無理して頑張れないわたし
わたしは昔から、ちょっと体調が悪いとすぐ自重する子どもでした
未就学児のころは体が弱く、
食物アレルギー、アトピー性皮膚炎、気管支喘息のオンパレード
しょっちゅう風邪をひき、風邪をひけばすぐに気管支喘息や肺炎になり、入院してました
そのせいか、わたしの母はわたしのことを非常に心配し、ちょっと体調が悪いとすぐに休ませたり、かかりっきりでお世話して甘やかしたりしていました
おかげさまで、小学校に上がるころには自然と体も強くなり、頑健とまではいけないまでも、ごく普通の子どもになりました
しかし、体は普通に健康になったからといって、幼いころに植えつけられたマインドはなかなか変わるものではありません
自分は体が弱い
わたしは無理ができない
これが、わたしの潜在意識での自己イメージとして定着しました
わたしが昔好きだった小説に、
吉本ばななの『TUGUMI』があります
そのなかで、病弱な少女つぐみがでてきます
つぐみは病気がちなゆえに常に人に何かしてもらうことがあたりまえになっていて、わがままで甘ったれなのですが、
わたしはその設定に自分に近しいものを感じていました
(もちろん美少女とか魅力的とかそういう諸々の設定は無関係ですが)
もっとがんばればできるのに
やればできるのになんでやらないの
もったいない
わたしはこのようなことばを子どものころからよくいわれてきました
人の期待を裏切っている
がっかりさせている
期待してくれたのに申し訳ない
そんな後ろめたさや罪悪感がいつもありました
わたしは別に手を抜いているわけでも、頑張っていないわけでもありません
ただ、わたしには、「自分の全力を出す力」が欠けているのです
ある人に、「あなたは欲がないね」といわれたことがあり、妙に引っかかっていたのですが、
その人のいいたいこともそういうことだったのでしょう
もっと上を望む力
できないことをできるようにしようと望む力
そのために無理をする力
そういったものがわたしにはないのです
昔から何かを手に入れるためにコツコツ努力するといったことも苦手でした
(受験勉強みたいな長期的な努力ができずに、圧倒的一夜漬けタイプでした)
ちょっと体調が悪いとすぐに休む
しんどいときは何もしない
できないことは無理してやらない
嫌なことは我慢しない
そういったマインドが染みついていました
また、人目を気にするわりに、じゃあ人に気に入られるために自分を変えようと頑張るかといわれたら、全然頑張りません
良くも悪くも自分を繕ったり、磨いたりということをあまりしません
昔は、どうして自分はもっとがんばれないのだろう、と自責することもよくありました
他の人のいうとおり、もっと頑張っていれば、もっといろんなことを達成できたのに、と
ただ、最近は、この、がんばれないという性質も含めてわたしなのだ、と諦めがついてきました
良くも悪くも自分の限界がわかったのだと思う
他人がわたしに見る限界はもっと先でも、わたしにとっては、ここが限界なのだ、と
人によって限界はそれぞれ
また、わたしのこの、頑張れないという性質のおかげで、
わたしはメンタルやフィジカルが弱いわりに、本格的な精神疾患になることも体を壊すこともなく、
細々となんとか生きながらえているともいえます
そう考えると、無理してがんばらないことも、わたしの長所なのかもしれないです
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