら退屈します。ずっと家になんていられません。」ともおっしゃいました。

これも、なるほど~!確かにっ!と胸に響きました。

みぃの場合、長男と違って、幼稚園でやるべきことは一通りそれなりにサポート無しでも出来るし、行けばそれなりに楽しそうに見えるし、どうして幼稚園がそこまで嫌なのか、いまいち分かりにくかったのです。

明確な理由がないのに休ませていると、このままでいいのかなとか、わたしは過保護なのかなとか、焦りが沸いてきます。

でも、この「楽しきゃ行くよ」の一言で、わたしには、理由が明確になったようでスッキリしたのです。

家にいてもつまらない、友達と遊びたい、お外で遊びたい、先生に会いたい、などの気持ちがモチベーションになってこそ初めて幼稚園に行きたくなるわけです。

みぃにとって、幼稚園に行きたい理由がないのに、幼稚園に行かせようとしたってうまく行くわけがありません。

だからこそ、遠足や運転会などの、みぃ的に「楽しそうやん」というイベントだけは、「行く行く!」と飛び入り参加していました。

普段行ってないのに、平気でスポット参加が出来るそのメンタルがすごいわ、なんて思っていたのですが、強さでもなくて、単に「楽しければ行く」、それだけだったのです。

で、この、楽しい➡️行く。という当たり前の法則を普段忘れてしまいがち、とわたしは思います。

昨日、みぃが、給食の時間だけ、通級教室に行きました。そこには、教室に戻りたくなくて床に座り込む男の子がいて、先生たちが「こらっ、もう行きなさい」と彼を引きずり出そうとしていました。

そこでもこの名言、「楽しきゃ行くよ!」が言えたなら。

教室に戻らないのが悪いのではなく、彼にとって戻りたくない場所なのが問題。

こどもだって、大人だって、究極、楽しければ行きます。楽しくなくても、まだ、お給金をもらえれば頑張れます。でも、楽しくもなくて、自分らしくもいられなくて、自分の持てる能力を発揮することもできない場所なら、行く気力がわかなくて当然。

そう考えると、幼稚園も学校も、その子にとって行く気になれる場所でないことが問題なのであって、こども側が弱いわけでも、甘えてる訳でもないのではないかなと思います。

そして、そこが、99%の人が楽しい場所だとしても、楽しく感じない人も必ずいるのが世の常だと思うのです。(実際、みぃの幼稚園は多くの園児にとっては大好きな楽しい幼稚園ではあったが、みぃにとっては魅力的な内容がなかった。)

すべての人にとって最高な場所なんて、たぶんこの世にまだない。

そう考えると、我が子が不登校になったとしても、その1%がたまたま我が子なんだなと思えます。

こんなことを言うと、学校の先生に『学校は確かに楽しいだけの場所ではありません。時にはお友達と喧嘩をしたり、うまくいかないことがあったり、苦しい思い、悲しい思い、いろんな思いを経験して、みんな成長するんですよ。学校に行かないのは、その成長の機会を奪っているんですよ。」なんて言われてしまいそうですね。

※↑この話はノンフィクションです。(笑)

そんなとき、今のわたしなら、「案外楽しいだけの毎日でも、こどもって問題なく成長するんですよねぇ。うちの子見て頂けたら分かると思うのですがぁ。」と、

言い


たい。言えない。言わない方がいい。穏便に行こう。笑

ホームスクールをして三年目、幼稚園を入れたら五年目ですが、今のところ、ストレスフリーな程、こどもの能力は開花するし、こどもはひねくれない、と感じています。

だから、家での学習も、つまらなさそうならやり方や教材を見直すのは鉄則。いかに楽しくやるかをかなり大切にしています。こどもの努力より、提供する側の創意工夫が先だと思っています。

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(漢字の書き取りが苦手な長男。漢字練習は嫌いです。デザインやアートが好きなので、漢字でロゴを作ってみようと提案したら、ノリノリでやりました。これは「器」)

カウンセラーさんを含め、出会った人達がくれた名言は、まだまだありますので、またの機会に記したいと思います。

長文読んでいただき、ありがとうございました。



























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